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山崎バズーカ第17弾炸裂

kage

2018/06/23 (Sat)

経済評論家の山崎元さんがTOKYO MX(正式名称は東京メトロポリタンテレビジョン)の番組に出演された際の歯に衣着せぬご発言の数々をご紹介するこのシリーズも回を重ね、今回で第17弾となります。山崎さんがご出演されたのはこれまでと同様に「田村淳の訊きたい放題!」(リンク先は番組公式サイトです)で、放送日は先週の6月16日(土)でした。なお今回の相棒(もう一人のゲストコメンテーター)は千葉商科大学国際教養学部専任講師で人材コンサルタントの常見陽平さんでした。ちなみに山崎さんと常見さんは札幌南高等学校の先輩後輩の間柄だそうです(もちろん山崎さんが先輩)。なお前回までの相棒だった第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト・永濱利廣さんは今日6月23日(土)の放送にご出演予定です。

ところで今回は構成を前回から少々変えております。具体的には初心に戻って放送の中から山崎さんのご発言を中心に私自身が興味を持った部分のみピックアップしました。このため第17弾は前編・後編制ではありません。それでは早速今回も放送の一部を文字に起こしてご紹介させていただきます。なお毎度のご注意となり誠に恐縮ですが、以下に掲載する出演者のご発言は私の判断で言い回しを変えておりますので、ご本人の真意とズレてしまっている可能性のあることをあらかじめご承知置きください。

1週間NEWSフラッシュ!から気になる話題は?と問われて山崎さん:やはり北朝鮮の問題。株価や為替レートはほとんど動かなくて予想通りの感じ。しかしおそらくこれはいろいろなところとつながっている。朝鮮半島を安定させてシリアで動くつもりかも知れない。何度も日米で打ち合わせをしているので、それを受けてカジノ法案も急いで通そうとしているのかなと思う。ただサラリーマンとしてこの問題を見る時に、もし私が商社マンだったとしたら、これから日朝首脳会談に向けて調整が行われるわけだからおそらく経済協力があるだろうと予想する。北朝鮮はお金がない国なのでおそらくお金を付ける経済協力になるだろう。そうなるとどういうプロジェクトでどのくらいのお金が付くのか?国際協力の金融機関、あるいは経済産業省、外務省などが首脳会談の前に経済協力のパッケージを作るはずなのでそれを探ってこいということに多分なると思う。その探り方にはいろいろあると思うが、まずこれは商売として動くなと感じるのがサラリーマンとしての基本動作。

番組MCの田村淳さん:山崎さんの見立てでは何に経済支援としてお金を落としそうなイメージですか?

山崎さん:例えば食糧問題があるので農業を支援する。農業機械を輸出するようなプロジェクトにお金が付くとか。あるいはレアアースと呼ばれる希少金属があるのでそれを開発するプロジェクトとか。結構な金額と期間でいろいろな商売が動くだろう。いずれにせよ政府のお金で商売できるのだから商社にしてもメーカーにしても「いい案件」になる。

1週間NEWSフラッシュ!から気になる話題は?と問われて常見さん:高度プロフェッショナル制度。

山崎さん:この法案が通ると誰が一番得をしますか?

常見さん:はやり企業ですよ。人材定額使い放題新料金プラン出ました!というようなもの。

今週のキキタイ。テーマは「新卒一括採用・転職・副業… 日本の労働市場を考えよう」。

番組レギュラー出演者の鈴木奈々さんに対して田村淳さん:副業、やったらいいじゃないですか。今日も何か化粧品で一山当てた女社長みたいな格好してますから。

山崎さん:生命保険のセールスでもやって、自分が保険で損をした分取り返したら?

