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海外株式投信評価額(2008.07.25現在)

kage

2008/07/26 (Sat)

一本調子で右肩上がりを続けてきた原油価格もここに来て急速に調整色を強めています。しかし中国やインドなどの新興国を中心とした長期的な需要増の思惑から原油価格の先高感は依然として強く、これから先の値動きはまだまだ予断を許しません。この原油価格に大きな影響を与えているのが原油先物市場なのですが、以前にも書いたように本来は生産者や消費者が予想外の値動きにヘッジするための価格予約の役割を果たしていました(消費者は価格暴騰の保険として先物を買い、生産者は価格暴落の保険として先物を売る)。しかしここにさらなる値上がりを見越した投機資金やインフレヘッジ目的の年金資金などが大挙して流れ込んだため、需給のバランスが崩れて予想外の高騰を招いてしまいました。このように先物市場が現物市場を振り回すという姿は考えてみれば明らかに本末転倒なのですが、実はずいぶん前から私たちの身近な所にも同じような問題を抱えている市場が存在していました。それが日本の株式市場です。

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日本の株式市場はずいぶん以前から、「犬(現物)が尾(先物)を振るのではなく、尾が犬を振っている」と揶揄されていました。これは先物と現物の間に価格差が生じた時にその歪みを利用して利益を得ようとする裁定取引が一般化し、先物価格が動くとそれに連動して現物市場に裁定売りや裁定買いの注文が自動的に出される仕組みになったため生まれた現象です。これに加えて最近では個人でも取引しやすい「ミニ日経225先物」などの登場もあり、新興市場の低迷に困っていた個人トレーダーの多くが先物市場に乗り換えたことも先物主導の流れを加速させる結果となりました。そういう意味では先物市場の本質が変わっていくというのは時代の流れなのかも知れませんね。

このような先物市場の変化を私のような弱小個人投資家は仕方がないとあきらめてしまいがちですが、昨日テレビ朝日系の報道ステーションを見ていたらコメンテーターの方が「本来の役割を果たしていない先物市場はいっそのこと廃止すべきだ」と発言されたのを聞いて、その大胆な発想に驚くのと同時に感心させられました。本来の役割を果たさないのなら廃止、この当たり前の発想が先物市場は当然存在すべきものという常識に囚われていた私には新鮮に感じられました。言われてみれば確かに先物市場は先に述べた保険の役割とか事前に資金調達を可能にする役割などを担うべきものであって、投機や投資は現物市場で行ってくれというのが正論ですよね。しかしながら現実に先物市場を廃止できるかといえば、市場の混乱などを考えてその可能性は限りなく低いと判断せざるを得ません。となれば「異常」な先物市場を逆手に取る方策を考えるのもひとつの手段であり、そういう意味では先日テレビ東京系のワールド・ビジネス・サテライトでコメンテーターの方が提案していた「米国は原油先物市場に売り介入せよ」という意見は面白そうだと感じました。

本来モノの値段形成はすべて市場に任せるべきであって、国家がそこに介入すべきではありません。これまでこの正論を誰よりも声高に訴えていたのが米国であり、過去に日本が行った為替介入も批判の対象となっていました。しかし景気減速と物価高騰で背に腹は代えられなくなった米国はここに来て為替介入の可能性について言及し始めています。しかしどうせやるならもっとも効果的なポイントを狙うべきであり、ドル買い介入より原油先物売り介入の方が私はより効果的だと判断します。この提案をされたコメンテーターの方は「もし先物価格が下落しなくてもアメリカには膨大な原油の備蓄があるので、限月が来たら現渡し(原油の現物を相手に引き渡して取引を決済すること)すれば良い」とおっしゃっていました。投機筋や年金基金にとって原油の現物を渡されても困るでしょうから(現実には石油会社や商社に頼めば時価に近い価格で引き取ってもらえるだろうが、本来ならかけなくても良い手間や手数料がかかる)これも原油価格高騰の抑止力につながると思います。どうせなら同じように国内に原油の備蓄を抱える日本も誘って協調介入を行えればさらに効果は絶大です。あまりやり過ぎると産油国の反感を買いそうですが、産油国にとっても原油価格の高騰が続けば世界経済の原油離れが急速に進行して困るはずですから、1バレル=100ドル割れくらいまでなら黙認してくれるのではないでしょうか?また日本にとっても原油高対策としてさまざまな業界に補助金を出すよりも効果的な税金の使い方だと思うのですがいかがでしょう?

今週は米国株が戻り歩調であったため中国やインドも比較的堅調で、私の運用成績も改善に向かいました。しかし原油価格の大幅下落の影響か、資源国であるロシアとブラジルの株価は大幅に下落しており、なかなかすべてが好転する状況にはなってくれません。

マネックス証券
MX080725

SBI証券
ET080725

世界の株式市場はいったん反発局面に入っているとは思いますが、このまま上昇が続くとはとても思えないため来週もとりあえず様子見スタンスを継続する予定です。例え底値が拾えなくてもすでに大きな含み損を抱えているわけですから、戻れば戻ったで結果オーライということで納得したいと思います。



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