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池上彰さんの投資解説を勝手に補足

kage

2021/01/31 (Sun)

今回のタイトルに掲げた「池上彰さんの投資解説」とは、テレビ朝日系の池上彰のニュースそうだったのか!!で1月23日に放送された、池上彰が若者に教えたい!「投資」のことを指しております。この番組の趣旨は、初心者にも分かりやすく投資の基礎を教えるというものですので、重箱の隅をつつくような補足をすることはまったく大人げない行為だと言えるでしょう。しかしそこは、ネタに困ったしがないブロガーの確信犯ということで、何卒お目こぼしくださいませ。言い訳になりますが、私がこれから補足する内容も、投資初心者の方には必ずや参考になると思いますので。

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投資信託の利益は配当金で還元される?

下記は番組で使われたイラストです。ご覧のとおり、投資信託の運用で得た利益は配当金として受益者に還元されるように描かれており、実際に池上さんもそのように説明しておられました。

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それではまず初めに細かい指摘から。当ブログをご訪問いただいた投資に関心をお持ちの方ならよくご存知のとおり、投資信託から還元されるのは配当金ではなく分配金ですよね。とはいえ税制上は同じ配当所得に分類されますので、ここはそれほど目くじらを立てるところではないのかも知れません。

私が気になったのは、投資の初心者に「投資信託は利益を分配する仕組みになっている」という先入観を与えはしないか?という点でした。これまた当ブログをご訪問いただいた投資に関心をお持ちの方ならよくご存知のとおり、いわゆる複利の効果を最大限に享受するためには、投資信託の分配はゼロが理想です(獲得した利益をそのまま次の投資に回せるので)。とはいえ世の中には「投資信託は利益を分配するもの」との認識が根強いこともまた事実。例えば以前、鎌倉投信の結い2101を勧めた叔父(詳細についてはこちらのエントリーをご参照ください)も、分配をしないことがどうしても納得できないようで、説明するのに苦労した記憶がありますので。現実的に長期投資においては、分配のある・なしが成果を大きく左右することにもなりかねませんので、投資初心者の方もそこはしっかりと理解しておいてください。

投資信託は株だけでなく債券にも投資する?

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結論から言えば、「そういう投資信託もある」ということになります。しかし、すべてではありません。一般的に投資信託は、銘柄の分散や資産の分散でリスク回避を図りますが、最近はそうではない投資信託も増えていますので。例えば日経平均レバレッジ型のように、投資対象を集中した上にレバレッジをかけてリスクを増幅させるタイプや、グローバル3倍3分法ファンドのように投資対象は分散していても、そこにレバレッジをかけてリスクを増幅させるタイプもありますので、投資初心者の方は注意が必要です。投資信託を選ぶ際には最低限でも目論見書には目を通して、どんな資産に投資するのか?くらいは確認しておきましょう。

非課税のNISAは間違いなく有利な投資法?

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NISAの解説時にスタジオも「それなら絶対NISAの方がお得じゃん」という雰囲気になっていましたが、現実は必ずしもそうではありません。なぜならNISAがお得なのは利益が出た時のみなのですから。値動きのあるものに投資をすれば、場合によっては損失を抱えてしまうこともあります。そんな時、一般口座や特定口座であれば他の利益との損益通算が可能で、しかも確定した損失は最大3年間繰り越すことができます(翌年以降の利益と相殺可能。ただし確定申告が必須)。しかしNISAは損失に対する救済措置は一切ありません。NISAは非課税という光の部分ばかりが注目されますが、投資初心者は特に損失に対する救済措置がないという陰の部分にも留意しておくべきでしょう。

iDeCoは税金が減るからお得?

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iDeCoは掛金が全額所得控除となり、所得税と住民税の負担が軽減される。これは紛れもない事実です。しかしそれは納税が免除されるわけではなく、課税が将来に先送りされるだけであるという現実は正しく認識しておくべきでしょう。具体的には、将来iDeCoを取り崩して一時金や年金として受け取る際に、前者は退職所得として、後者は雑所得として、それぞれ課税の対象となります。例え運用に失敗して損失を抱えていたとしても、この課税からは逃れることはできません。だからこそiDeCoは、受給プランの検討という出口戦略がかなり重要になることを、投資初心者にもぜひ知っておいていただきたいのです。

以上、重箱の隅をつつくような大人げない補足を続けてきましたが、最後は池上さんにしっかりと締めていただきましょう。

投資はすべて自己責任

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投資に関する知識が乏しくて損をしたとしても、それは自己責任です。誰も助けてくれません。投資に対するハードルを上げるつもりは毛頭ありませんが、初心者の方もそれだけは覚悟して投資の世界に入ってきてください。

今日の話は基礎の基礎

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それをわざわざ補足する私はどんなに嫌味なヤツだ!という話ですよね。池上さんが番組でおっしゃっていたのは「今日の解説を聞いて投資を分かったつもりになってはいけない」ということでした。

いろいろ調べてから始める!

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何も調べないで投資を始めることは、まさに博打(ギャンブル)と同じです。例えば投資信託を選ぶ際には、先にも書いたとおり最低限でも目論見書には目を通すようにしましょう。自己責任が原則の投資の世界においては、理解を深めるための自助努力が必要不可欠であることを投資初心者の方にお伝えして、本エントリーの締めくくりとさせていただきます。

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