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海外株式投信評価額(2008.09.26現在)

kage

2008/09/27 (Sat)

今週も金融危機の震源地である米国では住宅金融大手ワシントン・ミューチュアルが事実上の経営破綻となり、「米史上最大規模の銀行破綻」と報道されました。しかし銀行業務はJPモルガン・チェースに譲渡され窓口業務は継続されることもあり、規模の割にはリーマン・ショックほどの影響はありませんでした。しかし一方で欧州に新たな金融不安の火種が出現しました。ベルギー・オランダ系金融グループのフォルティスに経営危機のうわさが流れ、株価が暴落したのです。

フォルティスは流動性に問題ない、非中核事業の追加売却検討=CEO

ブリュッセル 26日 ロイター:ベルギー・オランダ系金融グループのフォルティスは26日に記者会見を開き、流動性に問題はないと表明した。また、非中核事業の追加売却を検討していることを明らかにした。フォルティスのHerman Verwilst最高経営責任者(CEO)は「そもそも、この数日間の株価動向は不安感を映したものだ」と述べた。同氏は、非中核事業の追加売却は、今夏にまとまった売却計画の条件に添って行われるとし、必要に応じて売却が可能な事業はほかにもある、と付け加えた。フォルティスが金融市場の混乱による次の犠牲者になる可能性があるとの懸念を背景に、同社の株価は1028GMT時点で9%安となり、5営業日続落となっている。


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フォルティスといえば私もフォルティス・インベストメンツ・マネジメントS.A.が運用を担当する損保ジャパン-フォルティス・トルコ株式オープン(愛称:メルハバ)を保有していますので無関係ではいられません。もちろん投資信託の制度上信託財産は分別管理されているためもし仮にフォルティスが経営破綻したとしても投信の価値がゼロになるわけではありません。しかし先頃のAIG問題にからむ投資信託のゴタゴタを見ると売買が一時凍結される恐れや早期償還される恐れは十分にあると考えておく必要がありそうです。

このように市場のうわさが一人歩きして大問題に発展するのも金融不安が極度に高まっている現状を象徴した出来事であることは間違いありません。そんなうわさが大問題になった例が今週はもうひとつありました。

地場最大手銀行で取り付け騒ぎ=リーマン絡み?株価急落-香港

香港 24日 時事通信:香港で24日、地場銀行最大手の東亜銀行が資金難に陥ったといううわさが流れて同行の株価が急落し、預金の取り付け騒ぎが起きた。米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)など米金融危機に関連して、同行が大きな損失を被ったのではないかとのうわさが広がったためとみられる。東亜銀行は緊急記者会見を開いて、うわさを否定。香港金融管理局(HKMA)の任志剛総裁も記者団に「うわさには全く根拠がない」と述べ、預金者に冷静な対応を呼び掛けた。同行の株価はこの日、6.8%下落した。香港中心部の湾仔にある支店に約200人が押し掛けるなど、各支店で預金者の長蛇の列ができた。


金融不安が暴走するこれらの実例に接すると相対的に日本の金融市場の健全性が目立ってきます。今や世界中で金融市場がまともに機能しているのは日本だけと言っても過言ではない状況ですので日本の金融機関にとってはビジネス拡大の千載一遇のチャンスであり、日本が率先して世界経済の回復に貢献して国際的な存在感を増す好機でもあります。今週は実際に三菱UFJフィナンシャル・グループがモルガン・スタンレーの発行済普通株式10-20%を取得するという発表や野村ホールディングスが破綻したリーマン・ブラザーズのアジア・欧州・中東部門を買収するという発表などもあり、日本の金融機関がいよいよ攻めの姿勢に転じたことが明確になりました。しかしこのような積極姿勢を見て例えば三菱東京UFJ銀行の顧客であれば、海外に多額の投資をする前に「いつまでもシステム統合でゴタゴタしているのを何とかしてよ」とか「預金利率を上げてくれよ」とか「国内企業にも積極的に融資してくれよ」といった不満を感じることもあるでしょう。しかし新たに取得した海外の事業や権利で利益が上がればいずれ国内の事業にもお金が回ってくるはずですから、今しばらく事態を静観してみても良いのではないかと個人的には思います。もしそれで国内の顧客をないがしろにするような企業であればいくら業界最大手でも信用を失って淘汰されるはずですから。

さらに付け加えるなら、日本が率先して世界経済の回復に貢献して国際的な存在感を増すためには1,500兆円ともいわれる個人の金融資産をいかに動かすかという点も重要になります。これについては以前から証券優遇税制に積極的な発言を行っていた麻生新総理に政策面でのサポートをお願いしたいところです。現在のような未曾有の金融危機において大切な資産を市場に預ける国民にはやはり何らかのインセンティブ(やる気を起こさせるような刺激)が必要であるように思いますので。

しかし未曾有の金融危機であればこそ現在米国で進行しているようなダイナミックな業界大再編が実現できるわけで、この危機を生き残った金融機関はきっと力強く復活するのだと思います。冒頭で触れたフォルティスについてもすでにドイツ銀行、フランスの金融大手ソシエテ・ジェネラル、フランスのBNPパリバ、オランダのINGグループなどからの買収観測が報道されています。このような大再編の動きについても先に金融危機を経験した日本は先駆者であり、先に触れた三菱東京UFJ銀行だってそもそもは三菱銀行+三和銀行+東海銀行+東京銀行だったわけですから、その意味でも過去の経験を生かして世界経済の復活をリードして行って欲しいものですね。

今週は先週末にあった世界的な株価の大幅反発もあり私の運用成績も先週と比べると多少は改善しました。追加投資に関してはまだしばらく反発後の動きを見極めたいと思ったため今週は一切行っていません。

マネックス証券
MX080926

SBI証券
ET080926

来週の投資方針も基本的に様子見継続のつもりです。現状では世界的に広がっているリスク資金からの逃避の動きに明確な変化が出ない限り安易に動くことはできないように感じています。個人的には今日のエントリーで述べたように相対的な日本の優位性が広く認識されて、日本株の復活が世界経済の復活をリードするようなシナリオに期待しています。



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