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山崎バズーカ第12弾炸裂 中編

kage

2017/10/15 (Sun)

それでは前編に引き続き、中編も放送の一部を文字に起こしてご紹介させていただきます。なお毎度のご注意となり誠に恐縮ですが、以下に掲載する出演者のご発言は私の判断で言い回しを変えておりますので、ご本人の真意とズレてしまっている可能性のあることをあらかじめご承知置きください。

続いては今週のキキタイ。テーマは「毎年5,000億円以上の自然増!どうする社会保障。私たちの老後にはいくら必要なの?」。

・2017年度一般会計予算で社会保障費は32兆4千億円。全体の1/3を占める。その内訳は医療費11.7兆円、年金11.6兆円、介護3兆円。

・生命保険文化センターが行った意識調査によると夫婦2人の老後の生活費は、必要最低限で22万円/月、ゆとりある生活で35万円/月。仮に1ヵ月の生活費を30万円とすると60~85歳の25年間で9,000万円必要になる計算。これに介護や病気への備えとして1,000万円を加えると1億円となる。

・厚生労働省が発表している老齢厚生年金モデルケース(2017年度)によると夫婦2人の標準的な年金額は1ヵ月約22万円。25年間で受け取る年金は6,600万円になる計算。もし老後に1億円必要なら3,400万円は自助努力で用意しなければならない。

・30歳から60歳まで貯金で3,000万円貯めようとすると毎月83,000円の貯蓄が必要。40歳からだと毎月125,000円必要になる。

・投資という選択肢もある。ほとんどの人が加入できる私的年金制度iDeCo(個人型確定拠出年金)(筆者注:画面上の表記はiDecoになっていました。まだまだ認知度は低そうですね。)では掛金・運用益・給付金などに対して税制上の優遇措置がある。来年から始まる新たな投資制度つみたてNISAでは年間最大40万円×20年間=800万円の非課税枠を使える。

・年金の受給開始を遅らせるほど受給額が高くなる制度もある。現在の国民年金受給開始は65歳で月額約65,000円。この受給を1ヵ月遅らせる毎に受給額は上がり、70歳まで繰り下げると最大月額約92,000円(42%増)にまで増える。逆に60歳に繰り上げると月額約45,000円(30%減)に減る。

田村淳さん:鈴木奈々さんはまだお若いので老後のことなんて考えないと思いますが。

鈴木奈々さん:考えてますよ。考えてますよ。老後が不安なので今稼いだお金は貯めてます。

田村淳さん:貯めているというか、全部保険に注ぎ込んでいるんですよね。

鈴木奈々さん:保険も入ってます。怖いので。老後が怖いので保険にも入っています。

田村淳さん:(横にいる)お二人の顔を見てください。何で不安なのに入るんだよって顔をしているでしょう。

鈴木奈々さん:さっきのVTRを見たらあんなにお金が必要なんだと思って、もっと不安になりました。

田村淳さん:年金受給者が増えて社会保障費が増加することは想定されていたはずなのに今になって大騒ぎしていることを岩城さんはどう思われますか。

岩城さん:私たちも(個人として)老後のことを考えて今取るべきことがあるが、国もライフシフト(人生マルチステージなので学びながら働く時間を長くするという考え)を前提にして年金制度改革をすることを議論する必要がある。

山崎さん:長く働くことに社会が対応することが必要。日本人が長寿であることを考えると支給開始年齢はまずは70歳、場合によっては75歳でもいいと思う。実際にはどれぐらいまで生きるか分からないこと(筆者注:いわゆる長生きリスクですね)に対応するのは公的な年金が最も強力な手段。現状においてもVTRで紹介された受給開始年齢を70歳まで繰り下げて受給額を増やす制度をみんなもっと利用すべき。そもそも60歳からを老後とするのは現実的ではない。60歳で働くのを止めるのはちょっと難しい。65歳、70歳、あるいは75歳まで働くような計画を立てるべき。(終着点が)85歳というのも甘い。女性の平均寿命はすでに87歳。平均なのでもっと生きる人が半分いるということ。だから奈々さんも100歳まで生きることを想定してお金の計画を立てなければならない。

