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祝!ひふみ投信基準価額4万円超え

kage

2017/05/08 (Mon)

地政学的リスクの高まりにより世界経済が一時的にリスクオフムードに包まれていた4月15日付の「ひふみ投信定期積立経過報告」で私は「私個人としては遠からず基準価額4万円超えを達成してくれるものと楽観的に考えております」と書いておりました。あれからまだ1ヵ月も経過しておりませんが、本日めでたくそれが現実のものとなりましたので、ひふみ投信の関係者各位並びに受益者の皆さま方と喜びを分かち合いたいと思います。何はともあれまずは基準価額4万円突破おめでとうございます!そして私の大切な資産を守りながら増やしていただきましたことを心より厚く御礼申し上げます。記念すべき基準価額4万円突破の背景には「ひふみ投信が運用方針を転換?」でご紹介した新規投資先のほぼ日(証券コード:3560)が本日いきなりストップ高比例配分になったことも寄与していることでしょう。このようにひふみ投信が組み入れた銘柄が人気化するのは受益者にとってもありがたい限りです(基準価額上昇に寄与しますし、何より高値で売り抜けられますからね)。とはいえ私は現状を手放しで喜んでいるわけではありません。なぜならいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきた比較チャートを見ればお分かりのとおり、過去1年のひふみ投信は決してTOPIXに勝っているとは言えないからです(赤:TOPIX 青:ひふみ投信)。

ひふみ投信 ひふみ投信:TOPIX

事実今日大幅高になったTOPIXの上昇率は前営業日比+2.29%でしたが、ひふみ投信は上記のとおり+1.62%に止まっています。4月の月報(ひふみのあゆみ)がまだ発行されていませんので詳細は不明ですが、もしかすると3月末と同様にまだ現金比率を高く保持しており、これが株価急騰に追い付けない一因になっているのかも知れませんね。ひふみ投信の「下落時でも下がりにくい」という特徴は「急騰時に付いて行けない」と表裏一体であることを、カンブリア宮殿をきっかけに受益者になられた方はぜひ覚えておいてください。

基準価額4万円突破をお祝いするエントリーなのにいきなりネガティブな内容になってしまいましたが、これもひふみ投信の特徴を正しく理解してもらうためですので何卒ご了承ください。誤解に近い過度な期待はいずれ剥落して失望に変わりますからね。そこでここからはひふみ投信の運用チーム各位にさらに発憤していただくために、「上には上がいる」という実例をご紹介しましょう。評価基準はいつものようにリスクとリターンで、取ったリスクに応じたリターンが得られたか?という投資効率で優劣を判断します。今回の比較対象は下記のとおりで、日本株アクティブファンドの中から過去にも取り上げた「みのりの投信」と「SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ」に加えて運用実績が10年以上で成績が目覚ましい「J-Stockアクティブ・オープン」と「大和住銀 日本小型株ファンド」を選びました。さらにベンチマークとして低コストインデックスファンドの「ニッセイ 日経225インデックスファンド」も追加しております。

・ひふみ投信
・みのりの投信
・SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ
・J-Stockアクティブ・オープン
・大和住銀 日本小型株ファンド
・ニッセイ 日経225インデックスファンド

なお今回も比較に必要な下記データはすべてモーニングスターのサイトから引用させていただきました。いつも個人投資家にとって大変貴重なデータをご提供いただき、心より厚く御礼申し上げます。それではまず過去3年間の実績からご覧ください。

(過去3年間の実績)トータル
リターン
標準偏差シャープ
レシオ
ひふみ投信17.8414.031.27
みのりの投信13.689.641.42
ジェイリバイブ26.6614.911.79
J-Stockアクティブ・オープン29.8013.872.15
大和住銀 日本小型株ファンド24.7312.881.92
ニッセイ 日経225インデックスファンド10.0216.600.60


上記データを使って今回もエクセルでグラフを作成してみました。グラフの見方については過去のエントリーをご参照いただきたいのですが、ザックリとご説明しますと下記左のグラフでは水色の線の上側にあるのが優れたファンド、下記右のグラフでは線が立っているほど優れたファンドと判断できます。

リスク・リターン3年  

ご覧のとおりひふみ投信は投資効率の面では比較対象アクティブファンド中最下位です。言い換えれば他のアクティブファンドの方がひふみ投信より上手に「守りながら増やす」運用を実践できているという、受益者としては誠に残念な結果となりました。特に今回新たに比較対象に加えたJ-Stockアクティブ・オープンと大和住銀 日本小型株ファンドは、ひふみ投信よりリスク(標準偏差)が低いにもかからず高いトータルリターンを叩き出しており、完敗と言わざるを得ません。

それでは次に過去5年の実績で比較してみましょう。なおみのりの投信は運用実績がまだ5年に満たないため、ここで比較対象から除外となります。

(過去5年間の実績)トータル
リターン
標準偏差シャープ
レシオ
ひふみ投信23.6515.341.54
ジェイリバイブ32.7517.241.90
J-Stockアクティブ・オープン29.9316.091.86
大和住銀 日本小型株ファンド29.7816.971.75
ニッセイ 日経225インデックスファンド15.0717.900.84

そしてこちらが上記データを使ってエクセルで作成したグラフです。

リスク・リターン5年  

5年前にまでさかのぼると「アベノミクス」スタート前になるため、ニッセイ 日経225インデックスファンドを含めたすべてのファンドの運用効率が改善しています。それでも依然としてひふみ投信は比較対象アクティブファンド中最下位です。これを見て運用チームの皆さま方におかれましては「インデックスファンドには圧勝している」と下を見て自己満足するのではなく、ぜひ「上を追い抜いてやる!」という気概を持っていただけますよう大いに期待しております。

それでは最後に過去10年の実績も確認しておきましょう。なおひふみ投信自身がまだ運用期間10年に達しておりませんので、残念ながらここで除外となります。

(過去10年間の実績)トータル
リターン
標準偏差シャープ
レシオ
ジェイリバイブ13.5419.880.68
J-Stockアクティブ・オープン12.2920.360.60
大和住銀 日本小型株ファンド10.8720.600.52
ニッセイ 日経225インデックスファンド2.4020.730.11

そしてこちらが上記データを使ってエクセルで作成したグラフです。

リスク・リターン10年 

10年前にまでさかのぼると「リーマンショック」発生前になるため、あの市場大混乱の影響をモロに被った成績となります。実際にニッセイ 日経225インデックスファンドは高いリスクを取ったにも関わらずリターンはわずかであり、投資効率が極めて悪かったという事実を認めざるを得ません。一方で3本のアクティブファンドはリスクに見合ったリターンは得られていないものの投資効率はインデックス投資よりかなりマシであり、「上手な運用でリーマンショックの荒波を見事に乗り切った」と解釈することもできそうですね。もちろん今回の候補選択は究極の後出しジャンケンであり(運用期間10年以上のファンドから目覚ましい成績のものを選んだ)、未来の成績がガタガタになる恐れも大いにありますが、それでも「運用が上手なアクティブファンドは実際に存在する」という可能性を示しているのではないか?と私は考えます。ひふみ投信の運用期間が10年に達した時、今回の候補の中で堂々のトップに立てますよう、受益者の端くれとして祈っております。

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