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海外株式投信評価額(2008.01.25現在)

kage

2008/01/26 (Sat)

個人投資家にとって大波乱の1週間がようやく終わりました。続伸して始まった昨日の米国株式市場は最終的には下落しましたが、チャート的にはとりあえず目先の大底は付けたと判断して良さそうです。ただ著名投資家のジョージ・ソロス氏によると今回の経済危機は戦後60年でもっとも深刻とのことですのでまだまだ油断は禁物ですね。

世界は第2次大戦以後最悪の金融危機に直面=ソロス氏

ウィーン 22日 ロイター:著名投資家ジョージ・ソロス氏は、オーストリア国内紙とのインタビューで世界は第2次大戦以後最悪の金融危機に直面しており、米国はリセッション(景気後退)入りする可能性があるとの見解を示した。ソロス氏は「状況は第2次大戦終結以後どの経済危機よりも深刻だ」と述べた。過去数年政治は「市場原理主義」のようなものに起因する、ある種の基本的な誤解によって行われてきたと指摘し、「これは間違った思想であり、われわれは実際に現在、深刻な金融危機に直面している」と述べた。米国はリセッションに向かっているかとの質問には「その通り。米国には脅威となっている」と述べた。また、リセッションは欧州にとっても脅威である点があまり理解されていないことは意外との認識を示した。


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新年幕開けのエントリーとして書いた多極化世界への変動に備えよで触れたように、政治・経済・軍事などにおける米国一極集中の体制が崩れ、あらゆる面でパラダイムシフト(社会全体の価値観が劇的に変化すること)が起ころうとしている現状を考えると、世界経済にはこれからも「何十年に一度」とか「歴史始まって以来」というような出来事が数多く待ち受けているのではないかと思います。中でも私が個人的に一番心配しているのが基軸通貨・ドルのゆくえです。これについて前出の著名投資家のジョージ・ソロス氏は以下のように述べています。

世界はドルの買い増しに消極的=ジョージ・ソロス氏

ダボス(スイス) 23日 ロイター:著名投資家のジョージ・ソロス氏は23日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、世界的にドル離れが進んでいるとの認識を示した。同氏は「金融市場には保安官が必要だ。世界はドルを買い増すことに消極的だ」と発言。「現在の危機は、ドルを国際通貨とする時代の終えんを意味する。ワシントン・コンセンサスではなく、新しい保安官が必要だ」と述べた。


ワシントン・コンセンサスではなく、新しい保安官が必要だという部分を私なりの認識で意訳すると「これまで為替変動は市場原理に任せるべきという考えが主流だったが、基軸通貨であるドルの存在感が失われる過程で予想外の波乱が生じる可能性があるため何らかの管理システムが必要だ」となります。もし基軸通貨の地位がドルからユーロにスムーズに移行されるのであれば問題は少ないのでしょうが、冒頭の記事でソロス氏が述べているように欧州の状況も米国以上に深刻である可能性もありますのでバトンタッチは簡単ではありません。だからといって円もポンドも人民元も基軸通貨の代役は務まりそうもありません。このような状況から私は次の世界的な経済波乱はすべての通貨の価値が一斉に下落する世界同時通貨危機ではないかと密かに心配しています。通貨価値の下落は相対的にモノの価値(物価)が上がることを意味しますので、世界同時通貨危機は世界同時ハイパーインフレにつながる危険性があります。具体的にいえば1970年代後半のオイルショックの時に起こったような狂乱物価の再現です。そうなると私たちが保有する現金や債券の価値も暴落することになるわけです。もっともそんな極端な例を考えなくても、もし現在顕在化しているような物価高騰の傾向が続くのであれば、一般的に預貯金や債券の利回りは物価の上昇率に追い付かないものですから資産運用の観点では著しく不利になります。

それならこれからはインフレに強い株式を中心に運用するのが理想的かというと、最近では必ずしもそうでもないような気がしてきています。長期的に見て株式が資産運用に適しているのは臆病者のための株入門にも書かれている、資本主義は自己増殖するシステムであるという前提があるからです。地域や時間に差はあっても世界経済を長期的に平均してみると必ず成長すると信じればこそ、私もセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのような世界市場ポートフォリオ理論に乗っているのです。しかし合計人口が世界の約4割を占める中国とインドが急激に経済成長をして、数十億人の人間が同時に豊かになっていくという歴史上初めての出来事が起これば、遠くなく私たちは食糧不足、資源枯渇、環境破壊などの問題に直面することになるでしょう。つまりある程度は経済成長を犠牲にしてでもこれらの問題と何とか折り合いを付けなければならない事態が早晩訪れるのではないでしょうか?いくら人間の欲には限界がないとはいえ、本当に食べるものに困った時は誰もが食料の確保を最優先に考えるはずです。もしかすると10年後の世界はどの国でも経済成長より水の確保や食糧自給率の向上が最優先課題となっているかも知れません。そう考えるといくら長期運用でも株式には不安が残ります。

これらの妄想から私が導き出した答えは、これからはモノに対する投資も増やしていこうというありふれた考えでした。そう考えた時に、ちょうど東証がコモディティETF・金ETF・原油ETFなどの上場を計画していることが「渡りに船」のように思えてきました。数あるモノに対する投資の中で私が注目しているのは金(Gold)です。今回のサブプライムローン問題のような金融危機に続いてもしドルの凋落による通貨危機が起これば、人類最古の通貨である金(Gold)に回帰する動きが鮮明になるのではないでしょうか?また先に述べたオイルショックによる狂乱物価の時も金価格が暴騰した例がありますし。以前私は「それ自体は価値を生まない金に投資するよりゴールドファンドを選ぶ」と書きましたが、以上のような理由から今後は長期保有目的で金ETFを持つことも積極的に検討して行きたいと思います。

今週は世界の株式市場が一度クラッシュしてしまったこともあり、私の運用成績は先週以上にボロボロとなりました。中でもチャイニーズエンジェルが赤字転落してしまったことが一番ショックでした。

マネックス証券
MX080125

SBIイー・トレード証券
ET080125

世界の株式市場が目先は反転に向かっているとはいえ、来月から始まる欧州大手金融機関の決算発表次第でまだ一波乱も二波乱もありそうですから、ここからしばらくは焦らず行動したいと思います。



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この記事へのコメント

kage

いつも拝見しています。同じ思いでいたので、不躾ながらトラックバックを送らせていただきました。

世界の動きを見る視野が広がったのが、投資を始めた収穫の一つだなと考えているところです。

Posted at 11:41:43 2008/01/27 by かもね

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kage


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