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ひふみ投信の銘柄選択に最強AIを活用?

kage

2017/06/15 (Thu)

前回のエントリー「ひふみにまつわるエトセトラ」の最後で私は「マネックス証券のインタビュー記事は第2弾が近日公開予定とのことですので、ぜひ次回もブログネタとして活用させていただきたいと考えております」と書いておりました。その第2弾が本日(正確には昨日)公開されましたので、予告どおりにブログネタとして取り上げさせていただきます。ちなみに今回のタイトルは下記インタビュー記事の中から特にインパクトのありそうな一節を切り取って使わせていただきました。なお順番でいえば6月度の定時報告(ひふみ投信定期積立経過報告)を先に書くべきなのですが、前回の流れでこちらを優先しました。定時報告は週末に改めて書くつもりです。

藤野英人氏 独占インタビュー第2弾 運用の極意編

なおこの件については藤野さんご本人もTwitterでこうつぶやかれていました。



前回も指摘したとおり、このインタビュー記事はあくまでもひふみプラスを拡販する目的のいわばPR記事であるという点には読み手として留意が必要です。この方向性があればこそ、藤野さんは思い切り夢や理想を語ることができたのだなと私は感じました(あえて厳しい表現をお許しいただけるなら「大風呂敷広げ放題」という印象)。この記事はレオス・キャピタルワークス社の前途洋々たる未来を連想させますが、藤野さんが語る夢や理想は果たして実現可能なのか?あるいは実現したとしても上手く機能するのか?はまた別問題であることを私たち受益者は一応念頭に置いておくべきでしょうね。という感じで本エントリーでも前回同様にあえて厳しいめの視点で感想を述べさせていただきたいと思いますが、これもブログネタですので何卒ご了承ください。

今回のタイトルに拝借した「最強のAI」活用についてはまだ詳細が不明であるため現時点でその是非を論じることはできないのですが、一般論として私は「受益者の利益になることならドンドンやってください」と申し上げたいです。そもそも少子高齢化の急速な進行で労働力人口が激減するこの国においては、好むと好まざるとに関わらずシステム化できることは積極的に機械に任せて緊急時の対応や重要な決断は人間が行うという方向に進まざるを得ないとも思いますので。AIの活用により少数精鋭による運用が継続的に可能になるのであれば、純資産総額の増加に伴いさらなるコストダウンも期待できますしね。

ファンドの規模がもっと大きかったら「東芝メモリ」を買いたかったとか、大企業に対して「物言う株主」として成長戦略の実行を促したいという藤野さんの希望は現時点ではまさしく夢物語ですね。とはいえ文字通り「大企業病」に蝕まれている大きな会社を本当に生まれ変わらせることができたら、株価の上値余地はかなり大きいと思われますので夢は夢でも個人的には大いにワクワクします。しかしいきなり大企業改革に取り組むことはできませんので、まずは最近手がけはじめた企業再生投資を成功させてコツコツと実績を積む必要がありそうです。

今回のインタビュー記事では運用体制についても詳しく説明されています。しかし現在のひふみ投信が良くも悪くも藤野さん一人のカリスマ性で維持されていることは紛れもない事実でしょう。ですから万が一何らかの理由で藤野さんが長期間運用の現場から離脱を余儀なくされるような事態が起こったら、例え日々の業務には大きな支障はなくても資金の流出はかなりの規模で起こってしまうのではないかと個人的には心配しています。思い起こせばひふみ投信の立ち上げ時に藤野さんはあえて一歩引いた形で、かつてファンドマネージャーとしてしのぎを削ったライバルの立田さんを運用責任者に招きました。今さらタラ・レバを言っても仕方がないのですが、この両頭体制が今も続いていたならひふみ投信は果たしてどうなっていただろう?と思わずにはいられません。

次に今回のインタビュー記事に掲載されていた「ひふみプラスの純資産総額と基準価額の推移」を転載させていただきます。ご覧のとおり「カンブリア宮殿効果」で純資産額が急増していることが一目瞭然ですね。

ひふみ02

ただこのグラフを見て個人的に気になったのは「カンブリア宮殿効果」発生直前に純資産総額が減少に転じている点です。基準価額の推移をご覧いただければお分かりのとおり、この時期のひふみプラスは明らかに停滞期に入っていました。同時期のTOPIXの推移を見るとジリジリと値を下げる嫌な展開になっていましたので相対的にひふみプラスは現状維持でよく頑張っていたというのが現実なのですが、それでも資金は流出してしまうのですね。ちなみに同時期のひふみ投信の純資産額は綺麗な右肩上がりを続けていましたので、ひふみプラスの資金は「足が速い」と判断できそうです。これからも定期的に訪れるであろう相場急落場面でこれらの「足の速い」資金が運用の足かせにならねばいいがとの心配を私は禁じ得ません。この懸念が杞憂に終わればいいのですが。

最後にブログネタとして細かいツッコミをひとつ。上記グラフのタイトルは「基準価額」なのに凡例では「基準価」になっています。天下のマネックス証券でもこのようなミスをするのですね。ミスといえばひふみ投信の5月度月報(ひふみのあゆみ)でも一ヵ所気になる部分がありましたのでこちらもツッコミを入れておきましょう。なお下記グラフは誰でも閲覧可能な簡易版には掲載されていないため(すなわち受益者限定情報)本来ならここで紹介すべきではないのですが、ネタということで何卒お許しください。

ひふみ01

左端の青い矢印を入れた所をご覧ください。本来なら縦に表示されるはずのリターンの「ー」(音引き)が横になっていますね。これをあえて前向きに捉えれば「手作り感あふれる資料」ということになるかも知れませんが、もしプレゼンの資料としてこれが出てきたらどう思うでしょうか?ちなみにこの「ミス」は今回が初めてではありませんので、次回(6月度)はぜひお気を付けください。あと上記グラフには私が勝手にみのりの投信も書き加えています。これを見れば前回ご指摘したみのりの投信の方がより上手に「守りながらふやす」運用ができている現実をご理解いただけると思います。運用チームの皆さまにおかれましてはぜひこれを発憤材料として、お互いに切磋琢磨を続けてさらなる高みを目指してください。

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