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山崎バズーカ第13弾炸裂 後編

kage

2017/12/31 (Sun)

それでは前編に引き続き、後編も放送の一部を文字に起こしてご紹介いたしましょう。後編のテーマも引き続き「今週のキキタイ」で、業界の急激な変化に対応できない日本企業の危機をお伝えします。なお毎度のご注意となり誠に恐縮ですが、以下に掲載する出演者のご発言は私の判断で言い回しを変えておりますので、ご本人の真意とズレてしまっている可能性のあることをあらかじめご承知置きください。

田村淳さん:小売業界では百貨店の売上がドンドン下がっていく中、コンビニがすごく伸びている。この状況は山崎さん、どういう風に捉えればいいんですかね?

山崎さん:百貨店はコストも高いし、値段も下げられない。ただコンビニだけが伸びているわけではなく、ネット通販などもドンドン拡大してきている。一度何かを買って、もう一度同じものを買おうとする時はネット通販でポチッとするのがやはり便利。そういう風にショッピングの形が変わってきているということ。コンビニも相当飽和してきている感じはある。ただ銀行の代わりにコンビニのATMでいいやって流れにドンドンなっている。

田村淳さん:僕もだいたいコンビニでお金おろしますし、振込もコンビニでやりますもんね。

山崎さん:まあ郵便局は大事ですけどね(町田さんに向かって)。

町田さん:銀行業にとってコンビニのATMは大変な脅威。

田村淳さん:そうなんですか?

町田さん:ゆうちょ銀行の社外取締役を非常勤でやっているのであまり言ってはいけないのだが、銀行の中で他行の顧客に自分のところのATMを使ってもらえば他行から手数料がもらえる。その仕組では郵便局は(全国に)24,000あってATMの数も圧倒的に多いので、銀行からもらう分にはほぼ一人勝ち状態。しかしそのもらった分がATMを設置しているコンビニにドーッと流れてしまうので、トータルではゆうちょ銀行もATMに関しては大していい思いはできない。もっとストレートに言うと、銀行のATMはコンビニのATMにドンドン食われているという状況はある。

山崎さん:まあでも銀行の支店なんかに行ってもいいことないですもんね。自分の住所と電話番号をいったい何回書かされるのか。例えば印鑑を変えるだけで行ったとしてもずいぶん時間がかかるし、その合間にろくでもない投資信託や保険を勧めてくるし。冬場の銀行などに行ったってインフルエンザが移ったりするだけ。

阿部哲子さん:それはない。

田村淳さん:中にはいるでしょうけど。

山崎さん:デジタルでお金もやり取りできるようになっているわけで、お金自体もドンドンデジタル化している。元々お金は銀行の中にあるデータをやり取りしているだけなので、これはもうドンドン形が変わっていく。銀行の店舗でやっている業務はほとんど自動化が可能。さらに銀行にお金を通さなくてもいい仕組みが技術的にドンドンできてきている。お金がデジタル化した時代を比喩としてこんな感じかなと思うのは、携帯電話やスマートフォンが普及して固定電話はめっきり使わなくなった。たぶん銀行は固定電話のようなものではないか。電話という機能は必要だが、その形はすっかり変わってしまうということだと思う。

田村淳さん:なるほど。時代に合わせて銀行もちょうど過渡期にきていて、今までの企業体ではなく新しいことを考えていかないと生き残りが厳しくなっていくということですか?

阿部哲子さん:過去に偉い人も発言されています。

ビル・ゲイツ氏(1994年):銀行機能は必要だが、今ある銀行は必要なくなる。

JPモルガン・チェースCEO ジェームズ・ダイモン氏(2014年):銀行はグーグルやフェイスブックのような企業と競合するようになる。

バークレイズ銀行CEO アントニー・ジェンキンズ氏:今後10年間、世界中の銀行が人員と支店を半分にせざるを得なくなるだろう。

ドイツ銀行CEO ジョン・クライアン氏:(電子マネーなどの発達により)10年後に紙幣はなくなるだろう。

三菱東京UFJ銀行デジタルイノベーション推進部長 柏木英一氏:銀行がFin Teck企業にすべて取って代わられる世界が来るとは思っていません。それは米国でも同じでしょう。(と共存共栄の重要性を訴える ※日経コンピュータ誌より)


