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レオス・キャピタルワークスが東証マザーズに新規上場

kage

2018/11/24 (Sat)

ブログネタとして取り上げるには少々出遅れた感がありますが、自他ともに認めるひふみ信者としてはやはりこの話題をスルーするわけには参りません。今週月曜日(11月19日)、ひふみ投信の運用元である レオス・キャピタルワークス株式会社が東証マザーズに新規上場することが発表されました。なお上場予定日は2018年12月25日(火)とのことです。


ちなみにこのニュースリリースが出た今週月曜日は、ご承知のとおり日産自動車のカルロス・ゴーン会長(当時)逮捕というメガトン級のニュースが日本列島を駆け抜けたため、ただでさえ注目度の低いレオス社上場の話題が一気に吹き飛ばされたのはひふみ信者としていささか残念でした。心なしかネット上でもこの話題を見かける頻度も少ないような気がしますし。とはいえレオス社が次の段階にまた一歩踏み出したことは紛れもない事実ですので、ひふみ投信の受益者として同社と関わりを持つ身としては今度の動向を注意深く見守りたいと思います。

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今般のレオス社上場について、「突然降って湧いたような発表で寝耳に水だ!」と受け止められる方も決して少なくないと思いますが、実際のところ上場の可能性についてはずいぶん以前からささやかれていました。例えば今から1年少し前に書いたこちらのエントリーでご紹介したブルームバーグの記事で、藤野さんご自身の口から「上場も選択肢の1つで視野に入れている」と語られています。ここで私自身が言及しているように、同業でもスパークス・グループ(8739)のような先例がありますので、上場自体は決して意外でも異例でもありません。しかしながらひふみ投信の受益者としては今回の上場を諸手を挙げて喜ぶわけにはいかないと思っております。

例えば分かりやすい事例で言えば、レオス社の株主とひふみ投信の受益者の間で利益相反が生まれます。具体的にはもし仮にひふみ投信の信託報酬引き下げを検討した場合、受益者は支払うコストが減るので賛成ですが、株主は会社の利益が減るので反対という対立構図になりかねません。これまでは親会社のISホールディングスが「それでいいよ」と言ってくれさえすれば済んだ話ですが、いくら少数とはいえいろいろな意見を持つ株主が増えれば何かとややこしい議論が巻き起こりそうでレオス社に余計な労力をかけはしないかと老婆心ながら心配になってしまいます。

株主と受益者の利益相反を解消するためには例えば米バンガード社のように発行済株式のすべてを自社のファンドが保有する形にするとか、著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイのように投資会社化すればいいのですが、現状から一足飛びに実現できる話ではありません。それでももし将来「こうありたい」という会社の形があるのであれば、ぜひその夢を私たちにも示していただきたいですね。

とはいえ現実的には上場すれば会社として個々の株主に対応する責任が生じますし、四半期ごとの決算報告や説明会もキチンと行わなければなりません。もちろんレオス社も上場に備えてIR(Investor Relations)部門の充実を図っているはずでしょうが、カンブリア宮殿効果で純資産総額が急拡大した際に、会社組織の整備が追い付いていないようにも感じたため、「本当に大丈夫なのか?」といささかおせっかいな心配もしたくなります。例えばこれまでもレポートや案内などに間違いがあり、お詫びと訂正のメールが届くことが何度かありましたが、上場企業になっても同じようなことを繰り返していると恥ずかしいですからね。

最後にIPO銘柄としてのレオス株に対する私の見解にも触れておきましょう。私は昨年末にもNISA枠消化のために何度かIPOに応募したことがありますが(結果はことごとく落選でした)、レオス社のIPOについては条件や価格がどうであれ応募するつもりは一切ありません。これは会社員が自社の持株会に入るのと同様に、単純に同じ方向へのリスクが倍増すると考えるからです。論より証拠で同業で先に上場しているスパークス・グループ(8739)の1年チャートをご確認ください(いつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしました)。

スパークス

ご覧のとおり、2月のいわゆるVIXショック以降の株価は明らかに低迷しています。このように市場環境が悪化すれば、運用会社の株価は低迷し、運用するファンドの成績も低迷するというダブルパンチとなります。もちろん今年1月までのような絶好調の環境下であれば2段ロケット効果で評価額は上昇するのですが、あえてそこまでボラティリティー(値幅)を上げる必要もないでしょう。ただレオス社が受益者への感謝の印として自社株を割り当ててくれるというのなら話は別です。上でリンクを貼った1年少し前のエントリーに書いたように資産形成応援団の次の段階として自社株を付与してくださるというのであれば、私は喜んで受け取ります。つきましては関係者一同におかれましては上場記念としてぜひご検討のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

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