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がん5年生存率

kage

2019/08/11 (Sun)

国立がん研究センターから最新のがん5年生存率が発表されました。それを伝える下記報道によると2009年から2010年にがんと診断された患者の5年生存率はすべてのがんを合わせて66.1%だったとのことです。

がん5年生存率66・1%…前立腺98%、大腸72%(読売新聞)

ただ、全部まとめて66.1%と言われてもどう受け止めるべきか困りますので、上記記事に添付されていた部位別の数値表をお借りして貼り付けておきましょう。

がん生存率

ご覧のとおり、部位別や病期(ステージ)別で生存率に大きな違いがあるため、これらをまとめることへの無理やり感が否めません。例えるならこれは、「個人投資家が5年運用した場合の平均利回りは○%」と言っているようなもので、その数字自体は紛れもない現実であるにしても、あまり参考にならないような気がします。

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とはいえ、全体の傾向を捉えるためにはやはりまとめの数字が必要不可欠です。例えば約3年前に同じ話題を取り上げたこちらのエントリーでは62.1%になっていました。このデータは2006年から2008年までのものですから、その後2年をかけて全体の5年生存率は4.0%改善したということがよく理解できます。私自身が該当するステージ2の大腸がんを見ても、前回の84.4%から88.1%まで改善していますので、実際の私のケース(2015年に手術)では90%超えも夢ではないでしょう。何故なら皆さんご承知のとおり、がんの治療法は日進月歩で進んでいますので。

しかしいくら医療技術が進歩しても、がんを克服するためには早期発見早期治療が重要であることに変わりはありません。冒頭でご紹介した表を見ても、ステージが進行するにつれて5年生存率が急激に低下していることがお分かりいただけると思います。そこで次に、早期発見の大切さがよく分かる記事をご紹介しておきましょう。

山本譲二はステージ2 大腸がん予防の内視鏡は10年に1回(日刊ゲンダイ)

演歌歌手として大活躍されている山本譲二さんのケースは、私と同じステージ2の大腸がんです。ただし記事にあるとおり、決して早期発見ではなく、手術だけで済んだのは「不幸中の幸い」でした。事実、悪性の腫瘍が育ち過ぎて腸閉塞を起こすほどの状況でありながら転移がなかったというのは本当に運が良かったと言うべきでしょう。さらには手術後の抗がん剤治療(術後補助化学療法)も不要だったということは切除したのは結腸のみと思われ、腫瘍が直腸にかかっていたため念のため抗がん剤治療を勧められた私のケースと比べると、同じ大腸がんでも山本譲二さんは間違いなく幸運でした。過去のエントリーにも書いたとおり、抗がん剤治療は手間、体への負担、金銭的負担など本当に大変ですので。

しかしながら投資と同じで「運」にばかり頼っていると、次からは「不運」ばかりが続くことも十分にあり得ます。これが投資なら命までは取られませんが、がんであれば文字通り命取りになりかねません。そこでなるべく「運」の要素を排除するために定期的な検査が必要になるわけです。以前にも書きましたが、大腸がんは良性のポリープの内に発見できれば切除してがん化のリスクを事前に排除できます。記事にあるとおり、事前検査が広く普及した米国では大腸がん患者が激減し、大腸がんの死亡率は40年で半減したとのこと。そういう面では私たち日本人にはまだまだ意識改革が必要ですね。

これまた以前のエントリーで書きましたが、いくら手厚いがん保険に加入してもがんになるリスクは下がりませんし、5年生存率を延ばすこともできません。一方でちょっとした検査でリスクが大幅に低減できるのであれば、それをやらないという選択肢はないでしょう。具体的には記事にある便潜血検査です。私の大腸がんが発見されたきっかけもこれでした。私の場合は通常の健康診断にオプションで付けることができ、せっかくなのでと思って受けたら「要再検査」となりました。そしてその後の大腸内視鏡検査で「顔つきの悪い」腫瘍が発見された次第です。縁あって当ブログをご訪問いただいた皆さまに置かれましては、ぜひ積極的に便潜血検査を受けられますよう強くお勧めいたします。やり方は小学生時代の「検便」と同じで、極めて簡単ですから。これで大腸がんの死亡率を約60%、大腸がんになるリスクを46~80%下げられるのですから、費用対効果は圧倒的です。

翻って早期発見できず、運に頼って何とかステージ2で済んだ私につきましては、あと7カ月半後に迫ってきた手術後満5年を何とか無事に迎えるべく、今後とも節制に務める所存です。その結果として将来のデータにおいて5年生存率の改善に寄与できればこれほどの喜びはありません。

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