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セゾン投信で未成年口座を利用する際の注意点

kage

2007/10/03 (Wed)

セゾン投信では10月1日から法人名義での取引と未成年者の口座開設ができるようになりました。以前私はセゾン投信で積み立てを始めますの中で、「セゾン投信は毎月5千円から積み立てが可能なため、お子様のために児童手当をそのまま積み立てに回すという方もおられるようですが、これは大変すばらしいことだと思います。将来的にはこれを一歩進めて、お年玉やお小遣いの一部も積み立てに回せば将来の備えとしても安心ですし絶好の投資教育の実践にもなるのではないでしょうか。自分自身のお小遣いが世界中にどのように流れ、役立っているのかを知れば、その仕組みに興味が沸き、金融知識の向上につながるのでは思います」と書いたように、お子様の名義で口座を開設して積み立てを始めることについては大賛成です。しかし実際に未成年口座で積み立てを始める際には税制面で以下のような注意点があります。

ほとんどのケースでお子様名義の口座の積み立て資金は両親や祖父母の財布から出されると思います。この場合、両親(あるいは祖父母)から子供(あるいは孫)に対する贈与となると考えられます。その根拠としては国税庁のサイトの贈与税がかからない場合にある以下の記述が挙げられます。

(2)夫婦や親子、兄弟姉妹などの扶養義務者の間で生活費や教育費に充てるため取得した財産

ここでいう生活費は、その人にとって通常の日常生活に必要な費用をいい、また、教育費とは、学費や教材費、文具費などに充てるための費用をいいます。

しかし、この非課税となるのは、生活費や教育費として必要な都度直接これらに充てるためのものに限られます。したがって、生活費や教育費の名目で贈与を受けた場合であっても、それを預金したり株式や不動産などの買入資金に充てている場合には贈与税が課税されることになります


つまりお子様のために出資する食費、文具代、お小遣いなどの一般的な生活費や教育費は贈与ではないが、名目はどうであれ結果的に預金や投資に遣われたのであれば贈与と判断されるようです。つまり両親や祖父母が未成年口座で投資信託の積み立てを行うと贈与とみなされる可能性が極めて高いということです。

贈与であれば当然贈与税がかかることになります。ただし贈与税には年間に基礎控除額110万円が認められていますので、単純計算で毎月9万円の積み立て(年間108万円)までなら非課税になると考えられます。しかしここで注意しなければならないのはセゾン投信の積み立てのように長期に渡り定期的に同額の贈与を続けた場合、トータルでひとつの贈与と見なされる可能性がある点です。これについては国税庁のサイトの贈与税がかかる場合に以下の記述があります。

毎年、基礎控除額以下の贈与をした場合

Q:毎年、子に100万円ずつ10年間にわたって贈与することとしましたが、1年間では基礎控除額である110万円以下となるため、贈与税の申告納税は不要ですか。

A:1年ごとに贈与を受けると考えるのではなく、契約をした年分に、有期定期金に関する権利(10年間にわたり毎年100万円ずつの給付を受ける権利)の贈与を受けたものとして贈与税の申告が必要となります。


このような事態を回避するためには、毎年積立額を変える子供と毎年贈与契約書を交わすあえて110万を超える贈与を行い超過分の贈与税を払う、などの対策が考えられますが、最終的には税務署の判断となりますのでどれもパーフェクトとはいえません。

このように未成年口座の長期積み立てには上記のような課税リスクが存在することをあらかじめ認識した上で、心配のある方は専門家に相談するなどしてそれなりの対策を講じておくことが大切であると考えます。



※上記内容につきましては私自身十分に調査したつもりですが具体的な課税額の決定は税務署側の解釈に委ねられるため個々のケースで結果が異なる可能性があります。つきましては実際のご判断に当たっては念のため税務署や税理士などにご確認ください。

【追記】
約7年7ヵ月ぶりに本エントリーの内容を焼き直して新たなエントリーを立てました。よろしければこちらもご参照ください。

再掲・セゾン投信で未成年口座を利用する際の注意点



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この記事へのコメント

kage

rennyです。
拙ブログのリンク集におやじダンサーさんのブログを追加しました。
今後ともよろしくお願いします。

Posted at 23:31:24 2007/10/05 by rennyです

この記事へのコメント

kage

rennyさん

相互リンクのご了承、ありがとうございました。
こちらこそ今後とも何卒よろしくお願いいたします。

Posted at 12:14:27 2007/10/06 by おやじダンサー

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kage


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