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山崎バズーカ第五弾炸裂

kage

2016/11/23 (Wed)

経済評論家の山崎元さんがTOKYO MX(正式名称は東京メトロポリタンテレビジョン)の番組に出演された際の歯に衣着せぬご発言の数々をご紹介するこのシリーズも回を重ねて第五弾となりました。今回も前回と同じように、11月19日(土)に生放送された「田村淳の訊きたい放題!」(リンク先は番組公式サイトです)に山崎さんがご出演され、期待通りのバズーカ級発言の数々を炸裂させてくださいましたので早速ブログネタにさせていただきます。なお前回との相違点として、相棒(もう一人のゲストコメンテーター)がジャーナリストの須田慎一郎さんからジャーナリスト・ノンフィクション作家の町田徹さんに変わったことが挙げられます。お二人はプライベートでも親交がおありとのことでしたので、もしかすると町田さんのご出演には山崎さんの推薦があったのかも知れませんね。ちなみにジャーナリストの須田慎一郎さんは今週末11月26日(土)の生放送にご出演予定です。それでは今回も放送の一部を文字に起こしてご紹介させていただきますが、毎度のご注意で誠に恐縮ですが、以下に掲載する出演者のご発言は私の判断で多少言い回しを変えておりますので、ご本人の真意とズレてしまっている可能性のあることをあらかじめご承知置きください。

安倍・トランプ会談について山崎さん:日本人を会社員に例えると米国の大統領は親会社の社長のようなもの。日本が子会社で米国が親会社と考えると(両者の力関係が)分かりやすい。だから日本国憲法は子会社の定款のようなものだと思えばいい。その親会社の次期社長が決まって、外交の形としてはあまり格好良くないがとりあえず(面会に)駆けつけた。これは良いことだったのではないかと思う。子会社の社員を守るためにはとりあえず(親会社の次期社長を)見て来なければと。選挙の前はトランプが当選するとものすごく大変なことになるのではないかと言われていた。あれ(トランプ氏)はひどい暴言エロ親父だと。しかし(実際には)クリントンに勝った。だいたい米国の大統領選挙は米国の普通のおじさんから見て一緒にビールを飲んで楽しそうな候補者が勝つようにできている。例えばゴアとブッシュだと、ゴアは賢そうだけど一緒にお酒を飲んでも楽しくなさそうだなという感じ。夫のクリントンはまあまあ感じが良かったが、妻のクリントンは笑っても目が笑っていないみたいな。大統領選挙終盤になるほど嫌な感じが広がった。ヒラリーはよほど嫌われたのだろう。安倍・トランプ会談では大したことは話されていないと思うが…

ここでMCの田村淳さんからすかさずツッコミが入る:トップが会っているのにですか?TPPの話をしたんじゃないんですか?

山崎さん:(TPPの話は)一応しているんでしょうね。ただトップ会談で決まるような問題でもないし。ただ、いざトランプ大統領が誕生してみると、意外に普通の共和党政権になるのではないかと(いう観測もある)。これで一応共和党が上下両院を抑えた(=多数派になった)ので(トランプ大統領は)共和党の政策に乗っていけばいい。トランプは一応保護主義的なことは言っているが、本格的に保護主義に入ってしまうと米国の消費者にとってデメリットにもなるし米国経済にも良くない。そういう意味では割合普通ではないのかと。しかも企業には減税すると言っているし米国国内で公共投資を行うとも言っている。そういう政策が実現すれば長期金利が上がってドル高になる。実際に(トランプ氏の当選で)円安ドル高になった。その影響で日本の株も上がっている。「トランプが当選すると大変なことになるぞ!株価も下がるし円高だ!」と言われていたが今起きていることはその逆。もし選挙前に「トランプが当選するとどうなるか?」と聞かれたら私も「株は下がって大変だと思うよ」と答えただろう。まあ(私も含めて)専門家の意見というのは当てにならないものだなと思った。

次のテーマは『年金法案審議本格化!「カット?」「確保?」わたしたちの年金は大丈夫?』です。

日本の年金制度は破綻するか?と問われて町田徹さん:(制度としては)大丈夫ではないが絶対破綻はしない。それはお役人(官僚)にとって絶対に年金制度が必要だから。年金を担当しているお役人にとって年金制度は大切なお仕事(筆者注:いわゆる「飯の種」、悪意のある表現だと「金づる」ですね)だから絶対に守る。国民のためではなくお役人のために年金制度は大切。皆さん(=国民)がもらえる額がどんなに少なくなってもドンドン削減し、逆に支払う年金保険料はどんなに引き上げられても制度だけは残る。だから当てにしてはいけない。今回の法案の主旨は「自分でやりましょう年金」だ。