田村淳さん:ああ安心だ、こういう意見があると。そうなんじゃないですか。

山崎さん:なんだか日本だけ遅れているというものすごく心配な材料ですよね。

田村淳さん:でも三菱東京UFJ銀行の方が言っているわけですから。

山崎さん:日本の特異性という意味では現金の使用率がものすごく高いというのはある。ただ高額紙幣のやり取りが可能であるために不正の温床にもなるし、金融関係のデータを効率よく集めるためにはデジタルマネー化した方が技術的はいい。ただその分プライバシーがなくなるとか、いろいろな問題はあるが。日本の銀行だけ少し遅れた感じを醸し出しているのは、日本の現金のやり取りが多いことはあろうかと思う。ただ今銀行がやっている業務で銀行員でなければできない業務は本当になくなりつつある。

町田さん:先程山崎さんが言われた銀行の支店に行くとろくでもない投資信託を勧められるという話だけにはちょっと異論がある。

田村淳さん:それはもう、おっしゃってください。町田さん。ぜひ。

町田さん:銀行はお客様にとって良いものを勧めるはずなので、ろくでもないものを勧めるところはあまりないと思う(筆者注:町田さんは「はず」の部分をあえて語気を強めて言われましたので、実態はよく理解しておられるのだろうと思います。ただ立場上、反論せざるを得なかったのでしょう)。ただ、ビル・ゲイツさんが言われた銀行機能とは決済機能のこと。つまり何かを買って誰かにお金を払う時に銀行でやり取りされることが圧倒的に多い。日本の場合は現金が多いけれども、どの国でも現金を含めてその国の法定通貨(中央銀行が保証する通貨)がやり取りされている。しかしビットコインなどの仮想通貨はそうではない。誰も保証していないけれど、皆が価値があると思っている。ブロックチェーンのようなサーバーのシステムである人が使って誰に渡したからこの人はいくら持っているはずだというようなシステムの中で信用がダーッと流れていくような形になっている。それが一般化した時に現金を前提とした決済をやっていた銀行は生き残れるのか。今はQRコードをスマホで撮影するだけで決済完了のような仕組みを中国だってどこだってやっている。その流れが日本だけ起きないということはおそらくないと思う。ただ三菱東京UFJ銀行の方が言われているのは、異業種と競争になるが銀行は勝ち残ると言いたいのでは?と推測する。上手くいくかどうかは(分からない)。無理だと銀行は潰れてしまう。銀行も頑張らなくてはならない。

田村淳さん:銀行が潰れたら僕困りますもん。

町田さん:頑張ります。

田村淳さん:鈴木も預けているだろうから。

鈴木奈々さん:そうですよ。お金、預けてる。

町田さん:逆に頑張るっていう意味がみずほ銀行の1万9千人削減とかで、やるべき合理化はちゃんとやりますと。

田村淳さん:やらなければならないことを今いろいろな銀行が考えている最中だということですね。

山崎さん:銀行というシステムだけが残って銀行員がドンドンいなくなって、最後にシステム部門と人事部だけが残るみたいなことになるんですかね。

田村淳さん:山崎さん、笑いながら言うと怖いんですよ。

鈴木奈々さん:何で笑ってるの?

田村淳さん:銀行員の方もご覧になってますから。

町田さん:いわゆるフィンテック(Fintech)で銀行もイノベーションの波に飲み込まれようとしているのは世界の流れだが、日本は特別もう一つきついのが日銀のマイナス金利政策。これで銀行の利ざやは極端に小さくなるし、預金だけでなく有価証券で運用する利ざやも落ちてしまう。日本はダブルで来ているので頑張らないときつい。

山崎さん;昔の外資系証券マン(自分を指しながら)の感覚で言うと、今収益に苦しんでいる銀行はものすごくいいカモだろう。怪しい商品に投資をして、きっと失敗するところが出てくると思う。90年代の後半に生命保険会社や火災保険会社が潰れたような運用の失敗がそのうち銀行で出てくると思う。

田村淳さん:うわー、不安。年末最後の放送で不安。でもリアルを受け止めましょう。

続いてのテーマは「年末年始の経済学」。この期間、世の中ではどれほどのお金が動くのか?そこでアンケートなどによって市場調査を行う株式会社マクロミルの中野崇さん(マーケティング&プロダクト本部長)にお話を伺った。マクロミルでは年末年始1人あたりの平均予算額を調査しているとのこと。

