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ひふみ投信は本当にもうダメなのか?

kage

2018/08/25 (Sat)

前回のエントリーでも触れたとおり、私自身が毎月コツコツと積立投資を継続しているひふみ投信の基準価額がこのところ急降下を続けているため、ネット上には不満や批判の声が満ちあふれています。実際にその急降下ぶりを調べてみると、7月27日の52,700円を目先のピークにして8月21日には48,275円まで下落していますので、わずか17営業日で約8.4%も値下がりした計算になります。この状況をいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきた過去1ヵ月間の比較チャートで再確認してみれば、そのダメっぷりがお分かりいただけるでしょう。

ひふみ投信1月チャート

青:ひふみ投信
赤:TOPIX
緑:JASDAQ

ご覧のとおりこの1ヵ月は指数にボロ負けですね。基準価額自体は8月21日を目先の底にして反発に転じていますが、現時点で49,671円といまだに5万円の大台を回復できていません。このような体たらくではネット上に不満や批判の声が満ちあふれるのも致し方なしといったところでしょう。ご承知のとおりひふみ投信を筆頭にしたひふみシスターズ(ひふみプラス、ひふみ年金)は「カンブリア宮殿効果」による急激な純資産総額増加に対応するため得意としてきた中小型新興市場銘柄だけで勝負できなくなっています。これをもって「ひふみはもうダメだ」とのご意見もネット上では多々目にしますが本当のそうなのでしょうか?

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ここであらかじめお断りしておきますが、ご承知のとおり私はひふみ投信の設定以来現在に至るまでずっと積立投資を継続しており、加えてNISA口座でひふみプラス、iDeCo口座でひふみ年金を保有する自他ともに認めるひふみ信者ですので、思考パターンにひふみ応援バイアスがかかっていることは決して否定いたしません。そんな私の考えはズバリ「これからのひふみがダメかどうかなんてやってみなければ分からないだろう」です。確かにひふみ投信の運用元であるレオス・キャピタルワークス社の社長にして最高投資責任者でもある藤野英人さんは中小型新興市場銘柄の運用を得意としており、それなりの実績も残してこられました。しかし今の運用は藤野さん一人が行っているわけではなくチーム制なのですから、藤野さんの得意技が使いにくくなったからといって直ちにひふみはもうダメという結論を出すのはいささか早計ではないでしょうか?実際に6月1日付の企業情報ニュースを見ると世界株調査のスペシャリスト2名が運用チームに加わっていますしね。ですから私自身の現時点における正直な気持ちは、ひふみの変化に期待しつつもまずはお手並み拝見といったところでしょうか。

私自身個別株の投資も手がけておりますので、このところの国内中小型新興市場銘柄に対する逆風がかなり厳しかったことは肌身で感じておりました。ご承知のとおり国内中小型新興市場銘柄は絶対的な流動性が低いため、需給の偏りにより上がる時も下がる時も一方通行になりやすい傾向があります。このため昨年のようにほぼ一貫して右肩上がりの夢のような結果になることもあれば、直近のようになぜここまで売られなければならないのか?と嘆きたくなるような悪夢の結果になることもあるわけですね。しかし裏を返せばだからこそアクティブ運用が付け入るスキも大いにあるわけで、まさにここからがお手並み拝見の局面と言えるでしょう。また現在絶好調でほとんど一人勝ち状態の米国株でも少し前のFANG株急落のような付け入るスキがあったりしますし、米国との貿易戦争激化懸念で売り込まれている中国株をあえてここで拾う逆張り発想も個人的には面白いと思いますので、海外運用部分についても同じくお手並みを拝見させていただきましょうか。

過去のエントリーでもたびたび書いているとおり、私の持論は「アクティブファンドの評価は良くも悪くも結果がすべて」です。そこでここからはひふみ投信の過去の実績を確認しながらひふみ投信は本当にダメだったのか?を考えてみましょう。まずはいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきた過去1年の比較チャートからご覧ください。

ひふみ投信1年チャート

青:ひふみ投信
赤:TOPIX
緑:JASDAQ

これを見ると決してほめられるような成績ではないにしろ必死に粘っているという印象を私は受けます(もちろんひふみ応援バイアス込ですが)。確かに前回6月や直近の下落角度は指数に比べて急ですがボロカスに言われるほどではないのでは?というのが私の正直な感想です。それでは次に比較期間を思い切って10年に伸ばしてみましょう。

ひふみ投信10年チャート

青:ひふみ投信
赤:TOPIX
緑:JASDAQ

これを見るとなぜひふみ投信がボロカスに批判されなければならないのか分からなくなりませんか?確かに今年に入ってから(正確には2月のVIXショック以降)の成績は低迷していますが、それでも2015年中頃から2016年にかけての停滞期と比べてそんなにひどい状況とは思えません。ただし前回の停滞期にもひふみプラスの純資産総額は一時的に減少に転じましたので、今回も長期目線ではない受益者がある程度脱落していくのは致し方ないのかも知れませんね。とはいえ今回の低迷がさらに長期化すれば脱落が連鎖反応を起こす懸念もあり、もしそうなると運用面では間違いなくネガティブですので(解約に対応するため売りたくなくても売らざるを得なくなるので)、もしかすると今がひふみシスターズの正念場なのかも知れません。

しかしながら直近でひふみシスターズが大スランプに陥ったことは紛れもない事実です。これを受けてネット上ではひふみを売って先進国株インデックスファンドや米国株インデックスファンドに乗り換えるという書き込みをたびたび目にするようになりました。そこで次はモーニングスターからお借りしてきた比較チャートで普段はあまり比べない全世界株式と米S&P500指数との差を確認してみましょう。それではまず過去1年間の比較からご覧ください。

ひふみ投信1年チャート

橙:ひふみ投信
赤:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込)/円換算
緑:S&P500(配当込)/円換算


これを見るとひふみ投信と全世界株とはほぼ同等で、頭一つ抜け出した米S&P500指数の勝利という結果になりました。もっともひふみ投信は高値から下落しているために積立投資では不利に働きますので、事実上最下位とみなすべきかも知れません。すなわち過去1年間の結果論では全世界株や米国株の方が有利であったということですね。それでは比較期間を過去3年に伸ばしてみるとどうでしょう?

ひふみ投信3年チャート

橙:ひふみ投信
赤:MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込)/円換算
緑:S&P500(配当込)/円換算


ご覧のとおりこれを見るとひふみ投信の圧勝ですね。しかしながら米S&P500指数との差は着実に縮まっていますので、この先もし逆転されるようなことになれば先程書いたように積立投資面では不利になりますので油断は禁物です。いずれにせよこれらの比較チャートはあくまでも過去の結果に過ぎず、将来の値動きは誰にも分かりません(神のみぞ知る)。ですからひふみシスターズを売却して全世界株や米国株に乗り換えるにせよ、私のようにこのままストロングホールドを貫くにせよ、その判断はすべて自己責任でお決めください。運用成績に対して不満を言うのは受益者の権利であり個人の自由ですが、すべからく投資はすべて自己責任であるという厳しい現実をどうかお忘れなく。ですから「ひふみ投信は本当にもうダメなのか?」の結論も最終的には個々の受益者が自分で判断しなければなりません。そこで誰かの意見に流されていてはいつか後悔することになりますよ。

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