田村淳さん:制度としては事実上破綻しているけれどお役所は絶対にそれを認めない。

町田さん:米国系のコンサルティング会社マーサが8年くらい前から発表している「世界年金制度ランキング」というものがある。昨年分が10月末に発表になったが、日本は27ヵ国中26位でブービー賞だった。ちなみに一昨年は25ヵ国中23位。この時下にいた韓国とインドに抜かれ、新たに追加されたアルゼンチンが下にいるだけ。実質最下位に近い。上位にいるのはノルウェー、オランダ、オーストリアなど福祉国家として有名な国々。ランキングの基準は、「生活に十分な給付額か?」「破綻リスクのない安定した制度か?」「運用のリスク管理は適切か?」など。それらを指数化して算出している。このランキングが示すとおり日本の年金制度は危ういもので、実際に過去には無責任な運用をたくさんしてきている。レクリエーション施設をたくさん造ったがお金にならないのですべて(二束三文で)売ることにしたとか。その損失を当時の担当者が責任を持ってキチンと賠償でもしてくれていればまだ違っていたのだが、散々無駄遣いをしてきているのでこれらを含めて日本の年金制度は弱体化している。

田村淳さん:僕たちが支払う年金保険料は高齢者を支えるためだと思っていたけどそうではなくなっていくということですね。

町田さん:今の年金保険料は実質税金と同じ。法律で支払いが義務付けられているから支払わなければならない。法律違反をしたくなければ払うしかない。だけど(老後の)当てになるものではないので、(別途)自分で自分の分は用意する必要がある。

田村淳さん:聞きましたか皆さん。もう「自分でやろう年金」ですよ。山崎さんはどうお考えですか?

山崎さん:自分でやらなければならないという結論は同じ。年金制度はドンドン縮小していくがなくなりはしない。入ってきた年金保険料を配る、それに国庫から補填されたお金も配っている。積立金の運用がよく話題になるが、もし仮に運用に失敗してこの積立金がゼロになったとしても現状の8割から9割程度は支払える仕組みになっている。そういう意味では会社が倒産するようになくなってしまうとか、年金に加入しない方が得という状況にはなっていない。日本の若者の中にはどうせ日本の年金は破綻するのだから保険料は支払わないと破綻することを決め付けたい人もたくさんいるが、例え給付額が現状の現役時代比50%強から将来的に25%に減額されたとしてもゼロではないのだから年金から離脱するのは得ではない。(ただしそれだけでは老後の備えとして不十分なので)これに加えて自分で貯蓄して運用する必要がある。

筆者注:第三弾で山崎さんは「年金保険料を払ってなければ将来1円ももらえない。国民年金の財源の半分は国が出しているので若い人が年金を離脱してしまうと後で損をする(給付はゼロなのに年金財源となる税金は徴収されるので)。将来は生活保護でいいと貧困ライフを覚悟するならもしかすると得になるかも知れないが。」と言っておられました。

田村淳さん:(レギュラー出演者の)鈴木奈々さんも気になっている年金問題。将来の年金給付額がドンドン目減りする中で老後のためにどれぐらいの蓄えが必要なのでしょうか?

山崎さん:どれくらい生きるかにもよるんですよね。鈴木奈々さんはずいぶんしぶとく長生きしそうなので。一般的には現役時代の可処分所得(税金や社会保険料などを差し引いた後の実際に使える所得)の25%程度は貯蓄(または運用)に回す必要がある。例えば毎月100万円の可処分所得があれば25万円を引いた残りの75万円で暮らす(筆者注:もし毎月の可処分所得が20万円なら25%の5万円を貯蓄や投資に回して残りの15万円で生活するということです)。実際に老後の生活に必要な費用も現役時代の7割から6割度なので(今の内に慣れておく)。寿命もドンドン延びているので95歳から100歳まで生きることを見込んでおく必要もある。いろいろなケースで計算すると大体(可処分所得の)25%程度という数字になる。

アシスタントの阿部哲子さん:毎月の生活費から25%を貯蓄に回さなければならないとなると主婦としては厳しいです。

山崎さん:まずは生活費を圧縮するための見直しが必要。例えば生命保険料を見直すとか、家賃を再検討するとか。(阿部さんから「教育費はなかなか削れない」との指摘を受けて)教育費は結構大変。しかしそこを聖域化していると保たない家計が多い。貯めていくお金を入れる先の順番としてはまず確定拠出年金からがお得。非課税のメリットがものすごく大きいので。(鈴木奈々さんに向かって)フリーランスの方なら枠を最大限使う方がいい。

町田さん:老後の備えは確定拠出年金のようなお金の形だけではないかも知れない。例えば老後はずっと自宅に住み続けるとは限らない。介護施設に入ることもあるだろう。そうなると持ち家は売れる(=売ってもよい)かも知れない。そう考えると、現金はなくても固定化されている資産の中から意外と老後の資金が捻出できるかも知れない。

山崎さん:後は可能な限り長く働くということ。60歳や65歳で引退してその後の長い老後を年金や貯蓄だけで支えるのはさすがに無理なので例えば75歳までは働くとか。

鈴木奈々さん:えー、そんなに働かなければいけないんですか?

