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マネックス・ビーンズ・ホールディングス株主総会

kage

2007/06/24 (Sun)

実は私、3月期末時点でマネックス証券の親会社であるマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社の株主でした。思い起こせば2000年にマネックス証券に口座を開設して以来、顧客としては長いお付き合いをさせていただいているわけですが、今回の株式の購入は正直配当狙いが目的であったため実際に株主であった期間は決算期末を挟むわずかに1ヵ月程度でした。ただせっかく獲得した議決権です。顧客としても今後の経営方針に関心があり、加えて土曜日開催で参加しやすかったこともあり、久しぶりに松本大社長のお話を聞きに行くことにしました。ちなみに私が過去に直接松本社長のお話を聞いたのは、都内で開かれた講演会、マネックス証券お客様感謝デーに続いて今回が三回目となります。

株主総会の開催場所は神宮外苑にある日本青年館大ホールでした。一階席の定員は970名とのことですが、ザッと見た感じでは埋まった席数はその1/3程度でした。同日に開催されたワタミの株主総会の出席者7,000人とは比べようもありませんが、会社の規模から考えると株主の出席率は十分に高いと感じました。

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午前10時、定刻通りに始まり順調に議事を消化していた株主総会でしたが、株主との質疑応答に入り一瞬緊張感が張りつめました。なんと会場からまったく発言希望の手が挙がらないのです。松本議長も「これは想定外です」と苦笑する始末。そこで一人の株主が「議長がお困りのようですから」と質問をすると、その後は途切れることなく質問が続きました。これは事前に議長から「株主総会における質問は議案に関することのみとし、それ以外の質問については総会終了後に行う株主懇談会でお受けする」と釘を刺したことが効き過ぎたように思います。株主総会の議案は余剰金処分案と取締役・監査役選任案だけでしたので株主としてもどういう切り口で質問すれば良いのか戸惑ったのかも知れません。

質疑応答のあとすべての議案を満場一致で可決し株主総会は2時間弱で終了、20分の休憩を挟んだあと株主懇談会に移りました。株主懇談会はまず松本社長から経営方針の説明があり、その後質疑応答に移りました。質疑応答の内容は参加者が株主あることから総会、懇談会の区別なく、経営内容や経営方針に関するものがほとんどで個々のサービスに関する質問はほんの数件でした。当然「海外ETFの拡大はしないのか」とか「投信キャンペーンのメリットが半減したのはなぜか」といった私が期待していたような質問は出ませんでしたし、会場の雰囲気に飲まれてすっかり株主的思考となっていた私もそのような質問は場違いであるように感じました。

現在、マネックス証券の収益の柱は株式取引委託手数料で全体の86%を占めています。このため昨年の新興市場低迷による個人投資家の売買減少の直撃を受け減収減益となりました。従って販促に使えるお金も限られてくる。そこで今回は広告宣伝にお金をかけたそうです。それは経営方針として、潜在顧客の中では大多数を占めるであろうこれまで預貯金しかしたことのないような人々への認知度を高めて新規顧客の開拓につなげたいという考えがあってのことです。だからこそ「とにかく品揃えを増やせば良い」とか「お金をばらまいて売り上げや顧客数を伸ばせば良い」という考え方は採用せず、これまで預貯金しかしたことのないような人々にとって最善最良の選択肢になり得るかという視点で取り扱う商品やサービスを選ぶことになったのだろうと推測します。松本社長はこのような方針が結実した具体例として自社で提案しコンペで最良の条件を提示した投信会社を採用し設定した「マネックス資産設計ファンド」を挙げておられました。私自身このような考え方は、顧客の立場としては不満が残るものの、株主として考えた場合は正しい経営判断であると感じました。なぜなら投資教育に力を入れることを有言実行しているマネックス・ビーンズ・ホールディングスがどのような独自性を出すべきかを考えた時に、まったくの投資初心者をターゲットにすることは決して間違っていないと思うからです。そしてそれが結果的に株式取引委託手数料偏重の収益構造の改善につながり経営基盤が安定する。このように今回の株主総会に参加して株主と顧客の立場の違いを実感し会社に対する理解も高まったことは大変有意義であったと感じています。

株主懇談会の最後の質問で5年後の会社のイメージを問われた松本社長は「代表的な金融機関として思い浮かべてもらえる会社ベスト5に入っていたい」と回答しました。私も顧客のひとりとしてその夢の実現を純粋に応援したいと思いますが、現実問題として道のりは決して平坦ではありません。ご承知のとおりわが国においても銀行・保険・証券の壁は取り払われようとしており、近い将来には金融業界大再編も予想されます。マネックス証券もイーバンク銀行との提携を進めていますが、大株主である日興コーディアルグループを飲み込もうとしているシティグループの日本戦略に巻き込まれる可能性も否定できません。HSBC香港のインターネットバンキングの画面を開くと銀行、投資、クレジットカード、融資、保険などのサービスメニューが並んでいます。(これはマネックスに限ったことではないかも知れませんが)もし日本の金融機関でも同様のサービスが可能になった場合の生き残り戦略が今後の課題になるような気がしました。

株主総会のおみやげはハードカバーの立派なノートでした。
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ご覧のとおり中身は普通のノートです。正直使い道が思い浮かびません。
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