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新たな円高要因

kage

2008/12/05 (Fri)

本日の日本経済新聞の報道によると自民党税調が日本企業が海外子会社から受け取った配当を非課税とする方針を固めたとのことです。この案自体は以前から緊急経済対策として麻生総理が候補に挙げていたため特に目新しさはないのですが、実現すると新たなる円高要因になるのは確実であると思われます。

企業の海外利益非課税に 自民税調方針、資金の国内還流狙う

自民党税制調査会(津島雄二会長)は5日、2009年度税制改正で、日本企業が海外子会社から受け取った配当を非課税とする方針を固めた。海外で得た利益を国内に還流させるのが目的だ。日本の海外現地法人が持つ内部留保の残高は06年度に約17兆2000億円と過去最高水準に膨らんでいる。資金の国内還流で国内投資や研究開発の活性化を狙う。

非課税対象とするのは、日本の親会社が、経営実態のある海外子会社から受け取る配当。6カ月以上の期間にわたって、25%以上を出資していることを条件にする案を軸に財務・経済産業両省と最終調整に入った。(日本経済新聞より)


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この政策が実現すれば企業が海外で保有している外貨を日本に戻して日本円に交換する動きが促進されるわけですから確実に円高要因となります。実際に以前米国が同様の措置を実施した際にはドル高要因となりました。以前私は「円高暴走の可能性」の中で最近資金の流出が顕著なグローバルソブリンオープン(通称グロソブ)が潜在的な円高要因となると書きました。このグロソブの預かり資産は5兆円弱ですが、上記記事によると日本の海外現地法人が持つ内部留保の残高は06年度で約17兆2000億円とのことですから、これが一気に日本国内に還流したら為替面ではかなりの破壊力になることが予想されます。ただ個人的に思うのはこれは危機ではなくむしろチャンスであろうということです。100年に一度と評される未曾有の金融危機で世界経済が冷え込んでいる現状を考えれば日本経済はこれまでの極端な外需偏重体質から内需重視の方向に転換を図る必要があり、そのためには国内への資金の環流と円高は大きなチャンスとなります。この際日本の購買力を高めてくれる円高メリットをトコトン追求して不況を克服しようという発想が重要になるのではないかと考えます。

ところで新たな円高要因としては数日前に中国が行ったドル売り介入も個人的には気になっています。

中国人民銀行、国内外為市場でドル売り介入=市場筋

上海 3日 ロイター:複数の市場筋によると、中国人民銀行(中央銀行)が3日、国内外為市場でドル売り介入した。中国政府が経済を支援するために穏やかな人民元安に誘導する方針に転換しているとの見方から、市場にはドル売り/元買い注文が入らなくなり、介入前は凍結状態に陥っていた。介入後、元は許容変動幅の下限である1ドル=6.8845元から若干上昇、終盤で6.8840元で推移している。


米国債保有、中国が首位に」でご紹介したように今や世界で一番たくさんの米国債を保有している中国がドル売り介入に動くことには矛盾を感じますが、米国から人民元の切り上げ要求を受け続けている中国にとっては人民元の緩やかな上昇が理想であるため、最近の人民元下落傾向は看過できなかったのでしょう。従って今回の為替介入は人民元の上昇を望んでいる米国にとっても利害が一致していると見ることができます。

1ドル=90円割れも現実的になってきた日本円独歩高の進行で日本では一部から日銀の為替介入(=円売りドル買い)を求める意見も出てきているようですが、中国がドル売り介入を行っている現状で果たしてどのくらいの効果が上げられるのかははなはだ疑問です。しかし過去の経緯を見れば日本の為替介入は為替レートの安定よりむしろ米国債の買い入れという面が重視されたのではないかという疑惑もありますので、もしかすると今回も効果は度外視してビッグ3救済費用捻出のために大規模な為替介入が実施される可能性も十分にあると思います。そうなれば潰せば地獄、助けても地獄といわれるビッグ3の救済を間接的に日本国民が行うことになりますので私自身は為替介入には反対です。



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この記事へのコメント

kage

おやじダンサーさん。こんばんは。

私も為替の介入には反対ですが
為替の戦略を持たないことは、もっと反対です。
いまの日本では何もできないのでは、と思ってしまいます。


唐突なお願いですが、相互リンクをお願いできませんでしょうか。
貴サイトは下記にリンクに登録しております。
http://fundfundfund.blog44.fc2.com/

掲載が困るような場合は連絡下さい。改善・修正いたします。


●タイトル:投資信託で生活設計(ライフプラン)
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ご検討いただければ幸いです。

Posted at 23:06:20 2008/12/05 by どらやきや

この記事へのコメント

kage

どらやきやさん

コメントありがとうございます。

あえて皮肉を込めていえば、国が戦略を持たないのは日本の伝統なのかも知れませんね。だからこそ自分で努力するしかない民間企業が力を付けたという説もあるくらいですから。

相互リンクのお申し出ありがとうございます。私のようなハイリスク投機家のブログでよろしければ喜んでリンクを貼らせていただきます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。

Posted at 23:56:17 2008/12/05 by おやじダンサー

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kage


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