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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2017/12/23 (Sat)

一昨日の12月21日(木)はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 9,587円 (先月比26円上昇)
●約定価額 : 14,761円 (先月比328円上昇)
●騰落率 : +54.0% (先月比3.0%改善)


早いもので2017年も残すところ今日を含めてあと9日ですね。皆さんご承知のとおり、2017年の世界経済はさまざまなリスク要因を抱えながらも成長を続け、結果的に今年最後となる定期積立投資は設定来最高値となる14,761円での約定となりました。ちなみに昨日の基準価額は前日比-16円の14,745円になっていますので、形の上では「まるで定期積立約定日を狙ったかのように目先の高値を付けやすいというあまり嬉しくないアノマリー(根拠の無い経験則)」が再び成立した格好になっています。もっとも毎月の定期積立投資が目先の高値で約定したとしても、毎月毎月設定来最高値を更新し続けてくれるのであれば受益者としてもまったく文句はないわけで(保有資産の評価額は着実に増加しますので)、これからも世界経済の安定的な成長ができるだけ長く続くことを願わずにはいられません。とはいえ好景気が加熱してバブルに至るのは願い下げです。なぜならバブルは必ず崩壊しますので。しかしながら世の中の至るところで徐々にバブルの兆候が見え始めていることもまた否定のできない現実です。バブルにはインフレを加速させるという側面がありますし、来年はいよいよECB(欧州中央銀行)も利上げに動くとの観測もありますので、もしかすると2018年の日本ではインフレと円安が招く物価高に消費者は苦しめられることになるのかも知れません。もし本当にそうなれば、資産を育てるという観点だけでなく、資産を守るという観点からも国際分散投資の重要性がますます高まりそうですね。

国際分散投資を実践する手段としては、「世界中をまるごと買う」というコンセプトのセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは間違いなく有力な選択肢となるでしょう。また似たようなコンセプトのライバルである世界経済インデックスファンドを選んでも構いません(実際に私自身も買っていますし)。ただし来年から始まる新制度「つみたてNISA」において金融庁からアクティブファンドのレッテルを貼られた両ファンドには実際にそれなりのアクティブ要素が存在していますので注意も必要です。この件については10月度の定時報告でも触れているのですが、大切なことなので再度確認しておきましょう。

私自身の独断と偏見でセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのイメージを一言で表現するなら「米国重視」です。同様に世界経済インデックスファンドは「新興国重視」となります。その根拠をそれぞれの11月度月報から拾い出してみましょう。まずセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの米国比率は株式27.1%+債券24.2%=51.3%です。実に過半数が米国の資産で構成されているわけですね。これに対して世界経済インデックスファンドの米国比率は株式20.1%+債券12.4%=32.5%に過ぎません。一方で新興国比率を比べてみると、まずセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは株式6.1%+債券0.0%=6.1%です。これに対して世界経済インデックスファンドは株式16.32%+債券14.34%=30.66%であり、同じ「世界中をまるごと買う」というコンセプトのファンドであっても両者の間に歴然とした差があることがお分かりいただけるでしょう。また細かい点では、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドにはG7(先進7ヵ国)の一角を占めるカナダの株式や債券が一切組み入れられていないという特徴があります。G7の構成国であるカナダ経済はそれなりの存在感があり、実際に世界経済インデックスファンドには株式1.2%+債券0.6%=1.8%が組み入れられています。

以上のような現実から私は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドには新興国やカナダを切り捨てて米国に偏重するファンドとの印象を持ちます。これに対して世界経済インデックスファンドの新興国偏重はあくまでも相対的なものなのか?と言えば必ずしもそうではありません。なぜなら世界経済インデックスファンドは資産配分比率の決定基準をGDP比としているからです。一般的に経済成長著しい新興国であっても株式市場や債券市場などの金融市場は未成熟であり、GDP比率で資産配分を決めてしまうとどうしても新興国偏重にならざるを得ないのです。いわば世界経済インデックスファンドの投資スタイルは「経済成長の先回り」であり、これに対して時価総額比率で資産配分の基準にしているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは経済の実態に合わせて投資していると言えるでしょう。とはいえ新興国債券やカナダなどところどころに意図的な抜けが存在していますので、本当に「世界中をまるごと買う」と銘打っていいのか?については少々疑問は残りますが。

このようにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドにはそれぞれアクティブ要素があり、実際にそれが運用成績にも少なからず影響を及ぼしています。そこでいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきた比較チャートを使って両者の運用成績を比較してみましょう。それではまず過去1年の比較からご覧ください。

1年

青:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
赤:世界経済インデックスファンド

ご覧のとおり、過去1年間の比較では明らかに世界経済インデックスファンドの勝利です。この背景には過去のエントリーでも度々触れた「新興国の大逆襲」があるのでしょう。実際に過去1年の新興国株式と新興国債券は先進国を大きく上回る絶好調ぶりでしたので。すなわち過去1年については世界経済インデックスファンドのアクティブ要素が吉と出たというわけですね。しかし「逆襲」の前には当然のことながら冬の時代があったわけで、比較期間を5年に伸ばしてみるとまた違った景色が見えてきます。なおこの期間内に世界経済インデックスファンドは合計60円の分配金を吐き出していますので、その分だけ基準価額が低下している点にはご留意ください。

5年

青:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
赤:世界経済インデックスファンド

ご覧のとおり、過去5年間の比較では明らかにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの勝利です。ご承知のとおり、現在の米国株はダウ平均株価、ナスダック総合指数、S&P500指数が揃って史上最高値圏にありますので、結果的にセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの米国偏重が吉と出た格好ですね。ご承知のとおり、現状ではセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのコストは相対的に割高になってしまいましたが、結果論で言えば米国偏重がそれを補って余りある成果を出してくれたと考えることも可能です。もっともあらかじめそれを狙って資産配分比率を決めていたわけではないのでしょうし、これからもそれが奏功し続けるとは限りませんが。

このようにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドを比較しただけでもかなりのアクティブ要素が内包されていることがお分かりいただけるでしょう。同様に他のバランスファンドにもそれぞれの特徴(アクティブ要素)が存在していますので、ファンド選びの際にはそれらを十分に理解した上で、後々「そうとは知らなかった!」と後悔することのないよう、くれぐれもご注意ください。

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この記事へのコメント

kage

いつも拝読させていただいております。貴重な情報を配信していただき
感謝しております。
グロバラに関して、「結果論で言えば米国偏重がそれを補って余りある
成果を出してくれたと考えることも可能です。」とのことですが、
今期中に、セゾンから信託報酬の引き下げが行われなかった場合はどの
ようになさるおつもりですか?
私は信託報酬は高くても成果が出ているなら問題ないと考えております
が、おやじダンサー様はセゾンの信託報酬とリターンの関係に関して、
如何お考えでしょうか?


Posted at 12:58:18 2017/12/27 by bluesford

この記事へのコメント

kage

bluesfordさん

コメントありがとうございます。

もしセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが真のアクティブファンドであれば「結果良ければすべて良し」と判断することも可能でしょう。しかしインデックス運用本来の目的はベンチマーク指数への忠実な連動ですので、現状に対する私の認識はあくまでも「結果オーライ」に過ぎません。受益者にとってセゾン投信に支払うコストは純粋に運用成績の下押し要因となりますので、私自身は「大いに問題あり」と考えています。少なくともセゾン投信が顧客利益の最大化を企業使命と捉えているのであれば、信託報酬の引き下げを一度だけのガス抜きで終わらせることなく、多少無理をしてでも継続すべきだというのが私の意見です。

もし今年度中の信託報酬の引き下げが実現しなかった場合の対応については、正直なところまだ何も決めておりません。しかし、それなりの覚悟で関係の見直しを検討するつもりだということだけは申し上げておきます。

Posted at 08:01:35 2017/12/28 by おやじダンサー

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kage


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