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ジム・ロジャース氏が中国の不動産市場やドル相場に警告

kage

2008/02/20 (Wed)

昨日のロイターの報道によりますと米著名投資家のジム・ロジャース氏が講演で中国の不動産価格や米ドル価格の大幅下落に対する警告を行ったそうです。その一方で日本の少子化に一定の歯止めが現れるとの考えで、日本の出産・育児関連銘柄には買いを入れているとのことです。

中国の不動産市場やドル相場に警告、日本は「育児関連株」購入=ジム・ロジャース氏

シンガポール 19日 ロイター:著名投資家のジム・ロジャース氏は19日、中国の長期的な見通しは依然として明るいが、不動産市場は急落する可能性がある、との見通しを示した。同氏は、当地で開催された投資コンファレンスで「今年は中国の不動産市場で投機を行っている者の中に、破たんする者が出るだろう。中国政府は不動産市場での投機を抑制するため真剣に取り込んでいる」と述べた。また、日本の株式市場では、政府の少子化対策が奏功して出生率が上昇すると予想、サンリオなど「出産・育児関連株」を購入したと明らかにした。ドル相場については今後著しく下落し、世界の準備通貨としての地位を失う恐れがあると指摘した。米経済についてはすでにリセッション(景気後退)の状態にあり、対外債務が15カ月ごとに1兆ドルずつ拡大するとの見方を示し、「米国はコントロール不能になっている」と述べた。


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中国の不動産市場についてはすでに昨年末ごろから「上海の不動産価格が大幅に下落している」というような報道がされていました。これはサブプライムローン問題の影響ももちろん大きいのでしょうが、一番の理由はやはりジム・ロジャース氏の指摘通り中国政府が不動産投機を抑制する政策を打ち出していることにあるのでしょう。中国政府のバブル潰しの姿勢は株式市場でも一貫しており、おそらくは「日本と同じ失敗は繰り返さない」という強い意志の現れだと思われます。今にして思えば確かに中国の不動産価格や株価には過熱感が見られましたので、ある程度の調整はやむを得ないと私も考えます。しかしそれが適切な調整となり、将来の中国経済が長期安定成長を続けるのであれば、私も中国に投資する者の一人として歓迎すべきなのでしょうね。

ドル相場については以前から米ドル資産からの完全撤退と人民元投資を推奨してきたジム・ロジャース氏の言葉だけに多少は割り引いて聞く必要があるとは思いますが、「世界の準備通貨としての地位を失う恐れがある」との指摘については傾聴に値すると考えます。実際に中国、日本、ロシアなどは莫大なドル資産を外貨準備として積み上げていますのでもし本当にドルの暴落が起これば多大な被害を受けることになります。またドルは石油取引などの決済通貨としても使われていますのでその影響は深刻です。だからこそジム・ロジャース氏は人民元への投資を勧めているのでしょう。さらには準備通貨や決済通貨として使われる基軸通貨としてのドルの後継者が現れないと人民元も含む通貨全体の信用低下にもつながりかねないため、コモディティへの投資を強力に推奨しているのかも知れません。このようにドルの凋落は世界経済に大混乱をもたらすと思われますので、今こそ全世界規模で基軸通貨のあり方について真剣に議論すべき時ではないでしょうか?以前、テレビであるコメンテーターの方が言われていて個人的になるほどなと思ったのは新たに世界共通通貨を作るという案です。具体的には例えば各国がGDP比に応じた自国通貨を国際通貨基金(IMF)に積み立て、IMFが世界共通通貨・ワールド(仮称)を発行するというような発想です。言葉の世界でも世界共通言語を目指したエスペラント語という存在がありますが、その発想と似た仕組みですね。このワールド(仮称)の信頼性が高まり、準備通貨や決済通貨としてだけでなく私たちの生活にも実際に流通してくるようになれば為替レートなど有名無実化するかも知れませんね。

最後に日本の少子化に歯止めがかかるというジム・ロジャース氏の判断については、確かに最近では出生率の低下に一定の歯止めがかかってきているという統計もありますが、私を含めた日本人の多くが素直には信じられないと思います。日本の少子化が進行する理由としては個人の価値観が多様化して家庭を持たないという選択が増えたことや、非正規雇用社員の増加による経済的問題から子供を持てない夫婦が増えたことなどが挙げられますが、一番の理由は日本人が日本株を買わない理由とまったく同じで、年金・医療・福祉・政治・国の借金などの問題から国民が自国の将来に悲観的になっているためではないでしょうか?そう考えると私は日本の出産・育児関連銘柄を積極的に買う気になれません。ただし前回の定時報告で触れたように、全世界規模で見ると人口は爆発的に増える傾向にありますのでジム・ロジャース氏が具体名を挙げたサンリオのように、キティちゃんという圧倒的知名度のキャラクターを持ち海外ビジネスでも強みを発揮できるような会社の株を買うことは案外良い目の付け所なのかも知れませんね。



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