2017 09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. »  2017 11

私が投資を継続する理由

kage

2008/10/12 (Sun)

長期投資の前提は資本主義を信じることです。この「資本主義」の部分は「経済成長」や「人類の英知」に置き換えることもできます。そう考えると長期投資を継続するか否かの判断は極めて簡単で、これから先も「資本主義」「経済成長」「人類の英知」を信じることができるのかどうかで結論を出せばよいのだと思います。確かに現状のこの体たらくを見ると人類の英知を信じて良いものかどうか不安になるのは確かです。しかし人類の発展の多くは失敗から学んだものですから、私自身はこのような総悲観の状況にあっても人類の未来を信じて長期投資を続けるという判断を下しています。しかし基本的にハイリスク投機家の私ですから、長期投資を継続すべき理由として「過去の事例からも我慢して続けた方が良い結果が得られる」と言われても、今回の金融危機はもしかすると戦前の世界恐慌を超える人類史上最悪のパニックになるかも知れないのに本当に過去の常識が通用するの?という疑問を抱いてしまいます。客観的に考えればおそらく過去の常識が今回も通用することになるであろうことは理解できるのですが、私が長期投資を続ける理由として納得できるのは1月末のエントリー「それでも経済成長は続くのか」で書いた「極論をいえばこれらの問題で私たちの生活が大混乱になるのなら、投資をしていようといまいと影響を受けることに変わりはない」という飛躍した理論です。

<<ブログランキング参加中>> にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング
例えば現在、世界中の金融市場では株、債券、不動産を問わず少しでもリスクのある金融商品は叩き売ってとにかく現金化したいという流れが大きなうねりとなって市場を飲み込んでいます。しかしもし世界大恐慌に陥ったら、常識的には現金もその価値を大きく毀損することになるはずです(現在のジンバブエのような想像を絶するインフレに襲われるはずです)。つまり資本主義の仕組み自体が崩壊するわけですから株を持っていても現金を持っていても関係ない(=投資をしていようといまいと関係ない)という結論に至ります。どうせ同じ結論になるのなら人類の未来を信じて投資を続けた方が前向きになれますし、結果的に恐慌入りを免れれば取ったリスクに応じたリターンが得られますのでここは投資を継続すべきと判断しています。もちろんこの論理は非常に極端であり、可能性としては恐慌には至らないまでも長く世界的な不況が続き、長期投資の成果が得られないというシナリオも十分に考えられます。それでも私はこのように考えた方が自分自身を納得させることができるのです。

実は投資を継続するのにはもう一つ大きな理由があります。それは「投資を続けることが結果的に自分の身を助けることになる」という思いです。これはさわかみ投信の澤上社長がセミナーでよくおっしゃっている「長期投資は自分が豊かになるために行うのではない」という発想です。長期投資が果たす大きな役割のひとつは私たち一人ひとりが世界経済の成長に力を貸すことであり、自分たちの幸せを実現するために責任を分担することであるといえます。最終的に成長の果実(リターン)を得るのはその副産物に過ぎません。この副産物の方が長期投資の主要目的になってしまうと現在のような総悲観の中で迷いが生じてしまいます。

私は世界経済が安定的に成長するためには長期投資が環境保護活動のようなムーブメントに発展する必要があると考えています。例えばゴミの削減や二酸化炭素削減活動で自分一人の力ではどうにもならないと考えて活動をやめてしまう人が多ければ結果的に環境悪化に拍車をかけることになります。逆に自分が努力した効果はなかなか見えないけど一人ひとりが力を合わせて活動を続けることが大切だと思う人が増えれば環境悪化の抑止力となり、その力が結集すれば改善に転じることも可能です。私たちがどんな状況にあっても長期投資を継続することはこれと同じ効果を生むはずです。長期投資の裾野が広がれば経済成長の原動力となるのはもちろん、金融危機の抑止力にもなります。こう考えると長期投資を続けるモチベーションを高めることができるかも知れません。

日本の株式市場は外国人の売買比率が7割近くを占めるという特殊事情があり、その外国人が大挙して市場から逃げ出しているため金融危機が深刻な欧米以上に株価が下がるという非常事態に見舞われています。ここで「株が下がって大変だ」と騒いでみても何の解決にもなりません。株価下落を食い止める一番簡単で効果的な方法は株を買うことです。かつて9.11同時多発テロで株式市場が大暴落に見舞われた時、アメリカ国民の中から「テロに屈しないためにも株を買おう」という運動が起こりました。しかし日本人は年金制度や医療保険制度への不安から自国の将来を信じられないこともあり、自国株を買うことに消極的です。しかし極論を言えば大恐慌になればどっちみち年金制度も医療保険制度も崩壊することになるでしょうから、今は大恐慌に陥らないために努力することこそが最優先課題なのではないでしょうか。今回の金融危機をきっかけとして、一人でも多くの方に投資をすることが結果的に自分たちの生活を助け、雇用を守ることにぜひ気付いていただきたいと思います。

正直このような論理は自己の行為を正当化するための「きれいごと」に過ぎないのかも知れません。しかし多くの人が行動を起こしてくれれば必ず世界経済は復活に向かうと信じています。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック