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ドルが12年ぶりに100円割れ

kage

2008/03/13 (Thu)

以前、著名投資家のジョージ・ソロス氏が「今回の経済危機は戦後60年でもっとも深刻」と述べたことをご紹介したこちらのエントリーで私は、世界経済にはこれからも「何十年に一度」とか「歴史始まって以来」というような出来事が数多く待ち受けているのではないかと思いますと書きましたが、本日の為替市場でドル円が12年ぶりに100円を割り込むという緊急事態となりました。

ドル全面安で12年ぶり100円割れ、対ユーロでも導入来安値更新

東京 13日 ロイター:13日夕方の夕方の外為市場でドル/円 が一時99.77円まで下落。1995年11月以来、12年4カ月ぶりに100円を割り込んだ。

外為市場では、サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題を背景に、海外大手金融機関の経営悪化や米景気減速に対する懸念が高まり、ドルが幅広い通貨に対して売られている。ドルはこの日、ユーロ やスイスフラン に対して最安値を更新。主要6通貨に対するドルの値動きを示すドル指数も過去最低水準をつけた。


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急速なドル安の進展に対し、みずほコーポレート銀行・国際為替部シニアマーケットエコノミストの福井真樹氏は「信用収縮と米景気の先行き不安に起因するドル安が続いている。ドル/円はパニック的な売りにさらされており、今月中に95円まで下落する可能性がある」と指摘している。

政府関係者からは100円割れのドル安/円高に対してけん制発言が相次いだ。福田康夫首相は13日夜、記者団に対し、為替市場で12年4カ月ぶりにドルが100円割れとなったことについて、為替は市場が決めるとしながら「あまり急にレートが変化することは好ましくない」とし、額賀福志郎財務相も「先般のG7(7カ国財務相・中央銀行総裁会議)の会合でも、過度な相場の変動は経済成長にとって望ましくないというのが各国の共通認識だったことは間違いない」と述べた。一方、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁も、13日発行されたフランスの雑誌「ルポワン」とのインタビューで、為替相場の無秩序な動きは望ましくないとの考えを示している。


ドル円が前回100円を割り込んだ1995年からのチャートを見たくて探したところ、Infoseek Moneyにありましたのでお借りしてきました。

USD/YEN

1995年の日本は阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が発生した非常事態でしたが、為替は日本の莫大な貿易黒字を背景に一気に円高が進行しました。ただ史上最高値となる80円割れを引き起こした要因は、円キャリー取引の巻き戻しによるパニック的なドル売り円買いにあったようです。ひるがえって今回の円高を考えてみると、これは明らかにドルの凋落が引き起こしたものであり、FRBが「今はインフレやドル安の進行を黙認してでも大胆な金融緩和で何としても景気の後退を食い止めたい」という姿勢ですので、しばらくはこの流れは止まらないのかも知れません。

上記記事にあるとおりドル円の100円割れは12年ぶりですが、対ユーロや対スイス・フランでは史上最安値を更新しています。一方で原油も金も史上最高値を更新と、ジョージ・ソロス氏が言うとおりに60年に一度の非常事態が現実となっているようです。それにしても60年に一度というような事態が今後も何度か起こるようだとストロング・ホールドの長期投資にとってはちょっと厳しいですね。私はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを毎月積み立てていますが、まだ始めて1年も経過していない今なら「ドル安と株安でたくさん買えてラッキー」と素直に思うことができますが、もし10年後に運用資金が増えた場面で今回と同じような(あるいは今回以上の)事態を迎えたとしたら、果たして平常心でいられるかどうか自信がありません。例えば基準価額が10円下がるにしても、投資総額が10万円の人と1,000万円の人では受けるインパクトが全然違いますからね。そう考えるとリタイアが近い人ほど、もしもの事態に備えたリスクヘッジをしっかり実行する必要性を強く感じます。一般的にはリタイアが近づくにつれて債券の比率を上げるという方法が知られていますが、例えば日本国債は支えとなっている国民の金融資産がなくなれば暴落の可能性が否定できませんし、米国債だって中国や日本が売却に動けば安心できませんから債券を過信するのは危険です。今はまだ漠然とした考えですが、私自身はオプションやワラントのプットを使った積極的なリスクヘッジ法の勉強をしたいと思っています。

2001年に米国で同時多発テロが起こった時、私は投資に限らず自分の生活のほとんどがいかに平和を前提に成り立っているかという事実を痛感しました。起こってもいない非常事態の心配をしてもきりがありませんが、日々の生活においても常に大地震に対する準備を怠らないように、今日の円高をひとつのきっかけとして長期投資のリスクヘッジについても真剣に考えてみたいと思います。



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