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投資を続ける上で大切なこと

kage

2008/03/21 (Fri)

このところ新興国株式が大幅下落を続けているため私のポートフォリオの含み損も加速度的に増加しています。この状況を招いた元凶はもちろんサブプライムローン問題にあるのですが、結果に対する責任はすべて自分に帰する投資の世界においては自分自身の相場観の甘さを恨むしかありません。中でも私がもっとも注力している香港市場は今日も大幅下落しており、今にして思えば約5ヵ月前に書いた資産家バフェット氏:中国株への「慎重」な投資呼び掛けの警告が正しかったことを思い知らされる結果となっています。もっとも皆さんご承知のとおり著名投資家のウォーレン・バフェット氏は独自の判断基準で割安と判断した株を買い、割高になれば淡々と売るというバリュー投資を実践していますので、この時の警告も「バブルの崩壊が近い」という意味ではなく、「割高なので買わない」というものでした。香港の株価は結果的にこの2週間後にピークを付けましたが、バフェット氏にとってそれは単なる偶然に過ぎないのだと思います。当時のエントリーで私はあえて高値で売ろうとせず底値で買おうとしないバフェット氏の投資法を「金持ち喧嘩せずの典型」と表現しましたが、その後の香港株の動向を見るにつけ、極めて合理的な投資法であると改めて納得できました。であるならば当たらない自分の相場観を恨むより運用をすべてバフェット氏に任せるという選択肢も検討に値するのではないかとの発想が浮かんできました。

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著名投資家ウォーレン・バフェット氏に自分の資産運用をすべて任せるとなると何だか難しそうですが、実は案外簡単で、彼が率いる投資持株会社バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway Inc.)の株を買うことで実現できます。そこで実際に運用を任せていたとしたらどうなったかを調べてみました。本家Yahoo!のチャートではMaxで1990年からでしたので、運用期間17年強でこのような結果となりました。

BRK-A

BRK-A:バークシャー・ハサウェイ社A種株
DJI:ダウ指数(DOW JONES INDUSTRIAL AVERAGE IN)
GSPC:S&P500指数(S&P 500 INDEX,RTH)

ご覧のとおり1990年に投資した金額が現在では15倍になっています。17年以上に渡りインデックス運用を大きく上回る成績を残していることから、長期運用の観点でもバフェット氏の運用法を選択する価値は十分にあると考えても良いのではないでしょうか?一般的に長期運用に適しているとされるインデックス運用+分散投資とは正反対のアクティブ運用+集中投資となるバークシャー・ハサウェイ株一点買いがこのような結果を残したという事実には個人的にも非常に興味深いものがあります。

ここで誤解のないように申し添えておきますが、私が本エントリーで言いたいことは投資法の優劣ではなく、バフェット氏万歳!でもありません。例えば一見集中投資と思えるバークシャー・ハサウェイ株一点買いでもバフェット氏が実際に行っているのは全世界への分散投資ですから、既存のバランスファンドよりよほど分散効果は高いかも知れません。また割安かどうかの一点に絞って機械的に売買を行うバフェット氏の手法なら既存のアクティブファンドほどのコストはかからないのではないでしょうか。すなわち投資を続ける上で大切なことは投資法の優劣を判断することではなく、自分自身が納得してその投資を行っているかどうかなのだろうと私は思うのです。

投資信託の信託は「信じて託す」と書きます。私自身が特に長期投資を考える上で重要と考えるのがこの「自分の大切なお金を信じて託することができるのか」という点です。しかし現実には長期投資に限らず投資というものは総じて信じて託すことが必要になります。個別株を買う時にはその企業に、ファンドを買う時にはその運用方針に、世界経済ポートフォリオ理論でインデックス運用を行う際には人類の英知と経済成長の継続に、自分の大切なお金を信じて託することができるのかを考えなければなりません。また自分自身が信じて託せるかと同時に、どれだけ多くの人が信じて託しているかも重要な判断基準となります。現在のような金融危機が訪れても信念を持って運用資金を信じて託す投資家に支えられてこそ割安な株が買え、バフェット氏の投資法が成立するのですから。

現在のような投資環境が最悪の場面であればこそ、暴落時にも信念をもってその投資先に大切なお金を託すことができるのかを判断する絶好のチャンスともいえます。私も自分自身の相場観の甘さを反省しつつ、これからの投資方針を慎重に考え直してみたいと思っています。



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