山崎さん:計算上はそうなる。例えばこれから生まれてくる子供の平均寿命はおそらく100歳くらいになるだろう。そうなると今までのライフプランは変わってきて、長く働くのが当たり前になる。今の中高年世代だと95歳まで生きるとして65歳から30年間(360ヵ月)。360万円貯まっていれば毎月1万円ずつ取り崩しができる計算。3,600万円あれば毎月の10万円上乗せできる。そう考えて貯蓄に励んだり、あらかじめ退職金をそちらに回すことを考えておいたり、(町田さんが指摘されたように)持ち家の処分も検討しておく。計算はあくまでも計算なので、その結果を憎んでも仕方がない。現実をよく見て頑張りましょう。

町田さん:山崎さんが75歳まで働くと言ったら鈴木奈々さんはショックを受けていたが、今でも自営業者はそんなもの。(自営業者が加入する)国民年金の給付額は今でも月額6万数千円程度(筆者注:現在の満額は月額65,008円です)。この金額ではとても生活できないので、死ぬまで働くこととセットになっている。そういう意味で山崎さんは特別なことを言われたわけではない。

田村淳さん:(鈴木奈々さんや阿部哲子さんも含めて)俺たちは会社に属していないフリーである以上は死ぬまで働き続けなければならない。あるいはものすごく蓄えるかだよ。

次の話題は「日本のスマホ料金は高い?安い?」。

山崎さん:大手キャリアを使っているが料金プランがあまりにも複雑すぎる。生命保険とスマホ料金はいくら説明されても理解できない。すごく比較しにくくなっているので端末代金と料金プランを切り離してシンプルにしたり24ヵ月縛りのような独自ルールをなくしたりして競争ルールの整備が必要。総務省は競争を推進しようとしているが、もっとシンプルなプランにして競争させないと消費者は判断できない。

町田さん:複雑なプランにしておくと自分の方が高いことが消費者に分からないからできるだけそのままにしておきたいというのが大手キャリアの本音。シンプルなプランで価格競争になると利益率が落ちてしまう。我々競争推進派のジャーナリストは価格を下げた方が需要は拡大して利益が上がるはずだと主張したが大手キャリアはそうは考えない。一昨年安倍総理や菅官房長官が料金を引き下げろと怒ったのは、総務省が天下り先がなくなることを恐れて大手キャリアに対してあまり厳しいことを言わなくなっていたから。

「子供に経済の知識を付けさせるために良い方法はあるでしょうか?」という視聴者からの質問に対して町田さん:この番組を視てください(一同拍手)。

田村淳さん:山崎さんは私塾みないなものはないんですか?

山崎さん:今度作ってみましょうか。

鈴木奈々さん:作って欲しい!

田村淳さん:塾生になりたいもんね。

鈴木奈々さん:なりたいなりたい、もっと知りたい。

山崎さん:ちょっとやりたいと思っています。

田村淳さん:晩ご飯を食べながらとかそういう形で。

山崎さん:私は飲みながらが調子がいいです。

町田さん:(山崎さんは)カラオケも好きですよ。

田村淳さん:二人が飲んでいる時のトークの内容が気になりますね。ロケでやりたいな。今度はカラオケ特番で。

以上、今回の「山崎バズーカ」の数々はいかがだったでしょうか?個人的には老後の備えとして必要な貯蓄額(あるいは投資額)が可処分所得の25%という具体的な数字で提示されたことが目新しかったです。これなら実生活に即してかなり具体的な検討が可能になりそうですね。あとは番組の最後で「山崎塾」設立の可能性が示されたことも大変興味深かったです。もし実現するなら私もぜひ参加してみたいと思いました。あと文章の量をご覧いただければ一目瞭然ですが、「日本のスマホ料金は高い?安い?」の話題については実際に放送された内容のほんの一部しかご紹介できていません。この話題に関してはあまり「山崎バズーカ」が炸裂しなかったものですから。町田さんからは「格安スマホを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)に対してNTTドコモは回線の貸し出しをしたくなかったが(通信業界で一般顧客と接しない回線貸し出しビジネスは“土管屋”と呼ばれて嫌われているとのこと)親会社であるNTTからの圧力で実現した(その方が経営効率が上がるので)」など興味深い話もたくさんあったのですが。山崎バズーカ第六弾の炸裂がいつになるのかは分かりませんが、実現したらまたブログネタにさせていただきますのでどうぞお楽しみに。

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