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SBI証券が個人型確定拠出年金(iDeCo)サービスを大幅拡充

kage

2016/09/25 (Sun)

来年1月から個人型確定拠出年金の対象者が専業主婦(夫)・公務員・企業年金に加入している会社員などにも拡大するため、ここに来て新規顧客獲得を狙ったネット証券の競争が激化しています。具体的には今年4月にSBI証券が取扱商品の大幅拡充を図り、「これから選ぶのであればSBI証券の一択か?」と思わせるほどの魅力的なラインナップを揃えてきました(よろしければ「SBI証券の個人型年金プラン運用商品が大幅拡充【追記あり】」をご参照ください)。これに対抗して個人型確定拠出年金初参入となるライバルの楽天証券は今月に入ってSBI証券に勝るとも劣らない魅力的なラインナップを発表して独走を図るSBI証券に「待った!」をかける形となりました。さらに楽天証券は新規加入者の口座管理手数料を無料にするキャンペーンを実施したり【筆者注:無料になるのは楽天証券の運営管理手数料(月額226円・税込)で、国民年金基金連合会の手数料(月額103円・税込)と事務委託先金融機関(信託銀行)の手数料(月額64円・税込)は別途必要です】、これまで直販でしか買えなかったセゾン投信をラインナップに加えたりして(よろしければ「セゾン投信が個人型確定拠出年金に参入」をご参照ください)、後発のハンデキャップを一気に埋める勢いにも見えました。しかしライバルのこの動きを先行するSBI証券がただ手をこまねいているはずもなく、9月23日付で下記のニュース・リリースを出して反撃に転じたのです。

個人型確定拠出年金(iDeCo)の大幅サービス拡充のお知らせ
~SBI証券は個人投資家の皆さまのiDeCoでの資産形成を応援します!!~


それでは今回のサービス拡充の要点を上記発表から引用しましょう。

①公務員・主婦の皆さま等、新規加入対象者の申込資料請求の予約受付開始!
②加入・移換時手数料、口座管理手数料の無料キャンペーンを実施!
③当社WEBサイトのiDeCoページを大幅リニューアル!
④iDeCoプランの運用商品拡充!


①についてはSBI証券のサイトを確認する限り、現時点ですでに資料請求が可能のようです。これに対してライバルの楽天証券は昨日(9月24日)から開始予定だった申し込み受付がシステム確認のため延期となっており、いきなりスタートからつまずいた形になってしまいました。もっとも個人型確定拠出年金の口座開設には別途国民年金基金連合会の確認が必要ですので、現時点における数十日程度の差であればほとんど誤差の範囲と考えてもよいでしょう。これは税務署の確認が必要で口座開設に時間がかかったNISAと同じですね。なお確定拠出年金の口座はNISAと同様に1口座しか開設できませんので、金融機関の選択はくれぐれも慎重に行うようにしてください。口座開設後に移動は可能ですが、手間やコストがかかりますから。

②についてはSBI証券も楽天証券に対抗して、新規加入者の口座管理手数料を無料にするキャンペーンを打ち出してきました。さらにSBI証券では加入・移換時手数料(1,000円・税抜)も無料にするそうですが、楽天証券では最初からこの手数料は無料になっているようですので(筆者注:両社とも国民年金基金連合会に対する2,777円・税込は別途必要です)、手数料に関しては同じ条件になったということですね。

③については確かに大幅リニューアルが行われました。しかし以前からSBI証券の確定拠出年金を利用している私から言わせてもらえれば、以前のページが余りにもおそまつだったため、これでようやく普通のページになったなという感覚です。ついでに言わせてもらうならログイン後のページには一切変更がなく、玄関だけキレイにしてもこれでは本当の顧客満足にはつながらないと感じました。もっともこれには個人型確定拠出年金を担当するのが別会社(SBIベネフィット・システムズ)という理由もあるのでしょう。このため確定拠出年金のログインIDとパスワードがSBI証券と異なることも何かと不便です。

④については新たに下記の4ファンドがラインナップに加わることとなりました。

国内株式

・ひふみ年金【レオス・キャピタルワークス】
 信託報酬(税込):0.8208%

・みのりの投信(確定拠出年金専用)【ポートフォリア】
 信託報酬(税込):1.674%以内

・三井住友DC日本株式インデックスファンドS【三井住友アセットマネジメント】
 信託報酬(税込):0.2052%

海外REIT

・三井住友DC外国リートインデックスファンド【三井住友アセットマネジメント】
 信託報酬(税込):上限0.3024%

ライバルの楽天証券がセゾン投信を目玉に据えてくるのならこちらはひふみ投信で勝負だ!というわけでもないのでしょうが、奇しくも私自身が設立時からコツコツ積み立て投資を継続している独立系投信の両ファンドが確定拠出年金という新たなフィールドで相対することとなりました。過去のエントリーでも触れているとおり、私はすでにSBI証券で確定拠出年金の運用を始めていますのでセゾン投信を確定拠出年金口座で買い付けることはできません。しかしひふみシスターズの新メンバーとなる「ひふみ年金」なら10月14日(金)の取扱開始日から購入が可能です。すでに私はひふみ投信とひふみプラスを保有していますが、こうなると「ひふみシスターズ・コンプリート」を達成したい!というコレクター心理が大いにくすぐられるのを禁じ得ません。正直なところ、こうなると分かっていればSBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>へのスイッチングはしなかったのにと少々悔やんでおります。

みのりの投信といえばファンドマネージャーの立田博司さんがひふみ投信の初代ファンドマネージャーということで、ここに両者が名を連ねたのにも何かの縁というか因縁めいたものを感じさせますね。しかしご覧のとおり信託報酬に2倍の差があることと、アクティブファンドにとって最も重要なパフォーマンスに満足できないため、私個人としては投資対象とはなりません。ご参考までに両者のパフォーマンス比較チャートをご紹介しておきましょう。下記左が過去1年、右が過去3年です。なお、いつものYahoo!ファイナンスではみのりの投信のデータがなぜか今月からしか表示されないため、今回はモーニングスターからお借りしてきました。

みのりVSひふみ1年 みのりVSひふみ3年

ご覧のとおり、左の過去1年比較チャートではほぼ互角のパフォーマンスを示しています。これは高コストのみのりの投信が健闘したというよりはひふみ投信がコストの差分のリードもできないという不本意な成績に終わったという印象を私個人としては持っています。ただし右側の過去3年比較チャートを見ればこれはもうひふみ投信の圧勝であり、受益者としても納得の結果と言えるでしょう。

SBI証券の確定拠出年金ラインナップでは国内株式でTOPIXに連動する低コストインデックスファンドが存在しない点が「穴」になっていました。このため私はDCインデックスバランス(株式80)の国内株式部分で代用するという苦肉の策を採用していたのですが、今般の三井住友DC日本株式インデックスファンドS登場で何も悩む必要はなくなりました。今なら素直にこれを選んでおけば間違いはないと思います。また海外REITに関してはこれまでEXE-iグローバルREITファンドが有力な選択肢でしたが、今後は三井住友DC外国リートインデックスファンドがこれに取って代わるのではないでしょうか?

競争の激化が過当競争に発展して共倒れになってしまっては元も子もありませんが、適度な競争でお互いが切磋琢磨を続けるのであれば私たち顧客にとってもメリットが大きいため私は大歓迎です。SBI証券と楽天証券には今後ともあらゆる分野で大いに競い合ってサービスの向上を図っていただきたいものですね。

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