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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2016/10/22 (Sat)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 9,248円 (先月比20円上昇)
●約定価額 : 12,102円 (先月比203円上昇)
●騰落率 : +30.9% (先月比2.0%改善)


私と共にセゾン号に乗船して長期投資の航海を続けておられる受益者の皆さまなら先刻ご承知のとおり、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは外貨建て資産の組入比率が著しく高いため基準価額の動向は為替相場の影響を強く受けてしまいます。ちなみに最新の月報によると9月末時点の日本円建て資産の割合は、国内株式4.0%+国内債券7.7%+短期金融資産等(いわゆるキャッシュポジション)1.0%=12.7%ですので、ここから逆算した外貨建て資産の割合は100%-12.7%=87.3%でした。さらに言えば、この外貨建て資産の約57%が米ドル建てであるという現実にも留意しておかなければなりません。実際に最新の月報を確認してみますと、9月末時点の米ドル建て資産の割合は米国株式27.0%+米国債券23.7%=50.7%なっており、全体でも半分以上を占めていることが分かります。ですから今月の約定価額が3ヵ月ぶりに12,000円台を回復したのも、私個人の運用成績を示す騰落率が+30%を回復したのも、ひとえに為替市場でドル円が先月よりドル高円安方向に振れてくれたお陰と考えてもあながち的外れではないでしょう。時価総額比率で世界分散投資を行うと(加えて新興国債券を投資対象から外すと)どうしても米国偏重投資にならざるを得ず、分散投資という名の下で米国に集中投資をしているというおかしな状況になってしまうのは悩ましいですね。ちなみにGDP比率の世界経済インデックスファンドの最新の月報によると全体に占める米国の割合は29.15%になっており、分散効果の観点ではこちらの方が優れているように思えますね。ただし分散効果の優位が直ちに運用成績の優位につながらないところが投資の難しいところでもあります。いずれにせよ外貨建て資産に投資している以上は、一か八かの為替取引を同時に行っているという自覚も必要なのかも知れません。実際に私の実感では為替の先行きだけは全然読めませんので。

それではここで改めてドル円の過去10年チャートを確認してみましょう。なお下記チャートはいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしてきました。

ドル円

ご承知のとおりリーマンショックによる世界的な株価の大底は2009年1月前後でしたが、ご覧のとおりドル円の大底はそれから3年後の2012年1月前後になっていますね。先月の定時報告で私はリーマンショックの衝撃について「2008年11月の定時報告を見ると当時の騰落率(=私個人の運用成績)が-31.8%であったことが確認できます。約定価額で見ると2ヵ月後の2009年1月の定時報告にある6,291円が結果的に大底でした」と書きました。その後世界の株価は反発に転じたのですが、ご覧のとおりドル円はその後も円高が進行して2011年後半から1ドル=80円ラインの攻防を続けておりました。ちなみに改めて2012年1月の定時報告を振り返ってみますと、約定価額が7,327円、私個人の運用成績を示す騰落率は-9.2%となっております。リーマンショックの最悪期と比べるとまだマシな数字ですが、まだ含み損を抱えた状態には変わりありませんでした。この流れを一気に変えたのが言わずと知れた「アベノミクス」です。実際のドル円はアベノミクスの開始を待つことなく、2012年11月に時の野田総理が衆議院解散に言及したことをきっかけにして円安ドル高に向けてフライングスタートを切ったのでした。そしてここからわずか2年あまりでドル円は一気に1ドル=120円まで駆け上ることになるのです。セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは米ドル建て資産の組入比率が高いがゆえに為替の追い風を受けた時の上昇率は凄まじく、私個人の運用成績を示す騰落率もみるみる改善しました。ご参考までに過去の定時報告からその軌跡を抜き出してみましょう。

2012年11月(野田総理が衆議院解散に言及)
・約定価額 8,093円(騰落率+0.8%)
2012年12月(第2次安倍内閣成立)
・約定価額 8,604円(騰落率+7.1%)
2013年1月(ドル円が1ドル=90円を突破)
・約定価額 9,148円(騰落率+13.6%)
2013年4月(黒田バズーカ第一弾発動)
・約定価額 10,251円(騰落率+26.3%)
2013年5月(日経平均株価が16,000円に迫る)
・約定価額 10,896円(騰落率+33.7%)
2013年12月(日経平均株価が16,000円を超える)
・約定価額 11,460円(騰落率+37.7%)
2014年10月(ドル円が1ドル=110円を突破)
・約定価額 11,922円(騰落率38.6%)
2014年11月(前月末に黒田バズーカ第二弾発動)
・約定価額 13,369円(騰落率+54.8%)
2014年12月(ドル円が1ドル=120円を突破)
・約定価額 13,616円(騰落率+57.2%)
2015年6月(ドル円が1ドル=125円を突破)
・約定価額 13,943円(騰落率+57.3%)

以上がアベノミクス前夜から目先のピークまでの軌跡です。ご覧のとおりこの間はわずか2年と8ヵ月しかありません。現在の投資環境がリスクオフ=世界同時株安+円高、リスクオン=世界同時株高+円安という極端な状況になりやすいため、ひとたび流れが変わると個人の運用成績がこれだけ激変することもあり得るというひとつの実例としてご覧いただければ幸いです。最後にご参考までにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの過去10年チャート(厳密には設定以来約9年半のチャートです)も掲載しておきますのでぜひ上のドル円チャートと見比べてください。

SVGBF

ご覧のとおりドル円はアベノミクスの効果により2007年頃の水準(1ドル=120円)に戻っただけですが、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基準価額は設定時(2007年3月)の10,000円を追い越して2015年6月4日には設定来高値となる14,107円を付けたのです。あと個人的に印象に残った点としては、リーマンショック後3年に渡る円高局面でも世界的な景気回復に下支えされて基準価額は下がっていないことが挙げられます。もちろん目立った上昇もしていないので決してほめられた状況ではないのですが、それでも円建てで換算された評価額がリーマンショックの最悪期を下回ることはありませんでした。そしてこの横ばい期(低迷期)に定期積み立て投資で安くたくさん買えたことが結果的にその後のアベノミクスによる追い風効果を加速度的に増大させてくれる恩恵を生んだのです。だからといって私は手放しで「長期世界分散投資は素晴らしい!」とは申しません。わずか9年半の間にこれだけ両極端の出来事が起きたのですから、今後の10年でもおそらく同じようなことが起きることでしょう。少なくとも私たちセゾン号の乗客(受益者)は、乗っているのが大型客船などではなく実はジェットコースターだったという現実を認識して腹を括る(よろしければ2014年9月11日付のエントリー「腹を括る」をご参照ください)必要があるのでしょうね。

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