鈴木奈々さん:損してないです。損してないです。

田村淳さん:(日本の労働市場は)もう売り手市場なんですね、今。完全に売り手市場に変わったという。

山崎さん:まあ良いことですよね。でもこの状態をキープしないと物価は上がっていかない。かつてバブルの時も同じような時代があって、その時に採用された人たちが「バブル世代で質が悪かった」と後で言われたりするので今後どうか?という問題はある。しかし基本的には良いこと。

常見さん:ただ細かく見ると大手企業や金融機関の求人はしぼんでいる。だから売り手市場だから大手に行けるわけではない。とはいえ全体的には人手不足で売り手市場であることには間違いない。

田村淳さん:この状況なら新卒の人はかなり有利な人生の設計ができるということですよね。

山崎さん:数年前とはかなり違いますよね。

常見さん:ただ入り口で有利になるという話とその後の人生設計が有利になるという話はまた別。誰もが行きたい企業に行けるわけではない。産業構造も大分変わってきている。

田村淳さん:働く場所はあるけれども本当にそこで良いのか?とか、トータルで考えると人生設計が安泰というわけではないんですね。

番組アシスタントの阿部哲子さん:新卒就職社の離職率もかなり高くなっている。2017年厚生労働省調査「新規学卒就職者の離職状況」によると2017年3月卒業社の3年以内の離職率は新規高卒就職者で40.8%(1995年以降40%台前後中心に推移)、新規大卒就職者で32.2%(1995年以降30%台前後中心に推移)。

山崎さん:だいたい就職だとか転職だとか、結婚もほぼそうだと思うが、3回に1回ぐらいは失敗するもの。その時はやり直しをすればいい。だから最初から転職することを選択肢に入れて人生の設計をする方が人生を広く使うことができる。

田村淳さん:山崎さんは12回の転職でしたっけ?

山崎さん:12回転職してますし、20数年間副業をしていますし。

田村淳さん:一人で働き方改革をしてますね。

山崎さん:働き方改革の人体実験を続けてきたわけです。

田村淳さん:それでこれだけ成功されているんだからやはり副業は良いんだなという気がしますけれどもね。

そんな山崎さんがお勧めするキャリアプランがこちら。

山崎流ライフプラン

山崎さん:大学卒業時点で自分が本当にやりたいことがよく分かっている人は少ないので28歳ぐらいまでに自分が何を専門にしていくのかを決める。28歳の理由は30代前半が大体ビジネスマンの能力的全盛期だから。チャンスももらえる。これにより35歳までにその人の人材価値が確定してくる。35歳までに転職できるような人材価値を手に入れましょう。後は人生が長くなってきているので60歳を過ぎてからどう働くかのセカンド・キャリアも考えなければならない。これを考え始めるのが45歳くらい。セカンド・キャリアでは働く能力とそれを使ってくれる顧客が必要。この両方を獲得するのにかなり時間がかかるので早めに考え始めた方がいい。70歳から75歳くらいまで働くつもりで60歳を過ぎたら自分は何をするのかを考える。学生にはこのように説明する。

田村淳さん:俺が今年45歳なんですが、同級生でセカンド・キャリアを考えているヤツなんていないんじゃないかな?「もうこの会社だけに」ってしがみついている感じがしますけれどね。

山崎さん:大手の企業で45歳くらいを対象に「たそがれ研修」と呼ばれる研修が行われている。その内容はセカンド・キャリアをどうしますか?とか、年金をいくらもらえるか知っていますか?とか。

日本独自のシステムである「新卒一括採用」について問われて山崎さん:こればかりにこだわらない方がいいと思う。個人差があるので個々に別々の条件で契約すればいい。年次でまとめて教育して年次で競わせるのは簡単ではあるが少々雑な人の使い方。

大学の就職予備校化の話題を踏まえて常見さん:(大学の魅力低下により)最近高卒に再び注目が集まっている。典型的なホワイトカラー職場である金融機関の高卒求人倍率は回復している。これは大学に4年間通う価値が本当にあるのか?と考えている人をうまく狙っている。大卒だと就職できなくても今なら高校の成績がいいので地元の信用金庫などに就職できるかも知れないと。

