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セゾン投信が信託報酬を引き下げ

kage

2017/03/11 (Sat)

昨日は週末を目前にして心も浮き立つ金曜日でしたが(一昔前は花の金曜日を略して「花金」と呼ばれたものでした)、今回の表題に掲げたビッグニュースが飛び込んできました。具体的にはセゾン投信が運用するセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドセゾン資産形成の達人ファンドの運用管理費用(信託報酬)が本日から引き下げられることが発表されたのです。


上記リンク先をご確認いただければお分かりのとおり、今回の引き下げ幅はそれぞれわずか0.01%ですので「ビッグニュース」と書くといささか誇大表現のような気もしますが、以前からコストダウンの実施を求め続けてきた私にとっては掛け値なしの正直な印象です。私にとってコストダウンの実施はセゾン投信のコミットメント(公約)という理解でしたので、これが実現したことにまずは深い感慨を覚えずにはいられません。投資信託業界のコストダウン競争が激化する中で正直なところ「遅きに失した」と思わないでもありませんが、セゾン投信が重い腰を上げて受益者還元の第一歩を踏み出してくれたことを歓迎したいと思います。

0.01%という引き下げ幅については正直なところ私も決して満足はしていませんし、目論見書の改定など事務的コストを考慮すればやらない方がマシだというご意見もあるかも知れません。しかし今のセゾン投信にとっては「おそらくこれが精一杯のところなのだろうな」とも思えます。論より証拠で公表されている数値を基に今回のコストダウンがセゾン投信の経営に与えるインパクトを計算してみましょう。

まず信託報酬を算出するための基準となる純資産総額ですが、昨日3月10日時点でセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは131,285百万円、セゾン資産形成の達人ファンドは40,113百万円で合計171,398百万円(1,713億9,800万円)となります。これに対して0.01%の引き下げとなるわけですから、セゾン投信の減収は単純計算で1,713万9,800円です。一方で昨年度の当期純利益は48,821千円(4,882万1千円)ですから、単純計算でその約35%を吹き飛ばしてしまうわけですね。「顧客の利益を第一に考えるならば利益の全額をコストダウンに充当すべきだ」というご意見もあるでしょう。しかしそこで自分が中野社長になったつもりで考えてみてください。会社の利益を35%吹き飛ばす決断を容易に下せるでしょうか?それが100%となると、言うほど簡単でないことは想像に難くありません。私たち受益者はセゾン投信の経営基盤がまだ盤石とはいえない現実を直視する必要があるように思います。

先にも書いたとおり、私はセゾン投信が重い腰を上げて受益者還元の第一歩を踏み出してくれたことを大いに評価しています。しかし重要なのはこれに続く第二歩、第三歩が実現することです。それがなければセゾン投信の「フィデューシャリー宣言」は単なるポーズでしかないと思われても仕方ありません。従ってセゾン投信には受益者還元の「有言実行」が求められるわけですが、同時に重要なのは受益者側がファンドの成長に応じて受益者還元が実現することを信じられるかどうかだと私は考えます。「どうせやっても2・3回なんだろ?」と思われるようではダメなのです。投資信託業界のコストダウン競争が激化する中でセゾン投信がこれからも受益者に支持されるためには、ファンドを支え続けることで受益者還元が実現してさらにファンドが成長するという好循環の構築が必要不可欠であり、そのためにはまず私たち受益者がその実現を信じられるかどうかが鍵になると私は思います。言い換えればセゾン投信が私たち受益者にその実現を信じさせてくれるかどうかが鍵になるわけですね。この好循環が信じられればコストが割高なセゾン投信に投資を継続するモチベーションにもなるでしょう。一部ネット上ではセゾン投信の受益者を「信者」と揶揄する向きもあるようですが、そういう意味ではまさに「信仰心」が問われることになりますね。経済的合理性を考えればあえてコストが割高なファンドを買う理由はありませんので。

私自身セゾン投信設立以来の受益者として継続的なコストダウンの実現に大いに期待しております。しかしもしそれが実現しなければ、セゾン投信は受益者の厚意を利用してコストが割高なファンドを販売して受益者の利益最大化を阻害する存在にもなりかねませんので、関係者各位におかれましては今後の行動で真価(存在意義)が問われることをぜひ肝に銘じていただきたいと思います。最後は少々辛辣な表現になってしまいましたが、これも期待の裏返しでありますので何卒ご了承ください。

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