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山崎バズーカ第23弾炸裂 後編

kage

2019/04/21 (Sun)

それでは前編に引き続いて後編をお届けしましょう。テーマは「増税前に本当に買っておくべきもの」です。

2014年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられた際は3月に駆け込み需要が発生した(消費支出前年同月比7.2%増加)。 特に消費が伸びたのは買いだめができる米、酒類、トイレットペーパーなど。他にも冷蔵庫やエアコンの売上は前年比4~5倍になった。さらに百貨店などでは時計や宝石などの高級品が店からなくなると言われるほど駆け込み購入が増えたという。

今回の消費増税が前回と異なるのは軽減税率の存在。

軽減税率の対象になるもの
酒類、外食、医薬品、ケータリング等を除く飲料食品(前回駆け込み需要が発生した米は軽減税率の対象になるのであわてて買いだめに走る必要はない)、週2回以上発行される新聞の定期購読料など

街頭インタビューで聞いた皆さんの意見
高級家具、自動車、指輪、長持ちするもの、趣味のもの

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経済ジャーナリストの磯山友幸さんにお話をうかがった

磯山さん:何が正しいのかを見極めるのは非常に難しい。消費税率が2%上がるからその前に買おうというキャンペーンみたいなものがおそらくあちらこちらで始まるだろう。金額的には何と言っても住宅が一番大きい。あとは車。車の場合は9月中に登録が終わればいいので9月の終わりまで増税前の駆け込み需要が非常に増えると思われる。ただ前回(2014年の増税)と今回で大きく違うのは、前回政府は「消費増税還元キャンペーン」みたいなセールを禁止にした(中間の弱い中小企業がそれを負担することになるので)が今回は認めた。これは消費者への影響がやはり大きいため、増税分を企業努力で吸収するのは仕方ないでしょうというスタンスに大きく変わっている。もしかすると増税した分はもろに価格転嫁されないでその分値引きをするというようなキャンペーンが10月以降起きる可能性はあると思う。

磯山さんによると増税分をカバーするさまざまな仕組みもある

すまい給付金
収入775万円以下等のさまざまな条件に当てはまる住宅購入者に最大50万円の補助金が給付される

環境性能割
「自動車取得税」廃止の代わりに導入された制度で、環境負荷軽減に応じて非課税~3%の税がかかる

増税前に購入した方がよいもの
政府は贅沢品には配慮しないため、ブランド物高級時計、記念日などの指輪・宝石、オーディオなど趣味の高額品など「プチ贅沢品」

磯山さん:基本的にモノを売りたい側からすれば、まずは「増税がありますよ」とアピールして売って、増税後は「政府の補助金があります」と言って売る。本当に増税前に買った方が得なのか?それとも増税後しばらく時間が経ってから買う方が得なのか?よく見極めなければいけない。増税の経済への影響を小さくするために軽減税率を入れようということになっているが、軽減税率をここで導入する下心は増税は今回で終わりではなく、これからドンドン上げていくということが見え隠れする。例えばヨーロッパなどでは17~18%という本則の税金に対して食料品は7%とか8%にしている。税金を上げたい人はヨーロッパはもっと高いのだから日本ももっと上げるべきだと平気で言うがそう簡単ではない。北欧の人たちは税金が高くても政府に任せておけば老後はちゃんとした生活ができるからいいのだと思っている。日本の場合は税金を取られても老後の生活には不安が残る。だからみんな貯蓄をする。社会保障と税金の一体改革とは言うが、本当に一体でどこまで負担をして、どこまで国に面倒を見てもらうのかを考えた上で消費税率は決めなければならない。若い世代の負担がドンドン増えれば、その分お金は使えなくなる。そうすると消費が落ち込んで経済が回らないという悪循環になってしまう。だから単純に税金を上げればいいという話にはならないはずだが、財務省は増税方向にすぐに行ってしまう。

岩城さん:消費税がかかる家だと、むしろ増税後に購入した方がいい。住宅ローン減税の期間が10年から13年に伸びるし、先程出たすまい給付金の条件も緩和される。住宅の場合は個人から中古物件を買えば消費税はかからない。またそもそも土地には消費税はかからない。だからあわてて買う必要はない。基本的に車も同じ。一つ思ったのは、2009年から始まった家電エコポイント制度で家電を買った人は10年を過ぎてちょうど壊れる時期にきているので、買い替えを検討するのもいいのでは?