山崎さん:地元の金融機関は今、就職先としてお勧めしない。信用金庫や地方銀行はビジネスとして苦しくなってきている。今まで金融機関は良い就職先だったが、今は銀行で投資信託などを買ったりするのも危ないし、自分の子供が銀行に就職してしまうのも大きなリスクだと親は思った方がいい。

子連れ出勤について問われて山崎さん:やることが合理的な会社はいくらもあるだろう。やっている内にやり方もうまくなるだろうし。逆に(子供のいる)自宅でも仕事ができる環境が整っているので子連れ出勤(という制度)自体があることはいいこと。それとは別に待機児童問題は解決しなければならない。政府は働き方改革を言っている割にはどうしてそこをやらないのか?と思う。

異業種交流会について山崎さん:異業種交流会は人脈ができるようで実はなかなかできない。一つには(参加者に何かを売り付けようとする)セールスの人を排除する仕組み作りが重要。後は一回で10人も15人も会って人脈にしようと思ってもそれは無理。会の中で興味を持った1人か2人にターゲットを絞り込んで、会が終わった後でなるべく間を開けずに(山崎さん曰く、2ヵ月以内)2回ぐらい会ってみるといい。一緒に食事をしたりすると何となく人間関係みたいなものができて、その後2年間くらいは知り合いだと言えるようになる。異業種交流会で名刺をいっぱいもらったことで人脈ができたと思わず、その後の人間関係の作り方が大事。狙った人物とは2回飲みに行けと若手には教える。

鈴木奈々さんが今日一番気になった言葉を紹介する「奈々のソーカツ!」は山崎さんの発言より「けっこん、しゅうしょく、てんしょく、3回に1回しっぱいする。(筆者注:表現はフリップに書かれたママです)」

阿部哲子さん:次、頑張ります。(筆者注:阿部さんは一度結婚に失敗しておられます)

田村淳さん:たまたま3回に1回がやってきたんですよね。いいですよ、阿部ちゃん。頑張って!

以上、山崎バズーカ第17弾炸裂をお送りいたしましたが、いかがだったでしょうか?投資の世界において個別株投資が難しいことは当ブログをご訪問いただいた投資への関心が高い皆さんなら先刻ご承知のとおりですが、就職も星の数ほどある企業の中なら自らの将来を託すに足る1社を選択するという意味ではかなり難しいことは確かでしょう。実際に私が就職活動をしていた頃の東京電力、日本航空(JAL)、東芝などは人気上位の超優良企業でしたので。それがその後の運命は周知のごとくであり、就職も一か八かの賭けの要素が大きいのだと痛感させられますね。そういう意味では山崎さんの言われるとおり、今の学生は当初から転職も選択肢に加えた上でまずはスキルを磨くことに集中すべきなのかも知れませんね。

セカンド・キャリアについては自分でビジネスを起こせる(起業できる)能力があればベストなのでしょうが、私にはとてもそんな気概や甲斐性はありません。そうなると今までどおり企業に雇われて働くしかないのですが、ITやパソコン系の知識は錆び付いており体力も衰える一方の私に果たしてどのくらいの人的価値があるのか?については大いに不安を抱いております。またある報道で目にしたのは定年者の多くが管理職であるため、同じ管理職で再就職をしようとするととんでもなく狭き門になるという厳しい現実です。ですから常見さんが言われたとおり、全体的には人手不足で売り手市場であっても業種や職種ではかなり濃淡があることも肝に銘じておくべきなのでしょうね。

いずれにせよ人生100年時代に備えて資産形成の重要性がますます高まることは間違いないでしょう。金銭面に余裕があれば働き方の選択肢も広がりますからね。私の資産形成方法は極めてハイリスクですのでその成否は「神のみぞ知る」ですが、年金の支給開始年齢をできるだけ先送りすることを目標にして今後も継続していく覚悟です。

以上で山崎バズーカ第17弾炸裂はすべて終了です。次回はいつになるのか分かりませんが、どうぞお楽しみに。

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