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わたしが考える長期投資

kage

2018/10/06 (Sat)

今回のタイトルはひふみ投信10周年特設WEBページに掲載されている意見募集のテーマからいただきました。本来ならそちらの正式ルートを経由して考えを述べるのが筋なのでしょうが、せっかくなのでブログネタにさせていただきます。そういう次第ですので、関係者各位におかれましては悪しからずご了承くださいませ。

本題に入る前に、まずは謹んでひふみ投信10周年を心よりお祝い申し上げます。こちらのエントリーで公開しているとおり、私がひふみ投信に初めて投資したのは2008年10月1日、まさにひふみ投信が設定されたその日でありました。すなわちこの時の投資分はすでに保有期間10年を超えており、資産形成応援団応援金の付与率は0.4%が適用されております。そしてその後も10年間に渡ってコツコツと毎月積立投資を継続してきた結果、本日時点における私個人の運用成績は+184.0%となりました。一時は資産3倍増(+200%)を超えていたことを思えば直近は確かに伸び悩んではいますが、設定直後2回の猫パンチ投資(=スポット投資)以外はタイミングを考えない積立投資だけで投資元本が3倍近くになったのは紛れもない事実であり、本当にすごいことだと思います。

ひふみ投信10周年

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10周年を迎えてひふみ投信を取り巻く環境は設定時と比べて大きく変わっており、現在はファンドとしても運用会社としても岐路に立っていることは間違いありません。これまで目覚ましい成績を残し、純資産額も急増したことで世間の注目を集める一方で、何かと風当たりが強くなったのもまた事実でしょう。まあこれはわが国特有の「出る杭は打たれる」的な反応なのかも知れませんが、言いたい人には好きなように言わせておけばいいのです。さまざまな雑音を打ち消すためには実際の行動と結果で示すしかありませんので。願わくばこれからの10年も私たち受益者が納得できる行動に満足できる結果が伴いますように。

さて、それでは遅ればせながら話題を今回のテーマに移しましょう。「わたしが考える長期投資」とはズバリ「人類繁栄の源泉」であります。あるいは「人類幸福の源泉」と表現してもよいでしょう。すなわち長期投資は私たちの幸せと豊かさの源(みなもと)となる存在であると私は思うのです。その理由を説明するために、直近で最適の話題がありましたのでご紹介しましょう。

10月1日、京都大特別教授の本庶佑さんにノーベル医学生理学賞が授与されることが決まりました。ご承知のとおり本庶先生の研究はいわゆる「基礎研究」であり、新薬の開発ではありません。しかし研究の過程でその成果がガン治療に生かせるのでは?と直感した本庶先生は、当時付き合いのあった小野薬品工業にその話を持ち込んだそうです。しかし本庶先生が考える「がん免疫療法」が当時としては斬新であり過ぎたため、小野薬品は特許の出願には協力したものの、実際の新薬開発には二の足を踏みます。そこで本庶先生は国内の他の製薬会社にも提案を行いましたが、なかなか良い返事はもらえませんでした。そのため仕方なく米国のベンチャー企業に共同研究を持ちかけると、大いに乗り気だったそうです。その後、新薬開発に有用な特許と技術を持った米国企業が小野薬品に共同開発を持ちかけるに至り、小野薬品もようやく重い腰を上げ新薬開発をスタートしました。そうして誕生したのが「オプジーボ」なのです。

私にはこの一連の流れの中に日米の投資に関する考えの違いがあるように思えました。私自身、新薬開発のための治験に参加したことがあるため少しは分かるのですが、新薬開発はかなりの手間と時間とお金を要します。それでも実際に新薬として世に出るのはほんの一握りであり、新薬開発を投資案件として考えれば極めてハイリスクであることは間違いありません。しかし「オプジーボ」のように一発当てればリターンは莫大ですから、文字通りのハイリスク・ハイリターン投資なのです。このような投資案件を支えるためには、やはり長期投資が必要不可欠でしょう。しかし悲しいかな日本にはその投資文化が根付いていません。それどころか投資ですらいまだにギャンブル扱いですから。このような環境下では小野薬品が簡単に新薬開発に踏み切れなかったこともよく理解できます。

すなわち私が言いたいことは、日本に長期投資の文化が根付けば第2、第3の「オプジーボ」が生まれる環境が整うだろうということです。これぞまさしく「人類繁栄の源泉」であり、「人類幸福の源泉」ではありませんか?とはいえ私自身が個別株投資を実践していて痛感させられるのは、四半期ごとの決算発表の結果に株価が大きく影響を受けるという現実です。これでは投資家側もなかなか長期的視点は持ちづらいですし、実際に株価が動くことから経営側も短期的な結果を求めがちになってしまいます。このような状況では企業の長期的な成長はままならず、ステークホルダー(その企業に関わる経営者、従業員、株主、取引先、顧客などすべて)の幸福も望めません。そこで私はいよいよ1兆円ファンド実現が視野に入ってきたひふみシスターズ(=ひふみ投信マザーファンド)にその役割を担っていただきたいのです。

私のザックリとした印象ですが、ベンチャー企業に対する投資であれば百発一中(成功率1%)でも十分に利益は確保できるのではないでしょうか?そしてその成功が「オプジーボ」のような画期的なものであれば、間違いなく人類の繁栄や幸福に直結することになります。すなわち投資成果と社会貢献を同時に得られる、まさに一石二鳥の運用手法と言えるでしょう。運用会社は目先の利益ばかりを追求するとハゲタカ・ファンドになってしまいますし、社会貢献ばかりを追求すると慈善事業になって経営が成り立ちません。ですからそのバランス感覚が大事になるとは思うのですが、ひふみシスターズ(=ひふみ投信マザーファンド)の規模が拡大したことで将来有望な企業を長期投資で応援するという正攻法に割ける運用資金の絶対額は確実に増えていることでしょう。ですから私がひふみ投信に期待するのは、これからも愚直なまでにその正攻法を貫き通して欲しいということです。それで例え目先の利益は得られなくても、いずれ画期的な製品なりサービスなりが実現すれば私たちの暮らしは豊かになり、その結果として投資のリターンも得られるのですから。

10年前私は、まだ海の物とも山の物ともつかぬひふみ投信への投資を決断し、いきなり積立投資の申し込みもしました。今にして思えばかなり無謀な行動でしたが、その結果として運用成績+184.0%があるのです。考えてみればこれもひふみ投信に対する長期投資ですよね。そういう意味で「わたしが考える長期投資」は「ひふみ投信の積立投資そのもの」であるとも言えます。私個人ではなかなか難しい長期視点での投資を、ぜひこれからも私に代わって実践していただき、世のため人のために役立て、その果実としてリターンもありがたく頂戴するというサイクルの繰り返しに大いに期待しております。

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