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若林栄四先生の為替&株式相場大予言 パート10

kage

2019/05/25 (Sat)

伝説の為替ディーラー・若林栄四先生の大予言シリーズも回を重ねてパート10となりました。前回は約2年ぶりの更新となりましたが、今回は一転して間を3カ月置かずに続編を書く次第になりました。これも私が心を入れ替えて若林さんに関する情報収集に勤しんだ結果、というはずもなく、今回もたまたま5月17日(金)のストックボイスに若林さんがご出演されたことに気付いたからに他なりません。相場観に関する内容は一種の生鮮食料品のようなもので、「新鮮さこそが命」ではあるのですが、先週は他に書きたいネタがありましたのであえて一週間寝かせました。もっとも若林さんはいつもどおりに短期の予想はされておりませんので、取り上げるのが遅れたことは悪しからずご了承ください。

それでは誠に僭越ながら今回も若林栄四さんの「大予言」をブログネタにさせていただきます。なお本エントリーは放送のアーカイブ動画を閲覧しながら取り急ぎ文字起こししたものですが、私なりの解釈で表現を変えた部分が多々ありますので、正確さを重視される方はぜひ下記リンクから実際に放送された動画をご確認ください。

若林栄四さん

ゲスト 5月17日 ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ 若林 栄四さん

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Q:若林さんが最近お書きになったコラムで、米国株でナスダックとS&P500は高値を取っているのにダウ平均株価だけ高値を取れない状況について、このままダウ平均株価が上に抜けなければ世界恐慌になるという趣旨の指摘をされていたが。

若林:ダウ平均株価は26,000ドル台チャレンジを3回やって、3回とも跳ね返された(下図参照)。昨年の1月と10月、そして今回。26,000ドルはチャートで見るとまずImpossible(不可能)なレベル。だから昨年10月高値の26,951ドルを超えてくればいいが、そうではないと2つのインデックス(株価指数)が新値を取って1つのインデックスが新値を取れない場合は一般的に弱気のシグナルとなる。従ってダウ平均株価が新値を取るまではずっと弱気相場と見ることができる。ナスダックについてはダブルトップ。S&P500もダブルトップ。だから新値は付けたけれど弱い。そこへトランプ発言(対中関税引き上げ)が出て、ドンときた。だから危ない感じ。恐慌というのはやや大げさかも知れないが、複数年に渡って相場が低迷するメッセージではないかと見ている。

ダウ平均株価

Q:ダウ平均株価の輸送株が高値を取れず、公共株が高値を取っている状況を見ると米国、あるいは世界経済の減速を織り込んでいるようにも見えるが。

若林:一般的にはまず間違いなくそういう風に見ていると思う。そうなると景気がいつ崩れるのか?トランプ大統領はものすごく自慢しているが、何も分かっていない人なので。そもそも景気は良ければ良いほど危ない。しかも今年の7月で戦後最長の景気拡大になる。この状況はまさに危ないと思わなければいけない。これがプロの見方。

Q:一方で米国の失業率は4月が3.6%で、49年ぶりの低水準になったが。

若林:バブル天井の時はいつも雇用状況はものすごく良い。2000年の時も、2008年の時もそうだった。しかしバブルは必ず破裂する。過去を見ると(失業率)4.2%や3.8%でバブルが破裂している。今回は3.6%。そもそも完全雇用と言っているが雇用統計自体をあまり信用してはいけない。1カ月で数千万人単位で出入りがあるのに単月の数字をどうこう言うのはあまり意味はないと私は思う。全く意味がないとは言わないが。ものすごい人の出入りがある中で非農業部門の雇用者数がいくら増えたとか減ったとか、So what?(それがどうしたの?)というのが私の見方。

Q:今回もバブルが膨らんで失業率が低下し、バブルが破裂して失業率が上がる構造か?