鈴木奈々さん:100歳!生きたいですね。100歳。

田村淳さん:不安なくせにね。

鈴木奈々さん:どのぐらいお金を貯めておけばいいのか?ということをものすごく感じますね。

山崎さん:月に30万円とか35万円と一律に言うのはファイナンシャルプランニングとして問題ですよね(岩城さんに向かって)。

岩城さん:人によって違うということ。生活レベルは急には落とせない。老後の生活費は皆さんグンと下がるというイメージがあるが、実際には7割程度にしか下がらないことが家計調査などでも出ている。だから今の生活レベルに合わせて老後いくら必要になるのかを考えて、自分の貯蓄額を試算しなくてはいけない。

田村淳さん:計算すれば絶対出てくるはずなのに、みんな絶対しないですよ。しないでしょ?(番組アシスタントの阿部哲子アナウンサーに向かって)

阿部哲子さん:私もしていないんですけど、ちょっと全国平均を見てみましょう。

・総務省家計調査(2017年4月)によると老後夫婦の1ヵ月の平均支出総額は247,862円。家計調査(2015年)の地域別生活費は高い順に、関東302,000円、北陸302,000円、東海289,000円、近畿287,000円、中国281,000円、四国276,000円、九州269,000円、東北266,000円、北海道256,000円、沖縄215,000円。

鈴木奈々さん:老後になっても家族で旅行にいったりおいしいものを食べたり、そういう楽しみも必要だなと思う。

阿部哲子さん:甘いかも知れません。甘いかも知れません。高齢者の4割が今は老後破産状態。2017年3月時点の生活保護世帯数1,641,532世帯(過去最高を更新)の内、65歳以上の高齢者世帯が占める割合は51%(初の半数超え)。

田村淳さん:岩城さん。現状こうなっちゃっているんですけど。先ほど言われたような行政がライフシフトするような動きはあるんですかね。

岩城さん:一応繰り下げは75歳まで繰り下げようといういう議論は出ている。でもやはり自助努力が必要。生活保護にならないために今からできることはお金を貯めることだが場所が問題。いかに効率的な場所でお金を貯めるか。また自分も働くがお金にも働いてもらうことを知るのが大事。コストも大事なので、奈々さんが入っているような(生命保険会社の)私的年金のようなコストが高い場所は非効率。基本的に生涯死ぬまでもらえる年金は(老後生活にとって)強い味方。繰り下げをして増額した分は一生続く。特に女性は2060年の段階で100歳以上が16%にも達するという。4人に1人は96歳まで生きる。

田村淳さん:96歳になったらさすがに働けないので公的年金を利用するしかないですよね。

岩城さん:だからなるべく支給開始年齢を繰り下げてもらう額を増やし、(増えた年金を)一生もらうのが賢い選択になる。

田村淳さん:繰り下げるということは山崎さん、そこまで働かなくてはいけないということですよね?

山崎さん:お金をたくさん持っているか働いて稼ぐかをしなければいけない。60歳時点でどれくらいお金を持っているかは現実があるわけだから、例えば最終的に95歳を想定して施設に入る費用などの目処を付けておけば取り崩せる額は自ずと決まってくる。足りない分は働くということで、60歳時点で働く計画を作り直さなければならない。とはいえ60歳でいきなり働こうとしても選択肢がたくさんあるわけではないので、できれば45歳ぐらいから60過ぎてどういう職に就いていつまで働くのかを考え始める必要がある。

田村淳さん:二個目の夢を掲げなければいけないんですね。俺がちょうど43ですから、まさに考えなければいけないということですね。

山崎さん:ライフシフトを考えないと。

阿部哲子さん:それで大学受験。

田村淳さん:まあそれもあります。ない。ない。それは考えてない。大変だな、生きるって。自助努力でお金を貯めるのに鈴木さんはほぼ保険にベットして(賭けて)いますが、保険は保険で利用しつつ他の使い方もある。

阿部哲子さん:先ほど岩城さんがお金にも働いてもらわなければいけないとおっしゃっていましたが、iDeCo(個人型確定拠出年金)とNISA、来年から始まるつみたてNISAなどがある(筆者注:フリップではキチンとiDeCoになっていました)ので教えていただきたいと思います。

