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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2018/02/24 (Sat)

一昨日の2月22日(木)はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 9,638円 (先月比24円上昇)
●約定価額 : 14,184円 (先月比758円下落)
●騰落率 : +47.2% (先月比8.2%悪化)


先月の定時報告で私は、「とりあえず目先は為替市場で少々の円高が進行したとしても米国株がガンガン史上最高値を更新してくれていますので、今回の約定価額が目先の高値になってしまう可能性は低いのではないでしょうか?週明けの為替動向次第では早々に設定来最高値を更新して、初の基準価額15,000円超えを達成するかも知れませんしね。」などと、今にしてみれば余りにも楽観的過ぎる希望的観測を書いておりました。しかし現実とは冷酷なもので、皆さんご承知のとおり米国を震源地とした今般の市場大混乱が楽観に傾き過ぎていた私に鉄槌を下すことになってしまったのです。結果的に先月の約定価額14,942円は見事に目先の高値となり(なお年初来高値は1月9日の14,980円です)、2月15日には14,000円割れ寸前の14,016円まで下落しました。その後の基準価額はやや戻したものの、ご覧のとおり今月の約定価額は先月と比べて758円も安い14,184円となっております。ちなみに「まるで定期積立約定日を狙ったかのように目先の高値を付けやすいというあまり嬉しくないアノマリー(根拠の無い経験則)」については、約定日前日21日(水)の基準価額が14,230円であったため、今月は辛うじて回避することができました。通常のスケジュールであれば、19日に口座入金、2日後の21日に約定となるのですが、今月は19日(月)がプレジデントデーで米国市場がお休みであったため事なきを得た形です。いずれにせよ米国株式市場では依然として一日の値幅が大きい(=ボラティリティが高い)状態が続いておりますし、為替市場では円高(と言うよりはむしろドル安)が止まりません。加えて来月は米国の中央銀行に当たるFRBが追加利上げに踏み切る公算が高いため、私たち日本の個人投資家としてももうひと波乱あることを想定しておく方がいいのかも知れません。

皆さんご承知のとおり、今般の市場混乱は米国の長期金利(=米10年債利回り)の上昇が発端となりました。とはいえ実際のところは直前までの市場の雰囲気があまりにも楽観に傾きすぎていたため、いつ大きめの調整が来てもおかしくなかった状況で、たまたま米長期金利の上昇がそのきっかけを作ってしまったということなのでしょう。しかしながら現在の米国株式市場は長期金利の動きに大きく影響を受けて乱高下を繰り返しておりますので、現実問題としてその動向から目が離せません。さらに長期金利の上昇は債券価格の下落を意味しますので(詳しくは「金利が上がるとなぜ債券価格は下がるのか」をご参照ください)、国際分散投資を実践する私たち個人投資家にとっても無視できない大問題です。そこで今回はまず問題の米長期金利の動向からチェックして参りましょう。それはまず過去1年の米10年債利回り動向をご覧ください。なお、下記チャートは本家YAHOO!FINANCEからお借りしました。。

米長期金利1年

これを見ると、昨年9月を目先の底にしてほぼ右肩上がりに上昇を続けていることがわかりますね。これまでは株式市場を覆う楽観ムードの中で金利の上昇は無視される形になっていましたが、いよいよ看過できない水準に達してきたということなのでしょうか?それでは次に過去5年の推移をご覧ください。

米長期金利5年

こちらを見ると、2016年の7月を大底にして上昇トレンドに転換しているように見えますね。とはいえまだ2013年の水準には戻っておらず、素人目にはこの程度で市場がプチ・パニックに陥るほどの要因になるのか?と不思議に思えたりもします。それでは次に1962年1月を起点とする長期チャートをご覧ください。

米長期金利MAX

こちらは途中の山があまりにも高過ぎるため、最近の動向がほとんど誤差の範囲に見えてしまいますね。私たちはリーマンショック以降の超低金利にすっかり慣れて感覚が麻痺してしまっていますが、前回「ゴルディロックス(適温相場)」というキーワードが盛んに用いられた2006年から2007年頃の長期金利は5%程度でしたので、現状の水準はまだまだ低いと考えることもできそうです。そう考えると今回の市場混乱は金利正常化に向かう流れの中で突発的に起きた一時的な現象なのかも知れませんね。冷静に考えてみれば正常な経済状態においては金利が付くのが当たり前であり、現在の我が国のように日銀のマイナス金利という「異常」な(日銀に言わせれば「異次元」 なのでしょうが)金融政策の下では銀行・保険・年金などはまともな運用ができず、私たち一般庶民も長く利子所得の恩恵から遠ざかっていますので。

さて、繰り返しになりますが長期金利が上昇すると債券の本体価格は低下します(=値下がりする)。そこで実際の米国債の値動きがどうなっているのか?セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの1月度月報から抜き出してみましょう。

債券

これを見るとやはり紺色の米国債価格は直近で下落していますね。今般の市場混乱で為替は円高ドル安方法に振れていますので、2月度の月報ではさらに値下がりしているのではないでしょうか?先進国債券の評価額が為替動向から受ける影響の一例として、下記にeMAXIS Slim 先進国債券インデックスのチャートを貼り付けておきますので、ぜひご参考になさってください。

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

さて、ここからは昨年11月の月次報告で書いた内容と一部重複することをあらかじめご了承ください。海外債券は外貨建て資産であるがゆえに為替変動の影響をモロに受ける(=為替変動リスクが大きい)というデメリットが存在します。一般的に債券と株式の値動きは相関性が低いため、分散投資することにより今回のような市場混乱時にはショックアブソーバー(衝撃緩和装置)的な役割が期待できますが、個人的には海外債券に限っては為替リスクが衝撃緩和機能をかなり阻害してしまっているように感じます。投資セオリーの一つに「為替リスクを取るなら株式で」があるように、値下がりを覚悟の上で為替リスクを取るのであれば、より大きなリターンが期待できる株式を選ぶのが合理的ではないでしょうか?ご参考までにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの1月度月報から株式の部分を抜き出してみましょう。ご覧のとおりリーマンショックでは半値以下に下落していますが、一方でその後の上昇には目覚ましいものがあります(特に米国株が顕著ですね)。

株式

米国の中央銀行に当たるFRBは今後も継続的に利上げを行っていく姿勢が明確ですので、常識的に考えれば米国の長期金利も上昇傾向が続くのでしょう。さらには今年の年末か来年早々にはいよいよECB(欧州中央銀行)も利上げに転じる可能性が高まっていますので、個人的にはここからの外債投資にはかなり慎重な対応を要するように思えます。であれば思い切って債券投資は政府による元本保証がある個人向け国債(変動10年)に絞って、株式投資は各々のリスク許容度や好みに応じて適切なファンドと割合を決めるというのが現時点では最適な解であるように思います。ですからもし仮に私がこれから長期の国際分散投資を始めるとしたら、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)と個人向け国債(変動10年)という組み合わせを選びますね(全世界分散のVTではなく米国集中のVTIを選ぶ理由については「国際分散と米国集中」をご参照ください)。以上、セゾン投信に対しては営業妨害的な内容になってしまいましたが、これから投資を始めることをご検討中の皆さんにとって何かの参考になれば幸いです。

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