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三度目の資産倍増回復

kage

2016/12/18 (Sun)

本エントリーは2つ前のエントリーで触れていた「別のブログネタ」です。ちなみに今回のタイトルに掲げた「三度目の資産倍増回復」の対象は私の運用資産全体ではありません(もしそうならどんなに嬉しかったことでしょう)。執筆のためにSBI証券のサイト閲覧が必要だったという点からお察しのとおり、昨日月次のご報告をしたひふみ投信でもありません。それではいったい何を指しているのか?と申しますと、当ブログで時々ネタとして活用させていただいているSBI証券で放置し続けているインデックスファンド群の中のeMAXIS全世界株式インデックスとSMTグローバル株式インデックス・オープンでありました。これらのインデックスファンドは長らく買い増しも売却も行わず、ずっと放置を続けています。それがアベノミクスがもたらした円安の恩恵を受けて資産倍増(=騰落率+100%超え)を達成したのは2014年11月のことでした。それをネタにしたエントリーが「インデックスファンドで資産倍増を達成」です。しかし2015年の夏頃に為替が円高方向に振れ1ドル=120円を割り込んだあたりで資産倍増ラインをあっさり下回ってしまいました。そしてその後ドル円が再び1ドル=120円を回復したことで再度資産倍増ラインを回復したことをネタにしたのが2015年10月に書いた「ようやく資産倍増回復」です。しかしその後はドル円が何度も1ドル=100円ラインを割り込むという外貨建て投資にとっては「冬の時代」を迎え、両ファンドの騰落率は+60%を割り込む寸前の水準にまで低下しました。もちろん+60%でも十分にありがたいのですが、過去に何度も資産倍増ラインを超えた記憶がどうしても脳裏を離れず冷静かつ客観的な判断ができなくなるもので、当ブログでも両ファンドの話題はあれ以来登場しておりません。ところが今般の「トランプ・ラリー」による世界的な株高+ドル高の恩恵を受けあれよあれよと言う間に騰落率が改善し、約1年2ヵ月ぶりに資産倍増ラインを回復したのですから本当に投資における目先の値動きは読めないものだと痛感させられます。

ご参考までに以下に初めて資産倍増を達成した一昨年11月(左)、ようやく資産倍増を回復した昨年10月(中)、三度目の資産倍増回復となった現在(右)の画像を貼り付けておきましょう。

SBI SBI20151024 SBI20161217001

私はこれらのファンドを完全放置しておりますので、損益の変動要因は基本的に資産価格・為替・ファンドのコストのみです。三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する下段2種類については左と中で数量(=口数)と取得単価が変わっていますが、これは分配金が再投資されたためで、追加投資は一切行っておりません。三菱UFJ国際投信が運用する上段2種類についてはありがたいことに無分配を貫いてくれていますので、数量にまったく変化がないことがお分かりいただけると思います。これら3つの事例は奇しくも約1年おきの間隔で並んだわけですが、改めて比較してみるといろいろと興味深い点が見えてきますね。まずトータルの評価額を見ると左の一昨年が一番高いわけで、「トランプ・ラリー」の絶大な効果をもってしても評価額は増えるどころか減っているという現実が突き付けられます。それでもeMAXIS全世界株式インデックスとSMTグローバル株式インデックス・オープンの騰落率は一昨年を上回っていますので、eMAXIS新興国株式インデックスと世界経済インデックスファンドが全体の足を引っ張ったということでしょう。実際にそれぞれの騰落率を時系列に沿って左→中→右と見ていくと、徐々に悪化するという残念な結果になっています。すなわちこれは(あくまでも結果論ではありますが)、この2年に限れば先進国株式重視が「正解」だったことを意味するわけですね。実際にここ数年の新興国株式は中国の景気減速や世界的な資源価格下落によりダメダメですし、国内外の債券投資は前代未聞のマイナス金利時代に突入したことで困難を極めていますから。

せっかくですからここでもうひとつ、トータルの含み益が40万円を超えたことをネタにした2014年12月の「一夜限りの夢」に貼り付けた画像もご紹介しておきましょう。

SBI20141209

過去の栄光をいくら振り返ってみても空しくなるばかりですが、eMAXIS新興国株式インデックスと世界経済インデックスファンドの苦戦ぶりが一目瞭然です。逆に言えばeMAXIS全世界株式インデックスとSMTグローバル株式インデックス・オープンの騰落率はいち早くアベノミクス全盛期頃の水準に戻っているわけで(ちなみに絶頂期はドル円が1ドル=125円を超えた2015年6月頃でした)、専門家でなくとも「期待が先走りし過ぎているのでは?」と心配したくなりますね。このようにわずか4ファンドの推移を見るだけでも売買タイミングの判断がいかに難しいかを思い知らされます。

そこでオマケとして「売買タイミングの判断の判断がいかに難しいか」の事例をさらにご紹介しておきましょう。下記はいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りして来たeMAXIS全世界株式インデックス(左)とSMTグローバル株式インデックス・オープン(右)の2年チャートです(なおSMTグローバル株式インデックス・オープンは2015年5月に20円の分配金を吐き出し、その分だけ基準価額が低下している点にご留意ください)。私たちはこの結果を知っているので2015年夏頃の円安局面が絶好の売り場であり、今年に入ってからのチャイナ・ショックやBrexit(ブレグジット)ショックの下落局面は絶好の買い場だったと分かりますが果たしてどれだけの個人投資家がそれを冷静に判断して行動に移せたでしょうか?さらには直近の「トランプ・ラリー」による急騰局面の中でどれだけの個人投資家が冷静に売買の判断を下せているのでしょうか?

eMAXIS SMT

このように極めて困難な売買タイミングの判断を求められる際に有効な対応策候補となるのが「困難であるのなら思い切って売買タイミングの判断を止めてしまう」という選択肢です。言うまでもなくこれは定期積み立て投資を指しているのですが、例えば今回紹介したeMAXIS全世界株式インデックスとSMTグローバル株式インデックス・オープンは約2年をかけて以前と同じ水準に戻ってきただけであり、もし今回の事例のようにBuy&Holdなら損益水準もプラスマイナスゼロです。しかし定期積み立て投資であればその間に襲われた「冬の時代」にも安くたくさん買うことができますのでトータルの損益はプラスになるはずです。まだ2年前の水準にさえ戻せていない世界経済インデックスファンドにしても、似たようなコンセプトのセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積み立て投資を実践している私の実例を見れば、2014年10月22日時点の騰落率が+38.6%で今年11月24日時点が+37.4%と微減に止まっていますから。

もちろん定期積み立て投資にもデメリットは存在します。それは長期的な右肩上がりの相場においては一括投資より明らかに不利になるという点です。例えば米国株の代表的な株価指数であるダウ平均株価やナスダック総合指数は途中でITバブル崩壊やリーマンショックのような大暴落がありましたが結局は史上最高値を更新しました。ですからこれからも多少の波はあっても結局は右肩上がりの相場になるという確信があるのなら、投資タイミングなど一切気にする必要はありません。直ちに投資可能な全額を市場に投じれば良いのです。ただし上記の2年チャートでもこれだけの波があり、10年単位ではITバブル崩壊やリーマンショックのような大暴落が市場を襲うという経験則も無視はできません。投資タイミングを考えるのか考えないのか?その判断はひとえに皆さん一人ひとりに委ねられているのです。

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