中野さん:一人あたりの平均予算は36,131円。国内旅行へ行く人は56,933円。海外旅行へ行く人は73,690円。7万円ぐらいだと行けても東南アジア圏。近場に2泊3日程度で行く方が多いと思われる。別の調査で秋から冬にかけてのイベントに最大でかけられる1人あたりの平均予算も分かっている。それによると2017年ハロウィン3,691円、2017年クリスマス12,461円、2018年バレンタイン4,945円、2018年ホワイトデー4,348円。この結果からも年末年始の出費が突出していることが分かる。さらに別の調査で年末年始のセールに行くと答えた方にその予算を聞いたところ、年末セールは22,031円、年始セールは23,116円だった。

正月の風物詩といえば年賀状だが、近年インターネットやスマホの普及により年賀状を出す人が激減。発行枚数は2003年の44億枚をピークに減り続け2016年には31億枚に。そこで郵便局員などに直接取材を行っているジャーナリストの樫田秀樹さんにお話を伺った。年賀状をめぐるブラックな問題とは?

樫田さん:郵便局員の場合、正社員で約1万枚、非正規職員で2千から5千枚の年賀状販売ノルマがある。よく駅の改札近くで郵便局員が小さなブースを出して年賀状を立ち売りしているが、あれも販売目標を達成するため。それでも全部は買い取ってもらえない。仕方がないのでノルマを達成するために金券ショップに持ち込む。1枚52円の年賀状が金券ショップでは約43円で売れる。差額の9円は自腹。1万枚だと9万円。郵便局員の間ではこれを自爆営業と呼ぶ。ただ東京には金券ショップも多いが地方では数が限られている。そこに郵便局員が入っていくとすぐにバレるので、わざわざ東京の金券ショップに持ち込む人もいる。大きな郵便局ほどノルマは厳しい。もちろん郵便局の本社(筆者注:セゾン投信の大株主でもある日本郵便のことですね)に聞くと「ノルマはない。あくまでも目標だ。」と答える。それがなぜ自爆営業につながるのかというと、ノルマを達成しないと人事評価に響くこともあるから。上司の言うことを聞かなかったとして人事評価が落ちたり、非正規職員はいつまで経っても正規になれなかったりする。皆さん時給を上げたい、月給を上げたい、昇進したいと思っているのでやむを得ず自爆営業に走る。

こちらのお正月の風物詩であるお年玉。いったいいくらあげればいいのか迷った方も多いはず。そこで毎年お年玉の相場を調査している住信SBIネット銀行の相原かおりさん(マーケティング部調査役)にお話を伺った。

相原さん:小学生未満の場合は1,000円以下が約35%でトップ。小学1~3年生では1,001円~3,000円がトップ(筆者注:グラフの目視では48%程度)、小学4~6年では3,001円~5,000円がトップ(筆者注:グラフの目視では43%程度)。中学生、高校生はともに5,001円~10,000円がトップ(筆者注:グラフの目視では中学生が42%程度、高校生は47%程度)。ただし高校生では1万円以上も2割程度あった。一方で渡す側の大人のお年玉予算は25,899円。この金額は直近5年間で一番少ない(2014年27,328円、2015年28,386円、2016年27,644円、2017年28,362円)。年代別に見ると30代と60代で減少幅が大きくなっている。景気は上向きだと報道されているが、少なくともお年玉には反映されていない。

田村淳さん:鈴木さんは年末年始にお金を使う方ですか?

鈴木奈々さん:私、お金使わない方なんですよ。旅行とかに行かないので。なので家にいてテレビを見たりとか。ご飯は食べに行くので外食のお金ぐらいですね。

田村淳さん:絞りまくってますね。

鈴木奈々さん:全然使わないので、ダメですよね。日本のためにはなってないのかなって。

田村淳さん:ご自身のお金なんで使い方は自由なんですけども。

鈴木奈々さん:旅行とかに行かないとやっぱり経済が回らなくないですか?使った方がいいですよね。

町田さん:あるんであれば。

鈴木奈々さん:使おう。今年は使います。

山崎さん:保険解約して使ったら?

