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海外株式投信評価額(2008.05.16現在)

kage

2008/05/17 (Sat)

昨日の米国株式市場は消費者心理の悪化を示す経済指標や原油先物価格が連日の史上最高値更新となったことなどを嫌気して寄り付き直後から下げ幅を広げました。しかしその後はジリジリと値を戻し、結局はダウ指数・ナスダック指数ともに小幅下落で終わりました。このような最近の底堅い動きを見ると、市場はすでに行き過ぎた悲観論を織り込んでおり、多少の悪材料には反応しなくなっているように思えます。もちろんサブプライムローン問題は100年に1度レベルの歴史的金融危機ですからその状況を素人が安易に判断するのは危険なのですが、やはり最悪期は過ぎ去ったのではないかと感じます。しかし先週の定時報告でも触れたように、次は原油や穀物の高騰という大問題が控えており、世界経済にとっては楽観できない状況がまだまだ続くようです。

米ゴールドマン、08年下半期の原油価格予測を141ドルに大幅引き上げ

ロンドン 16日 ロイター:ゴールドマン・サックスは16日、2008年下半期の原油価格について、供給がひっ迫するとして予想を大幅に引き上げた。エネルギー市場に活発に投資するゴールドマンは、下半期の米原油価格CLc1が平均1バレル=141ドルになると予測。前回予測は107ドルだった。09年は平均148ドルとしている。ゴールドマンはリサーチ・ノートのなかで「供給ひっ迫は今後も原油価格を押し上げる主なきっかけになる」とし、短期的見通しは引き続き強気とした。バイオ燃料などの代替燃料が登場しているが、原油供給の伸びは2005年の1.8%程度から1%に減速しており、ゴールドマンの08年の世界の国内総生産(GDP)伸び率予測である3.8%を下回っていると指摘。この不均衡を考慮すると、長期原油価格は引き続き上昇するはずだとしている。ゴールドマンの09年予測は、ロイター調査の対象である30以上の機関のなかで最も強気な見通しとなっている。



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モノの値段は基本的に需要と供給のバランスで決まります。しかし最近の原油や穀物の価格はサブプライムローン問題の影響で株式市場や不動産市場から大挙して移動してきた投機マネーの流入もあり、実需を無視した高騰を続けています。この「実需無視」の象徴的な存在が世界の原油価格に大きな影響を与えているアメリカのWTI(West Texas Intermediate)先物市場で、本来はテキサス州で産出されるわずかな原油の取引が行われるはずの市場で今や全世界の産出量を上回る量の原油が取引されているのです。以前テレビ東京系のワールド・ビジネス・サテライトでWTIの実態を取材していましたが、産出量が少ないため大手石油会社は一切参入しておらず、今でも「油田を発見して一儲けしてやろう」的な発想の個人が活躍していると知って驚いた記憶があります。そのようなマイナー市場の価格動向が全世界に影響を与えるカラクリについては、当ブログがスタートしたころに原油価格高騰というエントリーを立てたことがありましたが、その不合理性はここにきてさらに増大しているように見えます。

このようにさまよえる投機マネーが最近の物価高騰の一因となっていることは間違いないでしょう。では株価や不動産価格が回復して以前のように投機マネーを受け入れられる余裕ができれば原油や穀物の価格も実需と見合ったレベルに落ち着くのかといえば、個人的にはそう簡単には行かないと思っています。その理由は以前にも何度か書いた「基軸通貨ドルの凋落」による影響が大きいと考えるからです。世界中で広く取引が行われる原油・金(Gold)・穀物などにはいわば代替通貨的な側面があり、基軸通貨ドルの力が弱まれば相対的にこれらの代替通貨の価値が高まると私は考えています。このあたりのロジックについては江戸時代の歴史をひもといてみると分かりやすいかも知れません。江戸時代のお米は紛れもなく代替通貨でした。地域の経済力は「加賀百万石」というように米の生産高で現していましたし、武士の給料もお米で支払われていました(=扶持米)。江戸幕府は財政改革のために通貨である小判の金含有量を引き下げたことが何度かありますが、そのたびに米の価格高騰を招き、庶民の生活を直撃する結果となりました。これと同じことが世界経済の中で起こるのではないかと私は危惧しています。

実際に直近の原油や金(Gold)の値動きを見ると、見事にドルの動きと反比例しているように思えます。世界的に米ドルで取引される原油については「米ドル下落による目減り分を原油価格の上昇で補いたい」という産油国側の思惑が潜在的な上昇圧力となっていますし、金(Gold)については「ドル安ヘッジ商品」という投資家のコンセンサスが値動きに影響を与えています。このようにドルの価値が下がり続ける限りは相対的に原油・金(Gold)・穀物などの代替通貨の価格は上昇を続けると思われますので、個人投資家としてもインフレ時代の鉄則である「現金ではなくモノで持つ」を徹底する必要を強く感じます。ただ難しいのはどのようなモノが投資に最適かが現時点では分からないことで、例えば日本のバブルの時代は株よりも不動産・美術品・ゴルフ会員権などの方が有利な投資先でした。もしかすると21世紀型インフレでは原油・金(Gold)・穀物がもっとも有利な投資先になるのかも知れませんし、ならないのかも知れません。いずれにせよ今世紀は私たち一人ひとりが暴走するインフレから生活を守る方法を真剣に考えなければならない大変な時代になると感じる今日この頃です。

今週は冒頭でも述べたような米国株式市場の底堅い動きに支えられて世界の株価も堅調な推移でした。私の海外投資の主対象であるBRICs諸国の中では特にロシアとブラジルが強く、運用成績の改善に大きく寄与してくれました。このことから同じ株式投資であっても原油高騰に対応する資源国・ロシアへの投資や穀物高騰に対応する農業国・ブラジルへの投資など、やり方によっては十分にインフレヘッジ効果を期待できる可能性を感じさせてくれる結果となりました。

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ご覧のとおり今週も新興国を中心に慎重に猫パンチ投資を繰り出しています。来週もこの動きを継続するつもりですが、来月になるとボーナスを意識した各証券会社のキャンペーン合戦が予想されますので、今月中の追加投資はなるべく控えめにしておくつもりです。







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