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海外株式投信評価額(2008.08.22現在)

kage

2008/08/23 (Sat)

2週間前の「麻生幹事長が証券優遇税制拡充を提言」以来、政府与党関係者から同様の発言が続いていますが、これは景気対策の一環として約1,500兆円ともいわれる個人の金融資産を何とか貯蓄から投資へ向かわせようとする意図に基づくものであると推測できます。しかしながら本日の毎日新聞の報道によるとサブプライムローン問題を発端とする世界的な金融危機を背景に日本国民の金融資産に対する守りの姿勢がますます鮮明になっていることが確認できますので、政府与党の思惑どおりに「貯蓄から投資へ」の流れが定着するまでの道のりはまだまだ険しそうです。

タンス預金:家庭で眠る30兆円

日銀は22日、お札が世の中に出回らず、家庭で眠る「タンス預金」が07年に30兆円規模に上ったとの推計を発表した。銀行券の発行残高全体の約4割を占める。これだけの資産が預金や株式で運用されず、消費にも回らないまま「死蔵」されていることになり、景気が事実上後退局面に入った日本経済にとって、もったいない話と言えそうだ。推計は、1000円札と1万円札の流通枚数の伸び率の違いなどを基に算定した。

「タンス預金」は95年に5.9兆円だったが、金融システム不安で次第に増加。ペイオフ(破綻(はたん)金融機関の預金払戻保証額を元本1000万円と利息に限る措置)が部分解禁された02年に20兆円台後半に乗り、その後も高水準で推移している。金融機関の破綻を恐れ、資産の多い高齢者が定期預金を解約したものの、低金利が続いているため、家庭に保管したままになっているとみられる。

第一生命経済研究所の熊野英生・主席エコノミストは「最近の金融市場の混乱で株式投資なども難しく、手元に置いておく方が安心なのだろう」と話している。(毎日新聞より)



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現在私たちが直面している金融危機は「戦後最大」とも「世界大恐慌以上」とも表現される大規模なものですから大切な金融資産を守るためできるだけリスクを取りたくないという気持ちは良く理解できますが、現金を手元に置く「タンス預金」がこれほどに増加しているとは正直意外でした。しかし良く考えてみると今回のサブプライムローン問題を発端とする金融危機は銀行や証券会社などの金融機関の経営を直撃し、株・債券・不動産などの資産運用の定番ともいえる金融商品の価値も大きく毀損させる結果となりましたので、「手元に置いておくのが一番安心」という考えに至るのも当然なのかも知れませんね。

しかし「お金は経済活動の血液」ですから、このように資金の流れが停滞してしまうとますます景気に悪影響を与えるという悪循環に陥ってしまいます。景気が悪いから資金が滞留するのか、資金が滞留するから景気が悪くなるのかは「卵が先かニワトリが先か」論と同じで結論は出ませんので、今はとにかく政府与党が考えるように何とか国民の金融資産を動かすように促すことが景気対策になることは間違いありません。ただし「貯蓄から投資へ」の流れを確かにするためには私たち一人ひとりがリスクを取って投資を行うことがどのような意味を持つのかを正しく理解する必要があります。私自身が理解している投資の本質はさわかみ投信の澤上社長がセミナーでよくおっしゃっているとおり「投資は自分が豊かになるために行うものではなく、市場に預けたお金が経済活動に生かされ、巡り巡って自分に返ってくるものである」というものです。これはゴミ削減運動や二酸化炭素排出削減運動と同じで、一人ひとりが意識して行動して大きなムーブメントを起こすことが大切なのではないかと思います。ですからタンス預金を抱えている方々には今こそ勇気を持って市場に資金を預けていただくことが最終的に自分自身の幸せにつながるという発想をぜひ持っていただきたいものです。

あと「タンス預金」の大きな問題点としてはインフレに対して無防備であることが挙げられます。このところ多少落ち着いたとはいえ、中国やインドといった莫大な人口を抱える新興国の成長は将来的なインフレの進行を予測させます。「インフレの進行=貨幣価値の毀損」ですから、例えば非常に乱暴な計算ですがこれまで一丁50円で買えていた豆腐が一丁100円となれば豆腐に対する貨幣価値は一気に1/2に減少することになります。私自身は21世紀の資産運用はインフレヘッジという考え方なしには成立しないと考えていますので、いくら一時的な資産防衛の手段とはいえタンス預金という選択肢は持ち合わせていません。そういう意味でタンス預金を抱えている方々にはぜひインフレに対する危機感を持っていただきたいものです。

今週は先進国の株式市場以上に新興国の市場が軟調でしたので、私の運用成績もさらにボロボロとなりました。こうなるとまず今回の金融危機の震源地である米国の立ち直りがない限り、新興国経済の本格的な回復も望めないのではないかとちょっと悲観的になっています。

マネックス証券
MX080822

SBI証券
ET080822

来週はいよいよフィデリティ証券のキャッシュバックキャンペーンの最終週ですし、数ヵ月前から想定していた追加投資のタイミングである9月も近付いて来ましたのでアジア株の動向次第では久しぶりに猫パンチ投資を繰り出すことになるかも知れません。



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この記事へのコメント

kage

おやじダンサー様初めまして
短距離ロケットと申します

タンス預金の話、大変ためになりました
だけど30兆円も手元に置けるんだから
一人当たり幾らタンスにしまい込んで
いるやら・・・
別な視点で見ると羨ましいです。
それだけお金があって・・・

Posted at 21:29:43 2008/08/23 by 「短距離ロケット」

この記事へのコメント

kage

短距離ロケットさん

コメントありがとうございます。

自宅に多額の現金を置く状況といえば個人的な偏見で脱税目的とか犯罪がらみとかで表に出せない裏金のイメージを強く持ちますが、実際のところはどうなのでしょう?

いずれにせよインフレの進行やこの国の行く末を考えると日本銀行券という名の紙切れの価値がどこまで信用できるのかという不安があり、私はタンス預金のリスクは結構高いと思っています。

Posted at 00:24:46 2008/08/24 by おやじダンサー

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kage


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