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ビットコインバブル

kage

2017/12/10 (Sun)

当ブログをご訪問いただいた投資に関心をお持ちの方であれば先刻ご承知のことと思いますが、このところ仮想通貨の代表格であるビットコインの値動きが凄いことになっていますね。ちなみにビットコインの価格については当ブログでも今年8月6付の「山崎バズーカ第十弾炸裂 後編」で以下のように言及しておりました。

・ビットコインの運用が始まった2009年時点ではほとんど無価値だった。それが現在では1ビットコイン=約30万円前後で取引されている。(筆者注:8月6日午前8時50分時点で約36万5千円にまで値上がりしています。ちなみに文字起こし作業をしていた昨日午後5時時点では約34万6千円でした。これは本当にFX顔負けの恐ろしい値動きですね。)


今にして思えばこの頃の値動きなどまだ可愛いもので、その後も多少の波はあるものの値上がりは続き、一昨日12月8日(金)には一時約255万(正確には2,549,990円)の高値を付けたのです。すなわちわずか4ヵ月余りでビットコインの価格は約7倍に跳ね上がったわけですね。なおビットコインは週末の土・日も取引が行われていますので、このエントリーを書いている現時点でも激しい値動きが続いています。ご参考までにZaif Exchangeからお借りしてきた本日正午頃のビットコイン/円のチャートをご覧ください(左が過去2年間、右が過去5日間です)。

ビットコイン2年 ビットコイン5日

このような激しい値動きはまさにバブルを連想させるものであり、相場が過熱していることは誰の目にも明らかです。ところが先日、ある経済情報番組に出演されていた為替の専門家が「ビットコインの値動きをバブルと呼ぶのには少々違和感を覚える」と発言されたのを聞いて驚かされました。

その論拠をザックリとご説明すると以下のようになります。

そもそもバブルとは相場が過熱して適正価格から大きく乖離したバカ高い値付けがされるものである。しかしビットコインには適正価格がない。それどころかそもそも価値があるのかどうかすら分からない。適正価格が分からないのだからバブルと表現するには違和感を覚える。


この説明を聞いて私は「なるほど」と妙に納得してしまいました。もし仮にビットコインの根源的価値がゼロであるとするなら、その価格が1万倍になろうと、100万倍になろうと、結局はゼロであるという論理ですね。ちなみにビットコインの価値の源泉については以前から私も疑問を抱いており、2014年3月1日付で「裏付けのない通貨」というエントリーを書いておりました。このエントリーでも言及しておりますが、各国が発行する通貨には中央銀行の信用力という裏付けがあり、金(Gold)には貴金属としての根源的価値が存在しています。しかるにビットコインにはこのような価値の裏付けがありません。しかし現実には今この瞬間もそれなりの値が付いて取引されています。すなわちビットコインこそ「通貨とは共同幻想である(=皆が価値があると信じているから価値がある)」の典型例と言えるのではないでしょうか?

ビットコインの最近の値動きがバブルか否かの議論はさておき、いかにもバブルを彷彿とさせる状況にあることは間違いありません。これを見ればバブルを知らない世代でも「バブルとはこういうものだ」と直感的に理解できる良い教材になるのではないでしょうか?そこで私から皆さんにひとつ質問があります。もし現在の好景気と金融緩和の副作用が史上空前のバブルを生み、自分が保有する金融資産の評価額が今のビットコインのように跳ね上がったとしたら、皆さんはどうされますか?資産10倍を達成したから次の目標は20倍だ!とばかりに運用を続けますか?それともリタイア後の生活に必要十分な資金は確保できたからすべて売り払って投資からはキレイさっぱり足を洗うというという判断をされますか?ここで私は何が正解かを論じるつもりは毛頭ありません。投資判断はすべからく自己責任において決定されるべきものですから、解答はどうぞご自身でお決めください。ただ私が言いたいのは、「もしバブルが来たらどうするか?」を事前に想定しておくことも長期投資においては極めて大切なのではないか?ということです。これは2015年2月11日付のエントリー「史上空前のバブル到来に備えよ」にも書いたことですが、あらかじめ長期投資のゴール(目標金額)を決めておけばバブルの熱狂の中でも淡々と売るという判断も可能になり、その後に訪れるバブル崩壊による甚大な被害を事前に回避することもできます。「資産運用が順調な今こそリスクに備えよ」という声をよく聞きますが、上記エントリーにも書いたとおり投資におけるリスクとは期待リターンから上下にブレる幅の大きさ指すものですから、下方向(暴落)だけでなく上方向(暴騰)のリスクにも備える必要があると考えるのが自然ではないでしょうか?

投資の世界に「絶対」という言葉がないことは常識ですが、期限さえ決めなければリーマンショック級の大暴落はいつか必ず訪れます。とりもなおさずこれはバブルもいつか必ず訪れることを意味しているわけで、もしかすると今まさに私たちはそのバブルの真っ直中にいるのかも知れません。ただしバブルのピークは終わってみなければ分かりませんので、現状がもし後世バブルと呼ばれることになっても今が何合目なのかは不明ですが。いずれにせよバブルも来る時には来るのです。誰にもそれを止めることはできません。そこで頭の体操をするための参考事例としてITバブルを含んだ米NASDAQ総合指数の長期チャートをご覧ください(こちらは本家YAHOO!FINANCEからお借りしました)。

NASDAQ総合指数

ご覧のとおり1996年12月に赤い丸印を付けておきました。この時に何があったのか?と申しますとアラン・グリーンスパンFRB議長(当時)が「根拠無き熱狂」という言葉を使って加熱する株式市場に警鐘を鳴らしたのです。しかしそれでもITバブルを止めることはできませんでした。NASDAQ総合指数に限っては15年待てばITバブルの最高値を超えることができましたが、日経平均株価はいまだに1989年12月29日に付けた最高値38,957円44銭に遠く及びません。リーマンショック級の暴落に備えてリスク管理を行うことはもちろん重要ですが、たまにはITバブル級の暴騰が来たら自分はどうするか?を考えてみてはいかがでしょう?

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この記事へのコメント

kage

私ならリタイア後の生活に必要十分な資金を確保できたら、利確して、
投資は少額のインデックスファンドをやるだけになりますね。
ITバブル級の暴騰が来たら、積み立て投資の増額をすると思います。
たわら男爵というブロガーの方がリーマンショックの時に毎月10万円の
自動積立てをし続け、最終的に650万円の確定利益となったそうです。
(セゾンの積立設定の減額をする気力すらなくしたそうですが...)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-394.html
自分の長期投資のゴールはリタイアまで投資を続けることなので、投資
していることを忘れるくらい淡々と積み立てるのが一番良い気がします。

Posted at 16:24:24 2017/12/10 by bluesford

この記事へのコメント

kage

bluesfordさん

コメントありがとうございます。

私の場合、自分の年齢とガン患者であるという現実を考えると、次のバブル崩壊をまともに食らってしまうと果たして回復まで待つ時間的余裕が残されているのか?という大問題があります。ですから本音ではできればバブルは来ないで欲しい(=このまま安定的な経済成長が続いて欲しい)と願っています。

もしこれからバブルが到来するなら史上空前の規模になるのかも知れません。そうなると必然的にその後に待ち受けるバブル崩壊も史上空前の規模になるわけで、私たち個人投資家も否応なく翻弄されることになるでしょう。私の取り越し苦労がそのまま杞憂に終わってくれることを切に願っております。

Posted at 07:02:26 2017/12/11 by おやじダンサー

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kage


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