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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2017/02/26 (Sun)

毎回ご報告が遅くなり大変恐縮ですが、2月23日(木)はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 9,342円 (先月比24円上昇)
●約定価額 : 13,311円 (先月比126円上昇)
●騰落率 : +42.5% (先月比1.0%改善)


先月の定時報告で私は「ダウ平均株価が2万ドルを超え、崩れかけていた日経平均株価も19,500円に迫る水準にまで回復したにも関わらず基準価額が先月に及ばない最大の理由は言うまでもなく為替にあります」と書きました。そしてその証拠として「念のため基準価額算出に用いられるドル円の仲値を調べてみたところ、先月の約定日(12月21日)は1ドル=117.94円で、今月の約定日(1月23日)は1ドル=113.96円でした」と続けています。そこでご参考までに今月の約定日(2月23日)のドル円の仲値を調べて見たところ、先月よりさらに円高ドル安水準となる1ドル=113.37円となっていました。これではいくら米国株式市場でダウ平均株価・ナスダック総合指数・S&P500指数が揃って史上最高値を更新しても基準価額の上昇は為替で相殺されてマイルドになってしまいますね。皆さんすでにご承知のとおりその後のドル円は先週末金曜日に一時1ドル=112円を割り込むまで円高ドル安が進行し、結局1ドル=112.07円で終わっています。現状では米国の中央銀行に相当するFRBが次の利上げに踏み切るのは6月が有力視されているようですが、来月3月に「サプライズ利上げ」でも起こらない限り円安ドル高は望めないような雰囲気ですね。ただし市場予想より早いペースでの利上げは米国株の上昇に水を差すことになりかねませんので国際分散投資にとっては「痛し痒し」ではありますが。いずれにせよ為替動向に大きな影響を受けるのは日本の投資家にとっては宿命のようなものですので、こと長期投資においては「なるようになる(裏を返せばなるようにしかならない)」と腹を括って世界経済の荒波に身を任せるしかありません。

このように投資においては「将来の結果がどうなろうとそれを受け入れるしかないのだ」と腹を括ることが大切ですが、それと同時に過去の結果と真摯に向き合うことも重要です。と書けばお察しいただけるかも知れませんが、本エントリーでも「リスクとリターン」「投資信託格付けチェック」から引き続いて過去のリスクとリターンを比較してどれだけ効率的に投資が行えたか(=取ったリスクに応じたリターンが得られたか)の成績を確認してみたいと思います。前回の「投資信託格付けチェック」では同じバランスファンドであっても投資の効率性にはかなりのバラツキがあることが確認できましたので、今回はバランスファンドに絞って比較してみましょう。そこで私が独断と偏見で選んだ比較対象が下記の面々です。

A:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
B:世界経済インデックスファンド
C:野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型
D:eMAXIS バランス(8資産均等型)
E:SBI資産設計オープン(資産成長型)
F:マネックス資産設計ファンド<育成型>
G:三菱UFJ プライムバランス(安定成長型)DC
H:DCマイセレクション50
I:マイバランス50(確定拠出年金)


ご覧のとおりAからDまでは前回と同じ顔ぶれです。そこにかつて私の個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)において主力投資先であったSBI資産設計オープン(資産成長型)(愛称:スゴ6)とこの分野の草分け的存在であるマネックス資産設計ファンド<育成型>(非公認愛称:パトラッシュ)を加えました。さらにGからIまでは見慣れないメンバーが並んでいますが、これはマネックス資産設計ファンド<育成型>が過去10年のデータを確認できたため急遽10年以上の運用実績があるバランスファンドから似たような資産配分で選んだものです。これらはその名が示すとおり確定拠出年金向けであり、いずれもコストが低廉で良心的なバランスファンドです。なお今回も比較に必要な下記データはすべてモーニングスターのサイトから引用させていただきました。いつも個人投資家にとって大変貴重なデータをご提供いただき、心より厚く御礼申し上げます。それではまず過去3年間の実績からご覧ください。

(過去3年間の実績)トータル
リターン
標準偏差シャープ
レシオ
A:セゾンバンガードグローバルバランスファンド5.5811.190.50
B:世界経済インデックスファンド4.4611.300.39
C:野村IF・内外7資産バランス・為替ヘッジ型7.386.611.11
D:eMAXIS バランス(8資産均等型)6.509.790.66
E:SBI資産設計オープン(資産成長型)6.659.430.70
F:マネックス資産設計ファンド<育成型>6.519.210.70
G:三菱UFJ プライムバランス(安定成長型)DC6.108.020.76
H:DCマイセレクション506.038.090.74
I:マイバランス50(確定拠出年金)6.228.270.75


