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多極化世界への変動に備えよ

kage

2008/01/03 (Thu)

遅ればせながら、謹んで新年のお慶びを申し上げます。本年も引き続き私のひとりごとにお付き合いいただければ幸いです。

さて新年のスタートを飾る今回のタイトルは、実は元旦の読売新聞に掲載された社説からいただいています。どうやら、今、わたしたちは、世界の構造的変動のただ中にいるようだ。という表現で始まるこの社説の内容を私なりの理解でザックリと要約すると、経済面や軍事面などで米国一極集中構造が崩れつつあるという事実を踏まえて、私たちは多極化世界の到来に備えなければならないというような主張となり、これは私たち個人投資家にとっても大いに注目に値する視点であるように感じました(この社説の全文はこちらからご覧になれますが、掲載後1週間程度で閲覧不可になるようですのでご注意ください)。

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この社説に添えられたゴールドマン・サックス社による2050年の世界GDP予測では、1位・中国、2位・米国、3位・インドのトップ3がダントツの存在となり、そこから大きく離された日本、ブラジル、メキシコ、ロシアがどんぐりの背比べを繰り広げる姿が描かれていました。もちろんこれはあくまでも予測であり、もし実現するとしても40年以上先のことなので今からあわてる必要はないのかも知れません。しかし昨年、激動の中で海外投資を実践していた身としては米国を始めとする先進成熟国の凋落と、中国を筆頭とする新興成長国の躍進の息吹をひしひしと感じました。事実、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)の欧州・アジアの国別株価指数の2007年(12月28日まで)の騰落率を見ると、1位・インド、2位・中国となっていました。つまりこれからは長期的な視点でも中国やインドへの投資を欠かすことができない時代に入って行くのだろうと思います。

例えば多極化時代に向けた変化の中ですでに数字の上では中国株の時価総額は日本株を超えていますので、世界経済全体を買うインデックス運用を行う場合にも日本の組み入れ比率を気にするより先に中国の組み入れ比率を考えるべき状況になっているといえます。しかし新興国の組入によく使われるiシェアーズMSCIエマージング・マーケッツ・インデックス・ファンド(EEM)やFWFエマージング・マーケット・ファンドの組み入れ比率を調べてみると中国の割合が圧倒的に足りないことが分かります。この傾向はこれ1本で国際分散投資は完了と思われているトヨタ・バンガード海外株式ファンドやセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドでも同じですから、世界経済の構造変化にできるだけ近付ける運用を目指すのであればすべてお任せではなく、独自に中国やインドの組み入れ比率を調整する必要が出てきているといえます。加えて昨年最後の定時報告でも触れたとおり、リバランスのタイミングの遅れが運用成績の悪化につながる可能性にも十分に留意しつつ資産運用に臨むことも必要になってきます。

このように多極化世界に向けて色々な意味でパラダイムシフトが進む過渡期では、インデックス投資といえども急激に変化する経済構造に合わせる努力が必要になり、決して楽ちんではいられません。これは個人投資家にとっては難しい時代ともいえますが、逆にあちらこちらにチャンスが転がっている楽しみな時代と捉えることも可能です。投資バカの私としては今年も多極化世界に向けた変化の荒波にさらされて試行錯誤を繰り返しながらも投資を楽しむ余裕を持てれば幸せであると考えています。



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この記事へのコメント

kage

あけましておめでとうございます。

そうですね。時価総額の比率程度は中国やインドをポートフォリオに組み込んでいんじゃないかと私も思います(もう組み込んでますけど)

今年もよろしくお願いします。
お互い、投資を楽しんで続けていきましょう。

Posted at 00:22:18 2008/01/04 by staygold

この記事へのコメント

kage

staygoldさま

あけましておめでとうございます。
こちらこそ本年も何卒よろしくお願いいたします。

投資するなら成熟国より成長国を選びたいと考える私の場合、今年も時価総額以上に新興国の比率が高まりそうです。

Posted at 22:36:17 2008/01/04 by おやじダンサー

この記事へのコメント

kage

私も同感です

はじめまして

おっしゃる通り、世界経済のパラダイムが変わってきていることを我々はよく認識する必要があると思います。

その一方で、新興国の株式投資は、より一層分散投資(特定の国にベットしない姿勢)が求められると思います。

Posted at 21:37:54 2008/01/13 by レバレッジ君

この記事へのコメント

kage

レバレッジ君さま

コメントありがとうございます。

ゴールドマン・サックス社の予測が当たるかどうかは別にして、現時点ですでに全世界のGDPに占める米国の割合が1/4に低下する一方でBRICs諸国の合計は1/8にまで上昇していますので、今後とも成熟国から成長国への富の移転は急速に進行するのだろうと思います。それを踏まえて私自身は「BRICsは新興国」という先入観は捨ててポジションを積み増しています。

新興国投資における分散の重要性については私もご指摘の通りと考えますが、世界経済の大きな流れを考えると先進成熟国投資こそ特定の国(=米国)にベットしない姿勢が重要になるような気がしています。

Posted at 07:36:44 2008/01/14 by おやじダンサー

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kage


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