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マネックス資産設計ファンドに感じる小さな疑問

kage

2007/10/21 (Sun)

まず始めにフォローしておきますが、マネックス資産設計ファンドは投資初心者が安心して選べる数少ない長期運用に適したファンドのひとつであることは間違いないと思っています。以前マネックス・ビーンズ・ホールディングス株主総会でご紹介したように、商品企画にあたってはマネックス証券が提案した内容をコストや運用方法を含めて最良の条件で実現できる投信会社をコンペを実施して決定していますし(最終的にDIAM:興銀第一ライフ・アセットマネジメント株式会社に決定)、中野晴啓と内藤忍が語る人気投資信託の魅力でご紹介したように実績のあるイボットソン・アソシエイツの理論を活用してリスクとリターンの最適のバランスを図っている点は高く評価できるものです。今はたまたま不動産投資信託(REIT)や日本株に逆風が吹いているため運用成績が伸び悩んでいますが、長期運用の観点で見れば幸運にも今は安く買えるこれらの資産が将来のリターンに貢献してくれる可能性も十分にあると思います。また日本への投資を重視するホームバイアスという考え方も日本に住み続けることを前提とした投資では非常に重要な視点です。中国元への切り上げ圧力が高まる現在、いつまた超円高の時代が来てもおかしくないですからね。

これらの点を納得した上で、投資信託の仕組みを理解するための参考になると考えて、あえてマネックス資産設計ファンドに感じる小さな疑問について問題提起をさせていただきたいと思います。

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「マネックス資産設計ファンドに感じる小さな疑問」と書くと不安を感じる方もあるかも知れませんが、実際には重箱の隅をつつくような以下の疑問点です。

ご承知のとおりマネックス資産設計ファンドには年1回決算で複利運用重視の育成型と、隔月(年6回)決算で分配重視の隔月分配型があります。このように分配の方針は大きく異なりますが、それぞれの目論見書を見ると信託報酬はまったく同じ条件であることが分かります。信託報酬とは投資信託会社の運用に対する報酬、受託銀行の管理・保管に対する報酬、販売会社の代行業務に対する報酬のことです。つまり単純に手間や工数が多くかかるほど費用が高くなるという理解で良いと思います。そこで皆さんに改めてここで考えていただきたいのですが、決算(分配)が年に1回の投信と年に6回の投信ではどちらが工数がかかるでしょうか?工数の異なる2つのファンドがまったく同じ信託報酬であることはおかしくないですか?

信託報酬は設定する側が自由に決定できるので、もしかしたら「販売戦略として隔月分配型は利益を削っているのだ」ということなのかも知れません。しかしこの状況をあえて批判的に見れば「育成型を購入した顧客が隔月分配型を購入した顧客が本来支払うべき費用の一部を肩代わりしている」と考えることもできます。明らかに工数が異なる2つの投信の信託報酬が同じなのは、商品の説明を分かりやすくするための経営判断なのか信託報酬1%以下を実現するための総合的判断なのか私には分かりません。しかし投資教育に力を入れているマネックス証券だからこそ、投資信託にかかる正当な費用を正当に請求して欲しいと思うのです。

先日、ある投資雑誌の編集長を務める方が書かれた投資信託の現状に関する記事を読みました。その記事を読んで驚いたのは人気の高い定期分配型投信で支払われた分配金の実際の使われ方です。記事によると実は一般に言われているほどお小遣いや年金の補完として使われている割合は高くなく、多くの場合でそのまま口座に貯められているのが実情なのだそうです。そしてある程度貯まるとまた販売手数料を払って同じ定期分配型投信を購入しているとのこと。これでは販売手数料と信託報酬の内で分配の手数料に相当する部分がまるまる2重払いになってしまいますよね。このように分配金をもらうことを単純にありがたがって合理的な判断ができない消費者側にも大きな問題があると編集長氏は指摘しておられました。これについては私もまったく同感です。なお誤解のないように申し添えておきますが、私は定期分配型投資信託を否定しているわけではありません。顧客の意識として「毎月のお小遣いの足しにする」とか「年金の補完として生活費の足しにする」という明確な目的をもって定期分配型投信を選ぶことは極めて合理的な判断ですが、「当面使う予定はないが分配金をもらうと何となく嬉しいから」というような曖昧な理由で顧客が投資信託を選んでいてはわが国の投資信託はいつまで経っても進歩しないと考えているのです。

以前にも何度か書いたように、日本の家電や自動車の品質を世界レベルにまで高めたのは間違いなく消費者の厳しい目だと考えます。投資信託に関しても同じように私たち一人ひとりが「厳しい目」を持つことが結果的に顧客が真に満足できる商品の登場を助けることにつながると考えて今日はあえて些細な点を捉えて問題提起とさせていただきました。念のため最後にもう一度フォローしておきますが、マネックス資産設計ファンドは投資初心者が安心して選べる数少ない長期運用に適したファンドのひとつとして、当ブログでは今後ともおすすめして参ります。



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