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海外株式投信評価額(2008.11.07現在)

kage

2008/11/08 (Sat)

先月下旬に書いた「麻生首相外食批判の不毛」が予想外の反響をいただきましたので、今週の定時報告ではまた政治の話題を採り上げてみたいと思います。

その話題とは他でもない「定額給付金」の件です。まず始めに申し上げておきますが、私自身はこのようなバラマキ政策には反対です。しかしやると決めたのなら最大限の効果が得られる方法を考えるべきでしょう。それが高額所得者には受け取り辞退を求めるというバカげた所得制限論などを聞くと、今回もまたお金持ちを目の敵にする愚を感じざるを得ません。金融危機の影響で生活に困窮している世帯を保護するという観点で定額給付金を見れば確かに高額所得者には不要と思われます。しかし景気対策の一環として消費拡大効果を求めるのであれば、むしろ生活に余裕がある世帯に定額給付金が渡ることこそが重要になります。これは1999年に実施された地域振興券の配布が予算総額の1/3程度の消費にしかつながらなかったことからも明らかなように、本当に生活に困っている世帯では受け取った給付金が借金の返済や貯蓄に回る割合が極めて高いためです。極端な外需依存体質となった日本は今回の金融危機の影響で内需も極端に冷え込んでいます。こんな時であるからこそお金持ちに気持ちよくお金を遣ってもらう環境を整えることが国民全体の幸福につながることをなぜ分かってもらえないのでしょうか?

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それでも「お金持ちに給付金が渡るのはどうしても許せない」というのが国民の総意であるのならば、私なら「受け取りを辞退してください」とは言わず、「受け取った上であなたの意志で寄付してください」と言います。具体的には給付金は役所の窓口などで受け取ることになるようですから、その窓口の隣に日本各地の自治体へのふるさと納税を受け付ける窓口や地元に密着した活動を行っているNPO法人や慈善団体への寄付を受け付ける窓口を併設します。高額所得者にとっても寄付であれば感謝される上に寄付金控除を受けられるという税制上のメリットもありますので悪い選択ではないはずです。現在のような金融危機を発端とした不景気に対抗するためには何よりもお金の流れを促すことが大切であることを、ぜひ一人でも多くの方々にご理解いただきたいと思います。日本には「金は天下の回りもの」という有名な表現があります。これは「今はたまたま自分の手元にはお金はないけれど、その内回り回って自分のところにくることもあるだろうから現状を悲観する必要はない」というような意味であると私は理解していますが、投資を始めて身に染みて分かったことは「金を天下に回すこと」が何よりも大切であることです。金が天下に回らなければ金は天下の回りものではなくなるのですから。

江戸時代、江戸の街は世界で初めて人口が100万人を超え、名実ともに世界一の都市として繁栄しました。この繁栄の一因となったと考えられるのが「江戸っ子は宵越しの銭は持たない」という言葉に代表されるような一般庶民の過剰なまでの消費体質でした。これはその日の稼ぎはその日の内に使い切ってしまうのがカッコイイとされる一方で、利殖や蓄財に励むことは汚らわしいと感じる江戸っ子気質を背景に醸成されたものだと思われますが、実際に当時の実情を調べてみると例えばそれなりの技術を持った大工であれば毎日の稼ぎで結構余裕のある生活が送れていたようです。ただしこれは江戸には大名や豪商が集中しておりお金のかかる大工仕事が途絶えることがなかったことや頻繁に大規模な火災があり結果的にスクラップ&ビルドを繰り返しながら江戸の街が膨張を続けていたという条件が重なった結果であり、地方の農村ではひとたび飢饉に襲われればたちまち生きるか死ぬかの瀬戸際まで追い込まれていたこともまた当時の日本の現実です。

このように江戸の街が世界一の大都市として奇跡とも思える繁栄を続けることができた最大の理由は、上記のようにお金が回る仕組みが出来上がっていたことに尽きるであろうと私は考えます。だからこそ今私たちが考えなければならないことはお金持ちを目の敵にするのではなく、お金持ちにいかに気持ちよくお金を遣ってもらう環境を整えるかということなのだろうと思うのです。元禄文化華やかなりしころ豪商の紀伊國屋文左衛門と奈良屋茂左衛門が吉原での豪遊を競い合ったという有名な逸話がありますが、このバカバカしい意地の張り合いがそれなりの経済効果を生んで一般庶民の懐を暖めたこともまた事実ですので、バブルの乱痴気騒ぎを繰り返せとまでは言いませんからせめてお金持ちが自己顕示欲を満たせるくらいの消費は歓迎してあげてほしいと思うのです。「お金を天下に回す」という観点では彼らは間違いなく私たちより大きな責任を果たしているのですから。

最後に蛇足ながら付け加えさせてもらうと、以前にも書いたように「お金を天下に回す」という意味では私たち個人投資家も世界中の人々が幸福になるための重要な責任の一端を担っていることになります。このように私たちの投資行動が世のため人のためになっているという事実と、「金を天下に回すこと」で「金は天下の回りもの」になる(=投資したお金が大きく育って帰ってくる)という思いを胸に、投資へのモチベーションを維持して行こうではありませんか。

今週の新興国株式市場は比較的堅調な動きだったのですが、今回の定時報告の数字は木曜日の急落の影響を受けた結果ですので先週と比べると微減という結果になりました。しかし私自身不思議に思っているのですが、今は外貨建て投資をする意志が一切ないため定時報告の結果がほとんど気になりません。まあこれは1/2になった資産が1/3になろうと損失総額に大差はないというあきらめに似た気持ちもあるのでしょうが・・・。

マネックス証券
MX081107

SBI証券
ET081107

というわけでこのところ毎週書くことが同じになってしまいますが、来週も外貨建て投資を行う予定は一切ありません。ただそれでもちょっと気になっているのは今月から始まるのでは思っていたフィデリティ投信の手数料キャッシュバックキャンペーンがまだ案内されないことです。今回の金融危機の直撃でどの証券会社でも投資信託の預かり資産が激減しているようですので冬のキャンペーンは縮小されても仕方ないのかも知れませんね。



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この記事へのコメント

kage

こんにちは。また政治ネタに反応します。
金持ちの方にこそ給付した方が良い、とまでは思いませんが、平等な一律給付がいいと思います。

そもそも年収1800万円(給料なら約2000万円)以上の人って、日本の人口の何%なんでしょ。辞退を求める事によって、総支給額が2割3割減るならともかく、ほとんど変わらないと思うんですがね。なんでこんな事でもめるのかがよく分からないです。
たくさん税金払っている人達に対して、給付金もらうのはケシカランと言うのもちょっとおかしい気しますし。

Posted at 20:17:44 2008/11/12 by staygold

この記事へのコメント

kage

staygoldさん

コメントありがとうございます。

憲法には性別や思想で人を差別してはいけないと書いてあるのになぜこの国では収入で差別されるんだろう、と皮肉のひとつも言いたくなりますね。

いくら富の再分配が政治の重要な役割であるとはいっても現実問題としてここまで混乱して国民も白けてしまっては選挙対策としても効果は薄いように思います。ここは潔く白紙撤回した方が評価されるのではないでしょうか?


Posted at 22:49:18 2008/11/12 by おやじダンサー

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kage


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