ひふみ投信定期積立経過報告

2017/10/21 (Sat)
今月もまたまたご報告が大変遅くなってしまいましたが、10月13日(金)はひふみ投信の定期積立約定日でした。そこでいつものようにひふみ投信設立時からの同額の定期積立を行っている私の運用成績をご報告させていただきます。なお毎回のご報告に書いているとおり下記運用成績は定期積立の他に猫パンチ投資(スポット購入)2発分を含んだ結果です(猫パンチ投資2発の詳細はこちらで公開しています)。<ご参考>ひふみ投信定期定額積み立て+猫パンチ投資2発の指数
●取得単価 : 16,915 円 (先月より113円上昇)
●約定価額 : 45,890 円 (先月より1,903円上昇)
●騰落率 : +171.3% (先月より9.5%改善)
約定日からご報告まで時間がかかるのはいつものことなのですが、特に今回は1週間以上も遅くなってしまいましたのでまずはその言い訳から書かせてください。これは過去の定時報告でも何度か触れていますが、今回のように週末の金曜日が約定日となった場合、レオス・キャピタルワークス社のシステム上の都合により取引報告書の発行が週明けの翌営業日(今回の場合は10月16日の月曜日)にずれ込みます。このため先週末の時点では上記指数の算出に必要な取得単価が分かりませんでした。それでも過去の同じようなケースではとりあえず手動で取得単価を算出して先にご報告しておき、後で正式な取引報告書と見比べて誤差があればコッソリ修正しておくという対応を取っていました。しかし今回はたまたま半年に1回の資産形成応援団応援金による買い付けが重なる月であったため、取得単価の手動計算が面倒になりご報告の先送りを決めたというのが正直なところです。それでも10月16日(月)の段階ではご報告が可能であったわけですが、平日のブログ更新は例え時間があっても気力が伴わず、ズルズルと今日まで先送りを繰り返してしまいました。このような自分勝手な理由でご報告が遅れてしまい、誠に申し訳ございません。
さて、最近の日本株を巡るホットな話題といえば何と言っても日経平均株価の連騰記録更新でしょう。ご承知のとおりこのところの日経平均株価は毎営業日連続で上昇を続けており、昨日10月20日(金)時点でその連騰記録を14に伸ばしています。これは私がまだ生まれていなかった高度経済成長期の1960年12月21日から1961年1月11日の記録に並ぶ歴代1位タイということで、もし週明け月曜日も上昇が続けばついに新記録更新となるわけです。つまり記録だけでいえば、今の日経平均株価はすでにあのバブル経済期をも超えているわけですね。とはいえ実際に個別株投資を実践している方には高揚感や過熱感がほとんど感じられないのではないでしょうか?(少なくとも私の実感はそうです。)実際にこのところの東証1部全体を見ても、10月18日(水)から昨日まで3営業日連続で値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回っていますので。加えてJASDAQやマザーズなどの新興市場も目先は軟調に推移しており、多くの個人投資家にとってはなかなか手がけにくい難しい相場展開になっているように思えます。こうなると中小型・新興株を得意としているひふみ投信にとっても逆風の環境なのかといえば、必ずしもそうではありません。なぜなら9月度の月報(ひふみのあゆみ)にあるとおり、先月の段階ですでに組み入れ銘柄を大幅に大型株へとシフト済みだったからです。もちろんこの程度の組み入れ変更ではまだ絶好調の日経平均株価には勝てませんが、中小型・新興株の弱さをある程度カバーできたはずであり、この判断はさすがであると素直に評価すべきでしょう。明日の総選挙投票日を境に相場環境が一変する可能性もありますし、北朝鮮を巡る地政学的リスクもいつ蒸し返されるか分かりませんので、今後も臨機応変な決断で私たちの大切な資産を守りながら増やしていただけますよう、大いに期待しております。
上でも書いたとおり、今月の約定日は半年に1回の資産形成応援団応援金による買付日でもありました。ご覧のとおり今回は1,707円で372口の買い付けが行われました。買付金額自体は毎回確実に増えているのですが、基準価額の上昇により買付口数が思ったより増えていない点は痛し痒しといったところです。