上記データを使って今回もエクセルでグラフを作成してみました。なお前回と同様に比較対象が多くグラフ上にファンド名を表示すると乱雑になってしまうため、便宜上ファンド名称の頭に付けているアルファベット一文字で表記しています。グラフの見方については過去のエントリーをご参照いただきたいのですが、ザックリとご説明しますと下記左のグラフでは水色の線の上側にあるのが優れたファンド、下記右のグラフでは線が立っているほど優れたファンドと判断できます。

バランスファンド3年

ご覧のとおり合格点を獲得できたのはC:野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型だけという寂しい結果となりました。その他の成績にも結構バラツキがあり、B:世界経済インデックスファンドは悪い意味で別格、A:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドも決してほめられるような成績ではないことが一目瞭然です。これら以外の成績は似たような水準にあるのですが、それでもD:eMAXIS バランス(8資産均等型)よりE:SBI資産設計オープン(資産成長型)やF:マネックス資産設計ファンド<育成型>の方が投資効率という側面では優れており、さらに確定拠出年金向けの3ファンドがその上を行くという結果は個人的に興味深いです。投信ブロガー界ではすっかり忘れ去られた存在のスゴ6やパトラッシュもまだまだ捨てたものではないんですね。

それでは次に今回が初の試みとなる過去5年の実績を比較してみましょう。なおC:野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型だけは運用実績がまだ5年に満たないため、ここで比較対象から除外となります。

(過去5年間の実績)トータル
リターン
標準偏差シャープ
レシオ
A:セゾンバンガードグローバルバランスファンド12.4111.921.04
B:世界経済インデックスファンド10.8312.650.85
D:eMAXIS バランス(8資産均等型)12.4811.421.09
E:SBI資産設計オープン(資産成長型)13.3410.761.24
F:マネックス資産設計ファンド<育成型>11.449.741.17
G:三菱UFJ プライムバランス(安定成長型)DC10.478.711.20
H:DCマイセレクション5010.378.811.17
I:マイバランス50(確定拠出年金)11.059.021.22

そしてこちらが上記データを使ってエクセルで作成したグラフです。

バランスファンド5年 

5年前にまでさかのぼると「アベノミクス」スタート前になるため、ドル高円安効果が成績を底上げしてくれます。これによりA:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドも一気に合格圏内に滑り込んできました。それでもなおB:世界経済インデックスファンドだけは不合格圏に取り残されていますが。それでもそれぞれの成績は明らかに収れんされてきており、細かい資産配分比率は違っていても適度に分散された投資であれば似たような結果になるという私自身の仮説を裏付けているようでこちらも興味深いです。さらに付け加えるなら、過去5年間の実績においてもスゴ6やパトラッシュの健闘が光るという事実には注目したいですね。

それでは最後に、こちらも今回が初の試みとなる過去10年の実績を比較してみましょう。なおここでAからEまでがまだ運用期間10年に満たないため比較対象から除外となり、一気に参加者が減ってしまいました。

(過去10年間の実績)トータル
リターン
標準偏差シャープ
レシオ
F:マネックス資産設計ファンド<育成型>1.5211.140.12
G:三菱UFJ プライムバランス(安定成長型)DC2.409.750.23
H:DCマイセレクション502.379.740.23
I:マイバランス50(確定拠出年金)2.7110.140.26

そしてこちらが上記データを使ってエクセルで作成したグラフです。

バランスファンド10年

10年前にまでさかのぼると「リーマンショック」発生前になるため、あの市場大混乱の影響をモロに被った成績となります。ですからこの惨憺たる結果も致し方ないのかも知れません。しかしこの結果と真摯に向き合うなら、過去10年において投資という選択は愚かな行為であったことを素直に認めざるを得ません。未来のことは誰にも分かりませんが、おそらくこれからもリーマンショック級の大混乱が市場を襲うことはあるでしょう。すなわち長期投資を実践する際には、過去の失敗に懲りることなくバブルの発生と崩壊を繰り返す人間の愚かさと運命を共にする覚悟も求められるわけです。最後にこのグラフにおけるパトラッシュと確定拠出年金向けの3ファンドの差も長期投資における重要なポイントを示しているような気がしています。この差が生じた要因はいくつもあるとは思いますが、運用期間が10年にもなればコストの差も無視できないはずです。ご参考までにI:マイバランス50(確定拠出年金)の信託報酬が年0.25%であり、パトラッシュことF:マネックス資産設計ファンド<育成型>の信託報酬が年1.03%であることを申し上げて本エントリーの締め括りとさせていただきます。

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