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インフレの猛威

kage

2008/05/29 (Thu)

先月中旬に書いた忍び寄る食糧危機で、主食のコメをほとんどベトナムからの輸入に頼ってるフィリピンではベトナムの輸出規制により米価が高騰して国民生活が大混乱に陥っていることをご紹介しましたが、輸出元のベトナムでもインフレが加速して大変なことになっているようです。

5月のベトナムCPI上昇率は前年比25.2%、前月から加速

ハノイ 27日 ロイター:ベトナム政府が27日発表した5月の消費者物価指数(CPI)速報値は前年比25.2%上昇となり、4月の同21.4%上昇から伸びが加速した。上昇率が2けたを記録するのは7カ月連続。過去のインフレ統計がすべて入手可能なわけではないが、5月のCPI上昇率は、前年比67.5%上昇となった1991年以来の高水準となる可能性がある。2008年1-5月の平均インフレ率は前年比19.1%で、1-4月の17.6%から加速した。5月のCPIは、項目別では食品価格の上昇(前年比67.8%)が目立った。食品価格はCPIを算出する際にベトナムが用いるバスケットの42.8%を占める。


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消費者物価指数(CPI)の上昇率が7カ月連続で2けたを超えている状況は、もはやインフレが暴走してハイパーインフレ状態に陥っているとも考えられるのではないでしょうか?当然ベトナム政府も手をこまねいているわけではなく利上げによってインフレの進行を抑えようとしているのですがほとんど焼け石に水状態で、ベトナム経済の先行き不透明感から通貨のドンや株価は大幅に下落しています。つい先日まで「NEXT11」や「VISTA」のひとつとして投資ブームに沸いたベトナムが一転してこのような大逆風に晒されている事実を目の当たりにすると、改めて新興国投資の難しさを思い知らされますね。

このようなインフレ進行と利上げのイタチごっこを見て素人個人投資家のアテにならない第六感で何となく嫌な予感を持つのが同じようにインフレの進行に苦しんでいる南アフリカやトルコです。

南アの4月CPIXは前年比+10.4%、約5年半ぶり高水準

ヨハネスブルク 28日 ロイター:南アフリカ統計局が28日発表した4月の消費者物価指数(CPIX)は前年比10.4%上昇し、ほぼ5年半ぶりの水準となった。ロイターがまとめたアナリスト予想はプラス10.0%だった。3月は10.1%の上昇。南アフリカ準備銀行(中央銀行)はCPIXを対象としたインフレ目標を採用している。全商品を含む消費者物価指数(CPI)は前年比11.1%上昇となり、3月の同10.6%から伸びが加速した。CPIXが2002年12月以来の水準に上昇したことを受け、アナリストの間では、少なくともあと一回利上げが実施されるとの見方が広がった。スタンダード・チャータード(スタンチャート)銀行のアフリカリサーチ部門代表ラジア・カーン氏は「インフレ圧力が5月に一段と上昇する方向にあるため、6月の利上げはほぼ確実だ。更なる引き締めが必要になるリスクもある」と指摘した。前月比ではCPIXが1.6%上昇、CPIは1.8%上昇した。

トルコ中銀が政策金利を0.5%引き上げ、追加利上げも示唆

イスタンブール 15日 ロイター:トルコ中央銀行は15日、政策金利を0.5%ポイント引き上げ、今後の追加利上げの可能性も示唆した。利上げは2006年以来で、予想通りだった。中銀は政策金利の翌日物借入金利を15.25%から15.75%に、翌日物貸出金利も19.25%から19.75%にそれぞれ引き上げた。トルコリラ相場は利上げ発表後、小幅下落した。市場ではより大きな幅の利上げ期待があった。あるエコノミストによると、中銀の声明は次回の利上げ幅が予想を下回る可能性を示唆している。中銀は声明で、食品・エネルギー価格の上昇が物価全般に悪い影響を与えないように必要な措置を取るとの姿勢を示した。


橘玲氏が黄金の扉を開ける賢者の海外投資術の中で指摘しているように、一般的に高利回りの通貨は下落するものです。つまり長期的に見れば金利と通貨の価値はトレードオフの関係なのです(受け取った金利は通貨の下落でチャラになる)。最近私の元にもいくつかのネット証券から「年利10.50%南アフリカランド建利付債」や「年利14.00%トルコリラ建債券」などの販促メールが届きます。日本の金利が異常な低水準に貼り付いたままの現状ではこのような高金利は非常に魅力的に思えますが、インフレの猛威が全世界に及ぼうとしている現状においてはベトナムのようにインフレの進行をコントロールできなくなれば通貨の下落によって大損害を被る可能性もあることを十分に認識して、安易に飛びつかないように注意する必要があるように思います。







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