このように先週金曜日でいったんゼロクリアされた資産形成応援団応援金ですが、その後一週間で再び100円弱まで積み上がっています。

NISA口座で保有するひふみプラスの下記の実績は約定日から一週間後となる昨日のものですが、ご覧のとおり損益率が+52.66%となり、資産倍増に向けての折り返し点となる資産1.5倍増(+50%)を見事に達成してくれました。一方で昨年末に帳尻合わせで購入したiFree日経225インデックスの成績は日経平均株価連騰記録更新の恩恵を順風満帆に受けてご覧のとおり損益率は+12.37%まで上昇しています。こうなるとこちらのエントリーにも書いたとおり、総選挙の投票日明けの10月23日(月)にでも売却してしまおうか?という誘惑に駆られるわけですが、いまのところまだ決断できていません。そもそも投資金額が少ないため確定できる利益も小さく、悩むだけ時間の無駄なのかも知れませんが、この土日でもう少し考えてから結論を出すつもりです。

NISA投資本命の個別株投資の成績も昨日時点のものです。こちらは一昨年投資銘柄の株価が上昇してくれたお陰で、トータルの含み益は先月より増えました。ただNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(1343)だけは相変わらず含み損から抜け出せません。現在の株価水準から計算した期待配当利回りは年3.34%と決して悪くはありませんので、もしiFree日経225インデックスの売却を決断した場合はこちらのナンピン買いも検討したいと思っています。


受益者の皆さんなら先刻ご承知のとおり、ひふみ投信は今月1日にめでたく満9歳の誕生日を迎えました。そして現在は日々記念すべき10周年に向けたカウントダウンを刻んでいるわけです。その大きな節目を迎えるにあたり、先月の定時報告で私は現在5年目以降と10年目以降の2段階しかない資産形成応援団の次の段階をぜひご検討いただきたいという個人的な希望を書かせていただきました。この時の私のイメージはあくまでも応援金の還元率アップであり、応援金の用途は今回ご報告したようなひふみ投信の買い付けから変わりはありません。ところが今月火曜日に流れた下記のニュースを見て少し考えが変わりましたので、今回は再び勝手な希望を書かせていただこうと思います。
ひふみ投信、「世界の株つかみ取り」外株比率1割へ-レオス社長 https://t.co/IKT40z8AcH pic.twitter.com/Ftj8IM1PN2
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2017年10月17日
この記事の内容を極めてザックリと要約すれば、ひふみ投信は外国株の組入比率を1割まで高める、しかも米国にはこだわらない、となります。名だたる大企業から次々に不祥事が発覚する日本の体たらくを見るまでもなく、大型株投資を外国株で代替することは極めて合理的な判断といえるでしょう。そもそも私はひふみ投信に対してできる限り制限を設けない「フリーハンド運用」を求めていますので、外国株投資の対象を中小型株にまで拡大することも大歓迎です。ですから今回書きたいポイントはここではありません。私が個人的に気になったのは「上場も選択肢の1つで視野に入れている」という部分でした。
記事の文脈ではあくまでも資金調達方法のひとつとして上場も選択肢にあるというもので、いずれは上場したいと考えているわけではないようです。ただこの一文を読んだ私の脳裏をかすめたのは、「もし本当に上場を検討するのなら、資産形成応援団の次の段階ではぜひレオス社の株式を割り当てて欲しい」という思いでした。単純比較はできませんが、同業で上場しているスパークス・グループ(8739)の株価を見ると昨日時点で1株250円ですから、あながち無理筋な話でもないでしょう。それに資産形成応援団という制度の中であれば何も1株単位にこだわる必要もなく、0.1株や0.01株だって構わないのではないでしょうか?ただし上場が実現しなければレオス株を自由に売ることはできませんし、例え上場が実現したとしても最低売買単位(スパークスの場合は100株)に満たない端株は自由に売買できませんので、レオス社がいつでも買取請求に応じるという約束をしてくれる必要はありますが。
レオス社はすでに一部従業員に対して新株予約権(ストック・オプション)の付与を行っているようですので、お付き合いの長い受益者にもぜひおこぼれをいただければありがたいという、誠に自分勝手で欲深いお願いでした。
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