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ひふみ投信大反省会

kage

2018/11/10 (Sat)

10月10日の米国株急落を発端として世界中に伝播した今般の相場混乱に激しく翻弄されているひふみ投信ですが、11月7日発行の10月度月報(ひふみのあゆみ、リンク先はPDFファイルです)によると、単月の運用成績としては10月の-12.2%は過去最悪だったとのこと。このような惨憺たる結果に対して運用責任者の藤野さんからお詫びとともに下記の要因分析が掲載されており(詳細については上記のリンク先をご参照ください)、今回の月報はさながらひふみ投信大反省会の様相を呈しています。

1)グロース銘柄からバリュー銘柄へのまき戻し
2)小型株から大型株へのまき戻し


ここで私はこれらの中身には触れません。運用のプロ中のプロである藤野さんの分析によもや間違いなどないでしょうから(決してお世辞や皮肉ではありませんよ)。ただ私があえて申し上げたいのは、これらの内容に激しく既視感を覚えるという点です。言うまでもなくそれは2月のVIXショックを指しているのですが、あの時も今回と同じようなことが起こったのではありませんか?10月の惨憺たる結果が2月の反省を生かすことなく、ただ手をこまねいて同じ過ちを繰り返したため、なんてことであれば私たち受益者は泣くに泣けません。

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1)に関しては、一般的に2月のVIXショックや今般のような突発的な相場急落で売り込まれた銘柄は相場が落ち着きを取り戻すと真っ先に値を戻す傾向がありますので、急落したからといって短絡的に損切りすることが必ずしも正解とは限りません。5月以降にひふみ投信が何度かVIXショック前の基準価額に迫る場面があったのもグロース銘柄のリバウンド効果があったのかも知れませんね。一方でもしかすると運用チームに「まさか1年の間に2回も同じようなことは起こるまい」との油断があってグロース銘柄をそのまま持ち続けたということはありませんでしたか?もっとも誰もが警戒していれば今回のような大混乱には至らなかったはずですので、私たち受益者も含めて皆が油断していたというのが正直なところなのでしょう。実際、今般の相場大混乱が起きる直前には日米ともに株価が高値更新をしていましたので、あの場面で2月のような相場急落を警戒して利益確定を進めて現金比率を高めれば、それはそれで「せっかくの上昇局面なのに機会損失だ!」と批判されていたでしょうから。そう考えるとグロース銘柄からバリュー銘柄への乗り換え判断が決して簡単ではないことは私にもよく理解できます。しかし、だからといって私たち受益者はこの惨憺たる結果に納得することはできません。私たちは毎日毎日きちんと信託報酬をお支払いしているのですから、それに見合った結果を残していただかなければ困ります。それがアクティブファンドに課せられた使命に他ならないのですから。私は10月の成績に関して「反省しろ!」と声高に叫ぶつもりは毛頭ありませんが、私たち受益者の気持ちはぜひ重く受け止めていただきたいと思います。

続いて2)に関してですが、正直なところ私は「今ごろ何を言っているの?」と思わずにはいられませんでした。具体的にはひふみ投信が大型株を代表する指数である日経平均株価に劣後するのは今に始まったことではありません。論より証拠でいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきたひふみ投信の6カ月チャートをご確認ください。

ひふみ投信6ヵ月チャート

青:ひふみ投信
赤:日経平均株価
緑:JASDAQ


ご覧のとおり、7月ごろから明らかに小型株(JASDAQ)は失速し、反対に大型株(日経平均株価)は底堅い動きを見せています。ひふみ投信は8月ごろまでは何とか日経平均株価に追随していましたが、その後は大きく差を広げられていますよね。この現実を見る限り、大型株優位の状況が続く中で大胆に大型株シフトを決断することができなかったというのが本当のところなのではないでしょうか?もっとぶっちゃけて言えば、読みが外れたということなのでは?と私は邪推します。常々私は当ブログにおいて「アクティブファンドの評価は良くも悪くも結果がすべて」と書いておりますが、このような結果になった以上は潔く間違いを認めて「運用方針の決定に一部読み違いがありました。この反省を今後の運用に生かしていきます。」と言ってもらった方がスッキリするのになと思いました。

次に蛇足ではありますが、10月14日付のエントリー「株価急落でひふみ投信から緊急メッセージ」と同様に、私が自他ともに認める「ひふみ信者」であるが故に、あえて厳しい視点で苦言を呈することをお許しください。今回の月報に掲載された藤野さんのコメントの中にも私が少々違和感を覚えた部分がありました。それはズバリ下記の一節です。

実態景気は日米ともに強く、ここからさらに株価が売り込まれるリスクは低いと考えます。また株価も極端に割安圏になったので、ここで弱気に転じることは危険です。

ハイリスク投機家特有の文字の裏の裏を読もうとする私の思考パターンでは、この表現からも資金の流出を恐れているのでは?と下衆の勘繰りをしたくなりました。あるいは投資信託を販売する立場からすれば、あまり弱気な事は書きにくいのかも知れませんね。それでも将来の値動きは誰にも分からない(神のみぞ知る)のが相場の真理である以上、このように断定的な表現を用いるのはいかがなものでしょうか?例えば11月30日~12月1日に予定されているG20首脳会議で米国と中国の決裂が決定的になれば、世界経済にさらなる大混乱をもたらす可能性だって決してゼロではありませんので。ですから私個人としては上記の部分は不要と考えます。大切なのは藤野さんのコメントの末尾近くにある「アメリカを中心に世界の株価は大きく変動する可能性があります。その場合でも適切に対応をすることにより、よりよい結果になるように全力を尽くして運用をしたいと思っています。」という部分であり、私個人としてはこれだけで十分です。

以上、老婆心ながら、ひふみファン故の率直な考えを書かせていただきました。関係者各位におかれましては何卒ご了承くださいませ。

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