山崎さん:家電の場合は量販店でも結構価格が変動する。増税前の駆け込み需要に備えて大量に抱えた在庫がもしも売れなければ、増税後に税率の2%以上に値下がりすることもある。実際に家電エコポイントの時も、制度終了後に値崩れした。簡単に値下げをしない高級ブランド品を買うのなら増税前がいいかも知れないが、そんなに高いものを買う人が果たして2%を気にするのか?とも思う。だから必要な時に必要なものを買うというスタンスで、増税はあまり気にしなくていい。あわてて余計なものを買ってしまったり、買いだめして品質が落ちてしまったり、買った後で新型が出たりして後悔しないように。

岩城さん:結婚の予定がある人が指輪を買うのなら増税前がいいかな。

田村淳さん:挙式が決まっていればいいですが、2年後の結婚に備えてという場合はリスキーじゃないですか?

岩城さん:それ(指輪)で縛るみたいな。

山崎さん:この結婚指輪は消費増税前の駆け込みで買ったんだわというのも美しい思い出になりますから。

岩城さん:お金を貯めるためには早く結婚した方がいい。結婚すれば収入は2倍になるが、支出は2倍にはならない。だからこれを機に。

田村淳さん:だからと言ってあまり好きでもない相手と駆け込み結婚をしても後が大変そう。

山崎さん:駆け込みリングで駆け込み寺に行かないことを願います。

鈴木奈々の今日のソーカツ!は「ほけんのみなおしをします(原文ママ)」。保険はやめませんが見直しをしますとのこと。

山崎さん:見直す時にカモられることがよくあるので気を付けてね。

「押しに弱い」という視聴者からの質問:「グイグイ来る保険営業マンの勧誘を一発で断ることができるキラーワードを教えてください」

岩城さん:そんなにいいのならあなたが入ったらいいじゃないですか。

山崎さん:「山崎さんの本を読んでます」と言えば。

鈴木奈々さん:それでも私は保険をやめません。

田村淳さん:(古瀬絵理さんに向かって)学資保険はどうするんですか?

古瀬絵理さん:やっぱり私もまだ心配なので…

田村淳さん:俺がお二人(山崎さんと岩城さん)なら「話しがいねえな」と思っちゃうけどね。これだけ話してくれてるのに。懲りずにまた遊びに来てください。

以上、山崎バズーカ第23弾炸裂・後編をお送りいたしましたが、いかがだったでしょうか?モノの値段は基本的に需要と供給のバランスで決定しますので、山崎さんがご指摘されたとおり、消費増税後の落ち込みが大きければ大きいほど価格は下がりますよね。逆に増税前の駆け込み需要が大きければ大きいほど価格は下がりにくくなるわけです(売り手としては黙っていても売れるのでわざわざ値下げする必要はない)。あと何故か番組ではまったく触れられませんでしたが、今回の消費増税では影響の緩衝役として軽減税率と並んでキャッシュレス決済時のポイント還元という大きな柱が存在します。こちらは最大5%還元となりますので、計算上は増税分の2%を補ってさらにお釣りが付いてきます。この制度を有効活用するつもりであれば、何もわざわざ増税前に駆け込みで買いだめに走る必要はありませんよね。しかしさらに深読みするのであれば、山崎さんが言われていたようにかつての家電エコポイントでも制度終了後に値崩れが起こっていますので、あえてポイント還元が終わった後を狙うとうのも有効な手段かも知れません。もっともそれが吉と出るか、凶と出るのかは神のみぞ知るですが。

それにしても10月の消費増税は本当に実施されるのでしょうか?ここに来て自民党の萩生田光一幹事長代行(安倍総理の側近として知られています)から延期もあり得るとの発言が出て政財界に波紋を広げていますが、私個人の印象としてはやはり安倍総理も本心では延期をしたいのではないかと思います。しかし麻生大臣を筆頭に財務省は軽減税率やポイント還元などどんなに無理筋な要求でも受け入れて、悲願の消費増税を実現しようと躍起です。この安倍VS麻生の構図は何となくNISAを巡る金融庁VS財務省の構図に似ているようにも見えますね。ただでさえ「日本人は欲しいモノがなくなった」と言われる時代に消費増税でさらに消費を落ち込ませていいのでしょうか?かつて欧米に先駆けていち早く人口100万人を達成した江戸は鎖国の時代にありながら当時の世界でトップクラスの経済成長率を記録していたそうです。その背景にあったのは火事が多い江戸では家財を持っても仕方がないので「宵越しの銭は持たぬ」という独特の気質が生まれたこと。これが消費拡大につながり、経済の好循環を生んだのです。赤穂浪士の討ち入りで有名な元禄時代には好景気が加熱してバブルの様相を呈しましたが、鎖国の時代に内需だけでバブルを引き起こせたのはそれはそれですごいことですよね。現代を生きる私たちは少子高齢化が進む日本は外需こそが命の綱という先入観を持っていますが、もしかすると江戸時代のように内需を刺激する方が幸福への近道なのかも知れません。そういう観点からも私個人としては消費増税延期に賛成です。

以上で山崎バズーカ第23弾炸裂はすべて終了です。次回はいつになるのか分かりませんが、どうぞお楽しみに。

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