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海外株式投信評価額(2008.12.05現在)

kage

2008/12/06 (Sat)

昨日テレビのニュース番組を見ていたら今回の金融危機の影響を受けて年末を何とか乗り切るために悪戦苦闘している町工場の経営者が現状が苦しい理由の一つとして「今年夏ごろの原材料価格高騰時の支払いがちょうど今ごろになるから」と語っていました。このようにビジネスの世界では実際の支払いにタイムラグが生じるのが普通であり、現状の原材料価格が商品やサービスに反映されるまでには約半年かかると考えておく必要があります。そう考えると競争が激しい上に昨今の原油価格暴落で消費者からの値下げ要求圧力が高まっているガソリン業界などは相当厳しい状況にあると思われます。しかしここで無理矢理に発想を変えれば、今支払っている原材料価格がピークであることはすでに確定しており、その後は半年に渡って大幅下落が続くことが分かっているのですから、この年末さえ何とか乗り切ることができればその後の状況は好転に向かうと考えられます。今朝の報道によるとニューヨークの原油価格は4年ぶりの安値となり、いよいよ40ドル割れさえ現実的になってきましたので、単純計算でも半年後の原油代の支払いは現状の1/3以下になるわけですから。

NY原油4年ぶり安値 一時40.50ドルまで下落

5日のニューヨーク原油先物相場は6日続落。取引の中心となっているWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の1月物は前日比2.86ドル安の1バレル40.81ドルで終えた。一時40.50ドルまで下落し、期近物として約4年ぶりの安値を付けた。朝方発表の11月の米雇用統計で雇用が大幅に落ち込んだことから、景気への懸念が一段と強まって売りが膨らんだ。(日本経済新聞より)


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原油を筆頭とする商品価格の下落は以前よくご紹介していたBloombergからお借りした代表的なコモディティ指数のグラフを見ても顕著で、パイの小さい市場におけるバブル発生と崩壊の恐ろしさを実感させてくれます。

Commodity081206

このグラフを根拠に私は先ほど「単純計算でも半年後の原油代の支払いは現状の1/3以下になるわけですから」と書きましたが、実際にはそれ以上の低下が見込めます。なぜなら原材料の多くを輸入に頼っている日本にとっては円高がさらなる原材料価格引き下げ要因となるからです。現在は日本円独歩高の影に隠れて印象が薄いですが、米ドルも結構強い状況にあります。しかし経営危機に瀕した金融機関や自動車会社の救済で多額の公的資金を投入し、実体経済の悪化もこれから深刻になり、金融政策もゼロ金利+量的緩和にまで踏み込まざるを得ないことが予想される米国の状況から、来年はドル安が進行すると予測する専門家も多く、原材料価格とっては大きな引き下げ要因となります。

こう考えると多くの日本企業にとって来年は黙っていてもドンドン原材料価格が下落してくれる「コストダウン天国」状態になることが予想されます。商品やサービスの価格をいくら下げても売れなくなると私たち個人投資家がもっとも警戒すべきデフレスパイラル入りとなりますが、商品やサービスの価格を下げることによって売り上げが伸びれば薄利多売戦略の成功となります。もっと分かりやすく表現するならば景気後退局面でも売り上げを伸ばしているユニクロがもし失速するようならデフレスパイラル入り、コストダウン効果を生かして魅力的な商品やサービスを提供できる企業が増えて第2第3のユニクロとなればデフレスパイラル入りの心配はないという判断になります。使い古された言葉ですが「ピンチはチャンス」と捉えて原材料価格下落によるコストダウン効果を武器に内需拡大を実現できれば巡り巡ってその効果が私たちの幸福につながることは間違いありませんので、日本企業にはぜひこの逆境を跳ね返して攻めに転じて欲しいものです。

今週は12月1日の米国株式市場暴落の影響もあり新興国市場は軟調でしたので私の運用成績も先週比では一歩後退となりました。しかしそんな中でも中国は比較的堅調な動きでした。冷静にBRICs諸国の現状を見ると、ブラジルは米国経済の影響を強く受ける上に資源価格下落で苦戦しており、ロシアは資源価格の下落と国家権力が経済に必要以上に介入して来る懸念があり、インドは先のテロによる地政学的リスクと極端な外資依存の経済体質への不安があるため、個人的にも中国以外の投資継続には正直迷いがあります。というわけで敗残兵を分散させて戦わせても効果は薄いと考えて、限られた兵力を中国に集中して起死回生を期す戦法を漠然と考えている今日この頃です。

マネックス証券
MX081205

SBI証券
ET081205

個人的にさらなる円高到来を予測しているため来週も引き続き外貨建てのスポット投資は一切封印の予定です。為替との相性が最悪の私の意見ですから話半分に聞いていただきたいのですが、おそらく来年以降どこかのタイミングで日本円は史上最高値更新(1ドル=80円割れ)にチャレンジするものと見ています。その間に日銀が無謀な為替介入に出てくるかも知れませんがおそらく効果は一時的になるのではないでしょうか?それだけにここからの外貨建て投資には慎重にも慎重を期したいと考えています。



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