岩城さん:iDeCo(個人型確定拠出年金)は税制優遇を厚くするから自分年金を作ってねと政府が作った制度。(個人事業主の)奈々さんなら月額68,000円、年間816,000円まで拠出できる。これが全額所得控除の対象になるので適用税率分お金が返ってくる。

山崎さん:住民税も控除の対象になるので例えば今所得がたくさんあって半分(50%)ぐらい税金で取られているとすれば816,000円の半分が戻ってくるのでお得。

田村淳さん:ずっと言っているんだよ山崎さんは。この番組に出て。もう出始めの頃から確定拠出年金というキーワードをずっと言っている。

鈴木奈々さん:聞きました。それは覚えています。

田村淳さん:やりました?やろうとしました?

鈴木奈々さん:やろうとしてるんですけど。やろうやろうと思うけど。何かさあ、ちょっとね。ちょっと面倒くさいというのもあるし。なかなか踏み出せてないんですよね。

田村淳さん:でも自分の老後を面倒くさいと思わないでしょ?

阿部哲子さん:これ(iDeCo)サラリーマンもできるシステムだということで。

田村淳さん:山崎さん、つみたてNISAというのは何ですか。

山崎さん:投資で儲けが出ると20%ぐらい税金で取られる。それを免除してあげましょうという仕組みで、現行NISAは年間120万円で期間が5年。つみたてNISAは期間が20年間。ただし積立投資の形でお金を増やすシステムで上限は年間40万円。比較的ボッタクリでない商品を金融庁が170本に絞り込んでくれているので比較的安心。さらに少しずつ積み立てていくので一度に投資するわけではない(リスクの分散になる)。買う時に手数料がかかるような商品は除外されているので金融機関にいたずらをされにくいなど、安心な仕組みになっている。iDeCoは基本的に60歳まで引き出せないがNISAやつみたてNISAはいつでも解約できる。本当はもっと貯蓄してもらわなければ困るのだが、まだお金が貯まっていないとか投資もやったことがないという方はつみたてNISAあたりで徐々にお金を増やすことを覚えていけばいい。いざという時は解約もできるので安心。お勧めは職場単位で勉強会のようなものを作って、みんなで月1万円ずつでも積み立てをやってみて、案外いいじゃないかというような成功体験ができればいいと思う。ただ得であるという意味ではiDeCoは所得がある人にとっては圧倒的に得なので、まずはiDeCoを使った方がいい。奈々さんも年間で何十万円も得をすると思う。

鈴木奈々さん:iDeCoを使ったら?

山崎さん:使うだけで。税金の分でそれだけ違う。

鈴木奈々さん:マジで?まだ私疑っているんですよね。

阿部哲子さん:疑っている人にはこちらの本を読んでいただきたいと思います。山崎さんと岩城さんの共著「人生にお金はいくら必要か」。



田村淳さん:あとこれ(山崎元流、老後に備えた必要貯蓄の計算式)も紹介したかったんですよ。

阿部哲子さん:そうなんですよ。でもこの本の中にもありますからね。

山崎さん:大まかに言うと、サラリーマンは厚生年金があるので手取りの所得のだいたい20%程度を貯蓄に回せばいい。フリーランスの方の場合は国民年金だけなので30%ぐらい貯めないといけないかなと思う。

田村淳さん:それだけ否が応でも貯蓄に回さなければいけないということですよね?

山崎さん:逆に言えばそれだけあると老後の生活設計の目処が立つということ。

以上で中編「毎年5,000億円以上の自然増!どうする社会保障。私たちの老後にはいくら必要なの?」は終了ですが、いかがだったでしょうか?前編の保険に対する認識と同様に、鈴木奈々さんの投資に対する認識はおそらく多くの日本人に共通のものなのでしょうね。iDeCoやNISAがいくらお得な制度だと言われてもよく分からないし、そもそも投資は怖いし、なかなか第一歩を踏み出せないのが現実かもしれません。その上NISAだけでもジュニアNISAやつみたてNISAなどの派生制度が続々と現れてますます混乱に拍車を掛ける悪循環に陥っているようにも思えます。これを打破するためには山崎さんが提唱されたように、まずはきっかけを作って小さな成功体験を少しずつ積み重ねるしかないように感じました。

引き続き後編では特集「基礎から学ぶクラウドファンディング」をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに。

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