鈴木奈々さん:保険は解約しない。しないです。

田村淳さん:町田さん、いかがでしょう?この年末年始のお金の使い方。景気はいいと言われていますけどやっぱり財布の紐はちょっと堅いみたいな。

町田さん:実質賃金は伸びていない。景気がいいと言っても、銀行を除く企業の業績はバブル期前の何倍という規模になっているが個人の実質賃金は全然伸びていない。お金は企業のところに止まってしまっている。もらっていないものを使えと言われても消費には行かない。

田村淳さん:あと年賀状。僕これ知らなかったんですけど、1人が1万枚さばかないといけないんですか?年賀状って。ノルマで。

山崎さん:まあ目標と言うのだろう、きっと。説明を求めると。年賀状に限らず証券マンなら証券マンにも営業の目標はある。でもちょっとかわいそうだなという感じはする。販売のノルマがかわいそうだと言いながら言うのも何なのだが、年賀状は本当にいるのか?私は3年前にやめたが。

町田さん:友達減ったんでしょう(スタジオ大爆笑)。

山崎さん:全然何にも困らない。メールもあればフェイスブックもある。

田村淳さん:LINEもありますしね。

山崎さん:ツイッターもある。そういう意味では世の中が変わっていくのだから。でも年賀状の代わりに投資信託販売のノルマがあっても困るし(筆者注:投資信託はゆうちょ銀行が販売していますので建前上は日本郵便とは無関係です)。

町田さん:(自分が社外取締役を勤めるゆうちょ銀行とは)会社が違うので日本郵便のことはよくわからないが、年賀状自体が減少傾向にある中で無理に押し込むような販売はやめて適正化すると言ってきているはずなので、かなり減らしてきていることは事実だと思う。ただ山崎さんのように年始の挨拶をしないような人が増えているので、減らしているペースが追いつかないのかも知れない。ただ52円であの人は丁寧な挨拶をしてくれたと感じられるので、グループ会社の人間としては安いものだから出したらと。もう一つは1月7日までに出せばハガキの値上げの影響なく52円で出せる。7日を過ぎれば今の新しい料金(62円)になる。

田村淳さん:出す方は7日まで。山崎さんは出されるんですか?

山崎さん:いや、出さないです(スタジオ大爆笑)。

田村淳さん:出しましょう。

鈴木奈々の今日のソーカツ!は「小悪党はライトを当てるとだいたい直る」。山崎さんの名言でした。

「過去の自らの不正をあっさりとカミングアウトされた山崎さん。やはりぶっ飛んでますね。また来年も山崎バズーカ期待しています。」との視聴者メッセージに対して山崎さん:頑張りまーす。

「銀行を叩く山崎さんとフォローしようとする町田さんの絡み合いが面白かった。今度1時間まるまる銀行特集でお話が聞きたいです。」との視聴者メッセージに対して町田さん:私は本当はかばう方ではなく、頑張らないと生き残れないぞという立場。本当はそういうことを言いたいのだが山崎さんがあまりに過激なことを言うからフォロー側に回らざるを得ない。それはちょっと不本意。

田村淳さん:お二人のコンビネーションが面白いという方がたくさんいらっしゃいますからぜひ銀行特集やりたいと思います。鈴木さん、何か聞きたいことないですか?最後に。お金のことで。

鈴木奈々さん:保険ってやめた方がいいですか?

山崎さん:そうですね。

鈴木奈々さん:じゃあやめます!

田村淳さん:鈴木奈々、2018年、保険を解約します。

鈴木奈々さん:いやだー。ちょっと待って。どうしよう。

田村淳さん:担当者の方、すぐご連絡ください。よいお年を。

鈴木奈々さん:バイバーイ。

以上、山崎バズーカ第13弾炸裂・後編をお送りしましたがいかがだったでしょうか?小売業に関しては確かに百貨店の生き残りは簡単ではないと感じますが、コンビニだって決して安泰ではないでしょう。ビットコインのような相対取引(銀行を介さない個人間の取引)が主流になればATMすら不要になるのですから。そうなると銀行の生き残りもかなり厳しくなりそうですね。年賀状の自爆営業については過去にこちらのエントリーでも触れたことがありますが、これからハガキ文化に馴染みの薄いネット世代の若者がドンドン社会に出てくる中でこのような前時代的な営業を続けている会社がセゾン投信の大株主だと思うと何だか情けなくなってきます。日本郵便に関しては宅配便の値上げに追随しなかったことでゆうパックに荷物が集中して現場は大変なことになっているという報道もあり、ゴタゴタ感が否めません。もしかすると日本郵便でさえも生き残れない厳しい時代がやってくるのかも知れませんね。そうなるとセゾン投信はどうなってしまうのでしょうか?いずれにせよ「強い者が生き残るのではなく、変化に対応できる者だけが生き残るのだ」という自然界の大原則が産業界にも当てはまることを改めて痛感させられました。

次回はいつになる分かりませんが、山崎・町田コンビの銀行特集はぜひ実現していただきたいですね。それでは本エントリーを持ちまして2017年の更新はすべて終了とさせていただきます。1年間このような弱小ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

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