若林:今何故失業率が低下してるかというと、今までダメだった製造業が良くなっているから。しかし米国全体から見れば製造業が占める割合は非常に小さい。今は金融に吊られて良くなっているだけで、全体を牽引しているのはやはり金融やサービス業。これらはそれほど良くない。ただ今までダメだった製造業が良くなっているので全体も良くなったように見えているだけ。だから製造業がコケたらイチコロだと私は思う。

Q:米長期金利の先物市場では年2回の利下げを22%程度の確率で織り込む形になっているが。

若林:昨年10月に米10年債利回りが3.25%くらいまで上昇した(下図参照)。ここで80年台から続いている下げのトレンドゾーンを若干上に抜けた。そこで皆がソレっと飛び付いたが、結局元のゾーンに戻ってしまった。ゾーンの上限に当たると今度は下限まで行く。この展開を2022-3年までやると今度はマイナス金利になってしまう。だから現状で米国金利はマイナスに向かっているのではないか。そう考えると景気も相当悪いだろうと考えざるを得ない。現在2.4%程度の長期金利(10年債利回り)がゼロになるにはどのようなことが起きるのか?を考えると空恐ろしい。

米10年債利回り

Q:それに伴って恐慌とまでは言えないけれどもかなり調整があると。

若林:私は恐慌だと思っている。ただあまり恐慌、恐慌と言うと、やたらとそういうことを口走る人たちと同じにされるのが嫌なのだが、私は恐慌だと思っている。

Q:一方で日本株はどのように見ているのか?

若林:2000年のITバブルを起点に分析すると、昨年10月にちょうどグレーゾーン(下図参照)の天井に達して落ちてきた。一度ゾーンの天井を打つと下限まで行くというのが相場の原則。もし本当にそうなれば2023年の日経平均株価は12,600円程度。その前に来年の第2四半期頃に18,000円が勝負どころになる。そこで一度戻るかも知れないが、そこから本当に恐慌が来れば2023年には12,000円から13,000円。

日経平均株価

Q:為替市場のドル円の動きはどうか?

若林:1ドル=110円はものすごく大事なレベル。125円から見ると15円幅。ペンタゴンチャートでいえば15円45銭が重要。125円86銭から15円45銭を引いた110円41線がとても重要になる。今はそれを下回っているので、今の相場は110円41銭まで戻す力はないのではないか?そうなると為替相場では新しい地平線に入っていると考えれれる。とりあえず今年のクリスマス(具体的な日柄計算では12月20日)まではドル安円高になるのではないか?浅ければ103円くらいで止まってくれるけれども、深ければ97円とか。ただ100円のラインは過去にもみ合っているので、一気に抜けずに止まるかも知れない。そこから来年の第2四半期に向けて一度戻り、そこからまた下がると見ている。

ドル円

以上、若林栄四先生の為替&株式相場大予言・パート10をお送りいたしましたが、いかがだったでしょうか?ご覧のとおり若林さんの論調は今回も変わらず弱気一辺倒でした。これだけ粘り強く弱気論を展開していればいつかは的中するはずなのですが、米国の景気は引き続き強さを維持しており、なかなか若林さんの「大予言」どおりには進まないようです。ただし景気に波があるのは誰にも否定できない厳然たる事実ですから、どこかで必ず世界的な景気低迷期は訪れるのでしょう。それは今年かも知れないし、来年かも知れない。あるいは5年後かも知れないし、10年後かも知れない。要は誰にも分からない(神のみぞ知る)のが現実なのです。例えば若林さんが指摘された、米国が今年の7月で戦後最長の景気拡大になるからそろそろ危ない、という論調も至極もっともなようでいて実は根拠に乏しいと言わざるを得ません。何故なら相場の世界においては「過去は未来を保証しない」が絶対的な真理だからです。だからこそ米国の景気拡大がいつ終わるのか?は結局のところ後になってみなければ分かりません。とはいえ個人的には米中貿易摩擦や英国のEU離脱など未解決の大問題が世界経済の先行きを不透明にしている今だからこそ、若林さんのような弱気論に真摯に耳を傾けてみるのも決して無駄にはならないのではないか?と感じました。

最後はいつも同じご注意となり恐縮ですが、この「大予言」は貴重なお告げになるかも知れませんし、一方で悪魔のささやきになる可能性も十分にありますので、信じるか信じないかは皆さんの判断にお任せします。また若林栄四さんの「大予言」の根拠は基本的に相場のリズムですので、この点も参考にする際にはご留意ください。

かつて若林栄四先生の為替&株式相場大予言シリーズは当ブログでは数少ない人気コンテンツだったのですが、今ではトップページで公開している過去半年間のアクセスランキングに影も形もありません。というわけで今後ともたまたまご縁があった時のみの更新となり、次回がいつになるのかは分かりませんが、どうぞお楽しみに。

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