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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2017/11/23 (Thu)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 9,561円 (先月比26円上昇)
●約定価額 : 14,433円 (先月比120円下落)
●騰落率 : +51.0% (先月比1.6%悪化)


本日は勤労感謝の日でマーケットはお休みですが、セゾン投信のシステムはキチンと昨日の約定を反映してくれます。ですからこうして祝日の午後にのんびりとご報告記事を書くこともできるわけで、いつものように冒頭から遅延のお詫びを書かずに済みました。今朝取引が終わった米国の株式市場ではダウ平均株価とS&P500指数は前日の市場最高値更新から反落したものの、ナスダック総合指数は続伸で史上最高値を更新しており、引き続き堅調な展開が続いております。一方で為替市場では今月に入ってからジリジリと円高ドル安が進行しており、その影響で今月の約定価額はご覧のとおり先月より120円安い14,433円となりました。ちなみにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの直近高値は11月9日の14,655円であり(現時点でこれが設定来最高値です)、そこからほぼ右肩下がりで値を消す嫌な展開になっております。ただしそのお陰で「まるで定期積立約定日を狙ったかのように目先の高値を付けやすいというあまり嬉しくないアノマリー(根拠の無い経験則)」を今月は回避できました。しかしながら為替市場では本日早朝にまた一段の円高が進んでいますので、無駄とは知りつつ「こんなことになるのなら祝日明けの明日が約定日だったら良かったのに」との思いを禁じ得ません。もっとも明日になれば逆に円安展開に変わっている可能性もあるわけで、定期積立投資で約定タイミングについてあれこれ考えるのは無意味なのだともう一度自分自身に言い聞かせて、ここはスッパリ割り切ることにしましょう。

ご承知のとおりセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの組み入れ資産配分比率は株式と債券が半々(50:50)になっています。ハイリスク投機家を自認する私はどうしても価格変動の激しい株式の方にばかり関心が向かってしまいがちなのですが、今回はあえて債券投資について考えてみることにしましょう。

それではまずそもそも論から始めます。今、私たちにとって本当に債券投資が必要なのでしょうか?考えてもみてください。100年に一度とも表現された未曾有の金融危機「リーマンショック」で大打撃を受けた経済を立て直すために世界中の中央銀行が異例の金融緩和に踏み切り、長期金利は今でも軒並み低水準です。実際に現時点の長期金利(=10年債利回り)を見てみると、一足早く利上げに転じた米国ですら2.320%、まだ金融緩和の続くドイツは0.345%、マイナス金利政策を導入した日本は0.025%です。このように十分な金利収入(インカムゲイン)が期待できない状況ですので、必然的に現在の債券投資は売買益(キャピタルゲイン)狙いにならざるを得ません。しかし債券の本体価格決定の仕組み(詳しくは「金利が上がるとなぜ債券価格は下がるのか」をご参照ください)を考えると、異例の金融緩和が長期化してこれ以上金利を引き下げる余地がなくなり、逆に米国を筆頭に利上げに転じる国が増えていくであろう現状を考えると売買益(キャピタルゲイン)狙いにはかなり無理があるのでは?というのが個人的な意見です。しかも外国債券(外貨建ての債券)には為替変動リスクがかなり大きいという問題点があり、国内債券には日銀の「爆買い」で債券市場自体が大きく歪められてしまっているという問題点があります。これはあくまでも個人的な感想ですが、長短金利差の小さい現状における外国債券投資はレバレッジをかけないFX(為替証拠金取引)とほとんど変わらず、言い方は悪いですが為替動向次第の丁半博打に近いイメージです。一方で事実上日銀の管理下にある国内債券投資は黒田日銀の運命と一蓮托生であり、異次元金融緩和の行方次第では価格暴落(いわゆる国債暴落)の可能性も決して否定できません。このように債券投資を取り巻く状況がかなり厳しくリスキーであることは紛れもない現実です。実際にかのGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も下記の記事が示すとおり、債券投資にはかなり苦労しているようですので。

GPIFの国債保有、初の30%割れ 7-9月期に0.9兆円売り越す(ロイター)
GPIF、現金積み上げ過去最大に マイナス金利で「運用難」(ロイター)

9月度の定時報告でも触れましたが、債券投資に関しては著名評論家や投信ブロガーの間に根強い外債不要論が存在しています。また投資の世界には「為替リスクを取るなら株式で」というセオリーもあります。これらの主張を是とするか?はたまた否とするのか?は皆さん一人ひとりのご判断に委ねますが、実際に外債投資を実践している皆さまにおかれましてはこの機会に「なぜ自分には外債投資が必要なのだろう?」と冷静かつ客観的に考えてみてください。またこれは黒田日銀と運命を共にする覚悟を求められる国内債券投資についても同様です。私たちには売買益(キャピタルゲイン)を放棄する代わりに政府による元本保証が得られる個人向け国債という選択肢もあるのですから。

繰り返しになりますが債券投資の是非については皆さん一人ひとりのご判断に委ねます。「将来の値動きは誰にも分からない」のが相場の真理である以上、それぞれの投資判断は自己責任において決定する必要がありますので。ただし過去の値動きについては誰でも自由に確認して評価することが可能です。そこでご参考までにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの10月度運用レポートから債券部分の設定来価格変動グラフをお借りして貼り付けておきますのでご覧ください。

BOND

このグラフから皆さんはどのような印象を受けられたでしょうか?個人的にはやはり外債は為替変動リスクが大き過ぎると感じました。設定来からコツコツと積立投資を継続している私のようなケースではたまたまリーマンショックや東日本大震災による超円高局面で安くたくさん外債を仕込むことができ、それがその後のアベノミクスによる円安転換で評価額急上昇という理想的な形になっていますが、あくまでもそれは「結果オーライ」に過ぎません。場合によってはこの逆の形になってすべてが裏目に出ていた可能性もあったわけですし、今後再び超円高局面が訪れる可能性だって決してゼロではないのですから。ただしこちらのエントリーにも書いたとおり、いくら現在運良く含み益を抱えていたとしてもそれは所詮「絵に描いた餅」に過ぎず、あくまでも利益は「確定してナンボ」なのですから、この機会に「りかく(利確=利益確定)」をしてこれまでの投資方針や投資手法を改めて見直すという判断もそれはそれでアリだと私は思います。長期投資は何よりも継続することが重要であることは間違いありませんが、それは決して同じ金融商品を買い続けろという意味ではありません。大切なのはその中身に納得して投資をしているのか?ということですね(自戒を込めて)。

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