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海外株式投信評価額(2008.09.05現在)

kage

2008/09/06 (Sat)

今週は特に週末にかけて世界同時株安に加えて急激な円高となり、投資環境が一気に悪化しました。その中でも個人的に興味深かったのは木曜日の日本市場で、本来なら株式市場の急落を受けて買われるはずの長期国債が逆に売られて長期金利が上昇したことです。ということは現状で価値が上がっている(=買われている)のは日本円だけということになり、資産運用としても現金で持つことが一番有利という逆転現象が生じているわけです。このように世界全体が総悲観に陥り、極度の信用収縮により投資資金が回らなくなることによって従来の常識では考えられないような事態が次々に起こることになります。

例えば私が積み立てているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのように世界経済を丸ごと買う「世界経済ポートフォリオ理論」による長期投資が成功する前提となるのは、これからも世界経済が成長を継続することです。この前提の根幹となるのが橘玲氏が「臆病者のための株入門」に書かれた「資本主義は自己増殖するシステムである」という考え方です。つまり資本主義経済が続く限りは世界経済ポートフォリオ理論に基づく長期投資の成功は約束されていることになります。

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しかしここに社会を構成する人間という不安定要因が加わるため物事は一筋縄ではいかなくなり、現在の世界経済を取り巻く状況のように常識や理論が通用しない事態が生じることになります。すなわち以前「それでも経済成長は続くのか」の中で書いたように「長期運用というのは、どんな事態になってもひたすら人類の未来を信じ続けることなのだろうと思います」という側面も十分に認識しておく必要があるのだと考えます。具体的には「これから先、世界経済がどんな難題に直面しても人類が英知を結集して問題を克服し、成長を続ける」ことの成否が長期投資の成否に直結するのだと思います。

ところで、上記エントリーを書いた時には人類が直面する難局として食糧不足・資源枯渇・環境破壊などを挙げたのですが、世界の現状を見るとそれ以前の段階で不安を感じてしまいます。日本のバブル崩壊と同じ過ちを繰り返す米国、武力を行使して投資資金に逃げ出されたロシア、インフレを警戒するあまり株価の暴落を招いた中国、変化に対応できない官僚と実行力に乏しい政治家に支配される日本など、英知を結集して問題を打開するどころか愚かな失敗を繰り返している人類の姿をまざまざと見せ付けられると長期投資の行く末が心配になります。

世界経済ポートフォリオ運用でもうひとつ心配なのはこれからの経済成長にも二極化現象が起こるのではないかという点です。例えば米国株式市場における金融株や日本株式市場における不動産株のように長期に渡って全体の足を引っ張るセクターがある場合に、世界経済ポートフォリオ運用では特定の地域・セクター・銘柄などを外すことができないため清濁併せ飲むという選択肢しかありません。そもそもインデックス運用は相場動向を予想しても無駄だから全部買うという思想で成り立っているためこのような心配は邪道であるといえるのですが、もし的確に選択と集中ができるのであればそれに超したことはありません。長期的にはアクティブ運用はインデックス運用に勝てないという統計もありますが、以前「ある結果論から見た長期投資の効果」で検証したように過去43年間の実績で米著名投資家のバフェット氏に運用をすべて任せた方がインデックス運用を大きく上回る成績を残せたという事実もあります。ちなみにこの1年間で比べてみても下記のとおり、S&P500指数の-15%に対してバフェット氏にすべてお任せコースならほぼ現状維持であったことが分かります。

BRK080905

BRK-A:バークシャー・ハサウェイ社A種株
GSPC:S&P500指数(S&P 500 INDEX,RTH)

皆さんご承知のとおりバフェット氏は自身の莫大な資産のほとんどをビル・ゲイツ氏が運営する慈善団体に寄付することを公表しており、自身の利益のために資産運用業を営んでいるわけではないことは明確です。このように真に顧客のためになる運用を行ってくれる投資先が日本にもぜひ現れて欲しいものです。その候補としてはまずさわかみ投信が挙げられますが、個人的にはレオス・キャピタルワークス株式会社が立ち上げる「ひふみ投信」にも注目しています。このようにアクティブ運用を行う独立系投信にもドンドン登場してもらってお互いに競い合っていただければ、間違いなく私たち個人投資家にも良い影響があると思いますので、「ひふみ投信」にはぜひ頑張っていただきたいものですね。

今週は世界同時株安と円高のせいで私の運用成績も惨憺たるものとなりました。そんな中でもインドと金(Gold)に猫パンチ投資を繰り出すタイミングを狙っていたのですが、インドは思ったほど下がらず、金(Gold)は下がったものの原油価格の動向が気になり、結局実行には至りませんでした。

マネックス証券
MX080905

SBI証券
ET080905

今週も引き続きインドと金(Gold)への投資タイミングを見極めたいと思っています。インドに関してはBSE指数14000ポイント割れを、金(Gold)に関しては1トロイオンス=800ドル割れ+原油価格100ドル割れを目処に猫パンチ投資の準備を進めます。



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