2020 03 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30. »  2020 05

海外株式投信評価額(2008.10.03現在)

kage

2008/10/04 (Sat)

前回はまさかの否決で世界経済を波乱の渦に巻き込んだ米国の金融安定化法案ですが、上院の可決に続いて下院でも可決され、とりあえず世界恐慌への突入という最悪のシナリオはひとまず回避された形となりました。しかし昨日の米国株式市場は午前こそ金融安定化法案可決への期待から大幅上昇となったものの、法案が実際に可決されると材料出尽くし感から一転して下落となりました。このような「好材料が出る→材料出尽くしで下落」というのは弱気相場の典型的な例といえます。これは最近の日本の株式市場にもいえることですが総悲観に支配された相場は理屈や指標は何の役にも立ちません。雰囲気的には日米ともに心理的節目となる10000ポイントを割り込まずには終われないという悲壮感が漂っているように思えます。そこでセリングクライマックスが起きてあく抜けとなり、株価が反転に向かってくれれば良いのですが、このままジリジリと実体経済が悪化して世界経済が長期低迷期に突入するという個人投資家としては避けていただきたいシナリオも想定しておく必要があるように感じます。現実に住宅バブルの崩壊は欧州や中国にも飛び火しており、金融危機も米国から欧州に拡大、消費面でも自動車を筆頭とする高額商品の販売が急速に冷え込んでいますから安易な楽観は禁物であるといえます。

<<ブログランキング参加中>> にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ 人気ブログランキング FC2ブログランキング
今、金融危機のまっただ中に身を置いて漠然と考えるのは「アメリカの時代は終わったな」ということです。昨年まで世界経済を強力に牽引していた米国の消費は、実は住宅バブルを背景としたサブプライムローンというドーピングで無理矢理突っ走っていた、いわば「幻の繁栄」であったことが明らかになりました。そしてかつて製造業が日本に敗れ去った後に新たな国の基軸産業となっていた金融業が今回の金融危機で壊滅的なダメージを受けてしまいました。従って私には米国が再び世界経済を牽引する姿は容易には想像できません。そうなると新たな経済成長の牽引役はやはり中国やインドといった莫大な人口を抱える新興国の内需(国民の消費)に期待する他はないと思います。しかしこれまで中国やインドの成長を支えていたのは米国を筆頭とした先進国への輸出(外需)であり、国内の消費(内需)はまだ世界経済の成長を引き受けるほどに成熟していません。そう考えると世界経済のV字回復はなかなか難しいようにも思えてきます。

アメリカの時代が終わるということは米ドルも基軸通貨としての役割を終えるということになります。もっとも直ちにどうこうということはないとは思いますが、かつての英ポンドから米ドルへの交代以来、久しぶりに基軸通貨の交代が見られる可能性が高まっているのは事実だと思います。それではどの通貨が次の基軸通貨になるのかといえば、本命・ユーロ、対抗・人民元、大穴・日本円といったところでしょうが、個人的には思い切り希望的観測を込めて金(Gold)の復権に期待したいところです。「国際間取引は金(Gold)の裏付けがある有価証券で」という時代が来ることもまんざら夢ではないような気がしています。

基軸通貨から転落した米ドルに与えられる新たな役割としては、低金利という側面から日本円に代わるキャリートレード通貨という可能性もあります。実際の金利は日本円より多少高いですが、調達のしやすさや決済での使いやすさなどを考えれば米ドルのほうが遙かにキャリートレード通貨に適しています。そうなると今度は日本円がキャリートレード通貨としての役割を終える影響を考えておく必要が出てきます。米国経済がドーピングで見せかけの消費を演出していたのと同じように、日本円はキャリートレードで見せかけの円安を演出してきました。この演出が剥げ落ちることになると1ドル=80円割れに再チャレンジというシナリオも想定しておく必要があるように思います(為替との相性が最悪の私の想像ですから話半分に聞いてください)。

米国経済や米ドルの存在感が相対的に低下して行くことになると、私が積み立てているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのようないわゆる世界経済ポートフォリオ運用では受ける影響が少なくありません。なぜなら現時点での米国資産の割合が突出して大きいからです(9月30日時点のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの実績では株と債券を合わせた米国比率は42.2%)。それでもセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは毎月実態に合わせたリバランスを行ってくれますので米国の存在感低下の影響を最小限に食い止めることができますが、もし自分でETFを組み合わせて運用するのであれば今後は機動的にリバランスを行う必要が出てくるように思います。

今週は米ダウ指数の歴史的暴落もあり私の運用成績も二週間前の最悪期の状態に逆戻りしてしまいました。損切りをするにしても10月という時期を考えればあと3カ月待って来年にした方が単純に損失繰越期限を1年先延ばしにできるため現時点では踏み切れません。従って今は猫パンチ投資で無駄な抵抗を試みつつじっと我慢するしかないと半分あきらめに似た心境で相場を眺めています。

マネックス証券
MX081003

SBI証券
ET081003

来週も世界の株式市場は信用収縮の極限状態にあると思われますので安易な手出しは慎みたいとは思いますが、ここぞと思うところでは先日「買い出動しました」に書いたようなインデックス系投信を中心にた猫パンチ投資を繰り出したいと考えています。



関連記事

コメントフォーム

kage


URL:




Comment:

Password:

Secret:

管理者にだけ表示を許可する

この記事へのトラックバック