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「日本買い」はすでに始まっている

kage

2008/10/10 (Fri)

昨日の米国株式市場は大引けにかけて急落。ニューヨーク・ダウ指数は9000ドルをあっさりと割り込み、結局 8,579.19ドル(-678.91/-7.33%)の安値引けとなりました。こうなると本当に当面の底さえも見えない最悪の状況になってきました。世界第1位の経済大国がこのありさまですから、世界第2位の経済大国が影響を受けずにはいられません。本日の日本の株式市場も米国にお付き合いして日経平均株価9000円割れが現実のものとなっています。

このように金融危機の被害が少なかったにも関わらず日本の株式市場が米国にお付き合いしてしまう最大の要因は、売買高の7割近くを外国人が占めるという日本の株式市場の特異性にあると思われます。昨日の相場解説を見ても一昨日の歴史的暴落の後でも欧米のファンドや年金資金からの解約売りが止まらないため、市場の参加者に底入れ感が出てこないとのことでした。金融危機の直撃を受けた欧米系の資金は自分たちが生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているため、今はとにかく株価に関係なく売らなければなりません。これに対して国内の資金は株式市場の先行きに疑心暗鬼になっているためなかなか買いが入りません。このような状況ですから外部環境には大きな違いがあっても相変わらず日本の株式市場は米国の株式市場の動向を忠実にトレースすることになってしまいます。これでは以前ご紹介した「消去法で日本株に注目?」や「ためてふやす はじめの一歩」にあるような「日本買い」は起こらないように思えてきます。

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しかし冷静に周囲を見回してみると、今まさに猛烈な勢いで「日本買い」が起こっている事例があります。言うまでもなくそれは為替市場における急速な円高のことなのですが、世界一の低金利通貨と表現しても過言ではない日本円になぜこんなにも人気が集まるのか不思議ですよね。その理由をあえて挙げるなら(先にも述べたとおり)金融危機の被害が比較的小さいことや、ここからさらに利下げ圧力が大きくなる他の主要通貨に比べて利下げ余地がほとんどない点などが考えられます。いずれにせよどれも積極的に円を買い進む理由としては弱く、「消去法で日本円に注目」と表現するのが適切であると思われます。

私の希望するシナリオは日本の株式市場で外国人の換金売りが出尽くした後、「消去法で日本に注目」という為替の流れが株式市場に波及してくることです。世界的な景気後退は極端な外需偏重の日本経済にとって大変厳しい状況であることは確かなのですが、数の上では圧倒的大多数の中小企業にとってはついこの前まで苦しんでいた原油や原材料の高騰が納まるというメリットもあります。そう考えると景気後退と円高は日本のいびつな経済構造を修正するチャンスなのかも知れません。輸出で潤う一部の大企業だけが経済を牽引してきたこれまでの姿よりも、圧倒的大多数である中小企業の経営環境が改善されて外需と内需のバランスが整う方が間違いなく良いことだと思いますので。

これまで日本の株式市場の主役であった欧米系の資金が引き揚げてしまい、欧米経済の状況ではおそらく簡単には戻って来ることができないであろうことを思えば「日本買い」のシナリオは決して簡単ではないと思われます。しかし一方では利益を得るためではなく純粋に日本の技術が欲しいチャイナマネーやオイルマネーの存在もありますので、日本にはぜひアジア各国や産油国と協調した景気回復を模索して欲しいものです。あとは眠ったままの日本の莫大な個人金融資産が流れ出て来てくれれば理想的ですね。



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この記事へのコメント

kage

私も今の相場環境の中で、相対的に投資余力・体力のあるのは、オイルマネーだと思っていました。

既に日本株をごっそり、仕込んでいるかもしれませんね。

Posted at 05:55:22 2008/10/11 by レバレッジ君

この記事へのコメント

kage

レバレッジ君さん

コメントありがとうございます。

政治、経済、軍事を問わず米国べったりの日本には今回の金融危機をきっかけにしてその姿勢を改めてもらいたいですね。そしてぜひオイルマネーやチャイナマネーとは共存共栄を図って欲しいものです。

Posted at 12:17:43 2008/10/11 by おやじダンサー

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kage


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