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東証が商品ETFを初めて上場へ

kage

2008/06/13 (Fri)

本日のロイターの報道によると、東証が金ETFの上場を承認したそうです。上場日は6月30日。東証にとっては初の商品ETFとなります。ただしこの内容自体はずいぶん前から報道されていましたので特段目新しいものではありません。

東証が商品ETFを初めて上場へ、金価格連動で30日に

東京 13日 ロイター:東京証券取引所は13日、金の価格に連動するETF(上場投資信託)の上場を承認したと発表した。商品(コモディティ)価格に連動するETFの上場は東証で初めて。米国のステート・ストリートなどが組成してニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している金ETFを重複上場する。上場予定日は6月30日。

東証に上場する金ETFは、改正信託法に基づき、2008年3月に整備した上場制度に基づく。「商品ETF」としての上場だが、法制上は投資信託には分類されず、商品を直接信託財産に組み入れて、その受益権に基づいて発行された証券(信託受益証券)を上場させる。東証の金ETFは、受益証券と金との現物交換ができるのが特徴。大阪証券取引所でも金のETFを上場しているが、金価格に連動する債券を組み入れた設計で、金の現物交換はできない。

6日に成立した改正金融商品取引法では、投資信託としての「商品ETF」の上場を可能にしている。投信の組み入れ資産を拡大し、有価証券や不動産に限定されていた資産に、金のほか原油や穀物などのコモディティを追加した。年内にも改正金商法が施行される見通し。ただ、東証は改正金商法の施行を待たず、当面は信託法に基づく信託受益証券の方式で、商品ETFの品揃えを拡充していく方針。


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<ステートの金ETF、現物との交換実績はなし>

東証が承認した金ETFの名称は、ステート・ストリートなどが組成する「SPDRゴールド・シェア」(スパイダー ゴールド・シェア)。金現物取引価格の世界標準である「ロンドン金値決め(London gold fixing)」に連動するETFで、04年11月にニューヨーク証券取引所、06年8月にメキシコ証券取引所、06年10月にシンガポール証券取引所に上場している。純資産総額は約170億ドル(約1.8兆円)で、世界最大級の商品ETFという。

上場日の基準値段は、前営業日のニューヨーク証券取引所の終値を日本円に換算して算出する。直近の終値は1口あたり85.6ドルで、日本円に換算すると約9200円。売買単位は50口で、約46万円から購入できる。金の現物との交換は10万口から可能。

  ただ、米国で組成したETFであるため日本国内での現物交換は受け付けていない。現物交換は米国の証券会社に受益証券を持ち込むことになるが、東証によると「このETFで実際に金と交換した顧客はいないと聞いている」(上場部)という。


この記事の中で私が注目するのはもちろん「米国のステート・ストリートなどが組成してニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している金ETFを重複上場する」という部分です。東証はすでにKODEX200上場指数投資信託で海外ETFの重複上場を実現していますが、ステート・ストリートのような大手運用会社のETFに重複上場の道を開いたことは大いに意味があることだと考えます。こうなると俄然次の重複上場に期待が集まりますね。何かと閉鎖的な日本の投資環境を打ち破る意味で、こういう「黒船来航」なら大歓迎です。

あと今回上場する金ETFは金現物との交換が可能という点がひとつのウリなのですが、今まで現物との交換実績はないとのこと。しかしこれは昔の兌換紙幣(金や銀との交換を保証した紙幣)と同じで、「交換ができる」という事実が大切なのであって、例え実績はなくても交換不可能な大証の金ETFと比べて大きな優位点となるでしょう。一方大証の金ETFは現時点で最低買い付け金額が3万円前後で取引しやすいというメリットもあるためしばらくは共存が可能なのではないでしょうか?

ところで、ここ数年の金価格高騰の一因は金ETFにあるともいわれています。つまり今まで買いたくてもなかなか手を出しにくかった対象の投資環境が整備されて誰もが簡単に投資できるようになると価格高騰を招いてしまうという弊害が指摘されているのです。そこには「インフレヘッジにはコモディティ投資が最適だが、投資すればするほどインフレを招く」という卵が先かニワトリが先か的な罠が潜んでいるわけです。このように商品関連ETFの整備を素直に喜べない現実もあるのですが、将来のインフレを予測しながらインフレヘッジを行わないでいると結局泣くのは自分というジレンマもあり、商品投資をどう捉えるかの結論を出すのはなかなか難しいところですね。



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