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株価急落でひふみ投信から緊急メッセージ

kage

2018/10/14 (Sun)

ご承知のとおり10月10日に米国株が急落し、それを受けた翌11日の日本株も急落しました。このため日米の株式に投資しているひふみ投信の基準価額も前日比-2,022円(-4.02%)の大打撃を受けてしまいました。するとその日の夜に、運用元のレオス・キャピタルワークス社から「本日の日米の株価変動について運用責任者からのメッセージ」と題する緊急レポートが出されたのです。思い起こせば2月初めのVIXショックによる急落時にも臨時レポート(リンク先はPDFファイルです)が出されました。ただ今回の緊急レポートの冒頭に下記のように書かれているとおり、前回と今回のレポートは厳密には同じ種類のものではありません。

ひふみの基準価額下落にともなう臨時レポートは原則、基準価額が5%以上下落したときにお出ししています。
今回の基準価額の下落はその基準より小さいのですが、昨日からの日米の株価変動について不安を感じていらっしゃるお客様へ、少しでも不安の軽減につながればとわたしたちの考え方を改めてお伝えいたします。


すなわち、2月の臨時レポートは前日比-5.79%で出されているためこちらのエントリーに書いた「反省文」に該当し、-4.02%で出された今回の緊急レポートは該当しないというわけですね。

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今回の基準価額急落の要因が米国株急落を発端とした一時的な世界同時株安にあることは私も重々承知しております。ひふみ投信が日米の株式に投資している以上、その動向に基準価額が大きく影響を受けてしまうことも動かしがたい現実でしょう。しかし、9月8日付のエントリー「ひふみ投信 よくある誤解 追補版」にも書いたように、ひふみ投信はTOPIXをベンチマークにしているわけではないのですから、建前上は「TOPIXが下がったから基準価額の下落もやむなし」とは口が裂けても言えないはずです。すなわちひふみ投信は「受益者の長期的な資産形成に貢献するために、円貨での信託財産の長期的な成長を図ることを目的」に運用されているのであって、相場環境の変動に関係なく私たちが信じて託した大切な資産を守りながら増やせたかどうかが唯一無二の評価ポイントではないでしょうか?

その観点からすると、2月のVIXショック以降のひふみ投信は私たちの大切な資産を守ることはできたかも知れませんが、お世辞にも増やしたとは言えない状況です。今回の緊急レポートで藤野さんからちょうど売却を進めていた海外株を「もう少し大胆に削減をできたらより基準価額を抑えられたのではないか」と反省の弁が述べられていますが、私に言わせればそれは結果論です。あらかじめこうなることが分かっていれば誰も苦労はしません。ですから、反省すべき点は受益者の資産を増やせていないというその一点に尽きると私は思うのです。

私の理解では2月のVIXショックも今回の世界同時株安もある意味で回避不能な交通事故のようなものという位置付けです。例えばサラリーマンが交通事故のリスクを恐れて出勤しなければ給料は得られません。同じようにひふみ投信が株価急落を避けるために現金比率を高めていれば、今年1月までの超強気相場や今回の急落直前の日米株上昇局面でリターンを得ることができなかったでしょう。ですから私の個人的な意見としては、現金比率の変動は中長期的なトレンドの動きに合わせて行うことや交通事故的な急落に常日頃から備えることは上昇局面でリターンを得られない機会損失と表裏一体であることなどを正直かつ丁寧に説明する方がひふみ投信に対する受益者の理解が高まるのでは?と思うのですがいかがでしょうか?

さてここで、私が自他ともに認める「ひふみ信者」であるが故に、あえて厳しい視点で苦言を呈することをお許しください。今回の緊急レポートに掲載された藤野さんのコメントの中で、私が少々違和感を覚えた部分がありました。それはズバリ下記の一節です。

お客様にはここは信頼をしていただいて保有をしていただくことを強くお勧めします。

今さら言うまでもないことですが、すべからく投資とは自己責任で行うものです。ですから私たちには自己責任においてファンドを買う自由と売る自由が保障されており、誰もそれを侵害することはできません。この観点から私はファンドの運用責任者が受益者の売買判断に踏み込むことはあってはならないと思うのです。それはいくら将来の基準価額上昇に確信と自信を持っていたとしても同じです。将来の値動きは誰にもわからない(神のみぞ知る)のが相場の大原則なのですから、1年後の基準価額が現状より下がっている可能性も決してゼロではありません。もしそうなった場合、藤野さんの言葉を信じて保有を続けた受益者にレオス社は責任を取って損失補填をしてくれるのでしょうか?もちろんそんなことはできません(もしそれをしたら重大な法令違反です)。だからこそ運用会社や販売会社は顧客の売買判断に踏み込むような言動は慎むべきというのが私の意見です。

ですからもし私が藤野さんに代わって説明をするとしたら、ひふみ投信の運用目的(受益者の長期的な資産形成に貢献するために、円貨での信託財産の長期的な成長を図ること)を達成するために今後とも全力を尽くすこと、基準価額の上昇が受益者の利益とレオス社の増収に直結するためお互いの目指す方向は一致していることなどを選ぶでしょう。何事も裏の裏を読もうとするハイリスク投機家の私にしてみれば、上記の藤野さんさんのコメントは純資産総額の減少(=資産の流出)を恐れているようにも受け取れます。そんな「下衆の勘繰り」を受けないためにも、表現方法にはぜひご留意くださいませ。

以上、老婆心ながら、ひふみファン故の率直な考えを書かせていただきました。関係者各位におかれましては何卒ご了承ください。

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