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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2016/09/24 (Sat)

昨日はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 9,228円 (先月比18円上昇)
●約定価額 : 11,899円 (先月比16円上昇)
●騰落率 : +28.9% (先月比0.1%悪化)


世界中の市場関係者や投資家が注目していた日米中央銀行の金融政策決定会合がとりあえず無事に通過し、幸いにもマーケットに大きな波乱をもたらすことはありませんでした。具体的には日本銀行の金融政策決定会合では過去の政策に対する総括的検証が行われ、金利操作の対象を長期にも拡大することや購入するETFをこれまでの日経平均型重視からTOPIX型重視に変更することなどが決まりました。市場はこの決定を好感して一気に株高+円安が進んだのですが、翌日の米FOMCで追加利上げが見送られたことで為替市場では逆にドル安(=円高)が進行し、私たち日本の個人投資家にとってはプラス面とマイナス面が相殺し合って結果的に「大きな波乱なし」という状況に落ち着いたように思えます。これを受けて今月の約定価額は先月からほぼ変わらない11,899円となりました。なお約定価額が先月より上昇しているのに騰落率(=私個人の運用成績)が下落しているのは個別元本の上昇率より約定価額の上昇率が低いために起こる数字のマジックです。個人的には今回の日銀金融政策決定会合はゼロ回答(=現状維持)で株価急落もあり得ると覚悟していたのですが、そこはさすがにサプライズ演出がお上手な黒田さん(日銀総裁)だけのことはあり良い意味で私の予想を裏切ってくれました。しかし安堵と共に私の脳裏に浮かんだのは「山崎バズーカ第三弾炸裂」でご紹介した経済評論家・山崎元さんのコメント“(黒田日銀総裁のような責任ある立場の人は)「いついつまでにいくらになります」と断言しなければならない。その情報を市場が真に受けてくれないと政策の効果が出ない。そういう意味では絶えず新しく信用してもらえるような嘘をつき続けなければならない。”でした。今回は幸いにも市場は日銀の決定を好感してくれましたが、いずれ信用を失って足元を見られるようなことにならなければいいが、と余計な心配をしております。

アベノミクス効果で一時は1ドル=120円を超えていたドル円相場が英国のEU離脱(Brexit)ショック以降1ドル=100円台に引き寄せられるように推移しているのは、もしかするともうすでに市場は日銀が打つ手の限界を見切っているからかも知れませんね。いずれにせよ外貨建て資産を多く組み入れているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドにとって円高は基準価額の押し下げ要因となりますので、私たち受益者としても市場と日銀の信頼関係には今後とも注目していく必要がありそうです。実際に昨年6月には14,000円を超えていた基準価額が現状では12,000円割れにまで低下していますので。

このようにセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基準価額は低迷を続けていますが、世界のマーケットに目を転じてみますと米国株の代表的な指数であるダウ平均株価やS&P500指数が英国のEU離脱(Brexit)ショック以降に史上最高値を更新し、ハイテク銘柄中心のナスダック総合指数さえも2000年のITバブル時の高値を超えて史上最高値を更新しています。巷(ちまた)ではプロ野球の広島東洋カープが25年ぶりに優勝したことが話題になっていますが、ナスダック総合指数の場合は運悪くバブルの高値で掴んでしまった保有資産も16年間我慢すれば報われたわけですから、株式投資もまんざら捨てたものではありませんね。さらにはBrexitショックを起こした元凶である英国の株価(FTSE100)が昨年の高値に迫っていること、一時期は絶不調だった新興国株が持ち直していること、世界的な超低金利の影響で債券価格は一部で「バブル」と呼ばれるほどの高値になっていること、などを考慮すると例え基準価額の下落で保有資産の評価額は低下したとしても世界分散投資の効果はそれなりにあったと判断すべきでしょう。これは先に書いたプラス面とマイナス面が相殺し合うのと同じ事であり、常にプラスとプラスの相乗効果で評価額が加速度的に増えていくことを期待するのは自由ですが現実的にそれは不可能であり贅沢というものでしょう。

それでも評価額の低下や含み損を抱えることはどうしても我慢できないという方に気休めの資料をひとつご提供しましょう。下記はいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りして来たセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの過去10年チャートです(厳密には設定以来9年半のチャートです)。いかがでしょう?これを見ると最近の低迷が些細なレベルに思えてきませんか?

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冒頭に記しているとおり、私はセゾン投信設立時から積み立て投資を継続していますので上記のすべての期間を受益者として経験しています。一番顕著な波乱事例はもちろん2008年後半のリーマンショックであり、例えば2008年11月の定時報告を見ると当時の騰落率(=私個人の運用成績)が-31.8%であったことが確認できます。約定価額で見ると2ヵ月後の2009年1月の定時報告にある6,291円が結果的に大底でした。このようにリーマンショックの被害は甚大でしたがその後の低迷期に安くたくさん積み立て投資を行うことができたお陰で次に訪れたアベノミクスで急速に運用成績を改善することができたこともまた事実です。もちろんこれは結果論に過ぎません。もしもあのまま低迷期が続いていたら、私の運用成績も惨憺たる結果になっていたでしょう。しかし将来の値動きは誰にも分からないのです。それでも「含み損は絶対に嫌だ!」「評価額の低下はどうしても許せない!」というのであれば、投資から足を洗うしか他に方法はありません。

このように相場の世界に「絶対」とか「確実」という言葉が存在しないことはよく知られた常識ですが、その中にもわずかに例外はあります。言うまでもなくそれはコストです。運用にかかる手数料などのコストは確実に運用成績を低下させる要因になるため、コストを削減する努力が運用成績の低下を抑制する効果に直結するわけですね。先月の定時報告で「iFree」シリーズを活用した疑似セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのコストは0.2136348%になるという試算をご紹介しましたが、この手法は誰でもすぐに実践できますので直ちに運用成績の改善効果が期待できます。もちろん新たにリバランスを自分で行う必要が生じるため多少の手間はかかりますが、これだけのコスト差があれば手間をかける価値は十分にあるのではないでしょうか?

このように超低コストインデックスファンドである「iFree」シリーズの活用は運用成績の改善に即効性が期待できるためおすすめなのですが、あえていくつか注意点も挙げておきます。一般的に「iFree」シリーズのような新規設定ファンドは初年度の諸費用がかさむ傾向にあるため信託報酬に「その他の費用」を合算した実質コストが高くなる可能性には十分にご留意ください。さらに新規設定のインデックスファンドではベンチマーク指数に正しく連動性する運用が本当にできるのか?が不明であるという懸念もあります。このため「新規設定ファンドはいくら見かけのコストが安くても最低1年間は様子を見るべき」という指摘があることも念のため併記しておきます。

コスト削減の手段としては海外ETFも有力な選択肢となるでしょう。しかし、別途為替取引が必要になることや自動積み立て投資(=ほったらかし投資)ができないなど不便な点が多いこともまた事実です。さらに海外ETFに存在する配当の二重課税問題も看過できません。これは例えば米国に上場しているバンガード社のETFに直接投資した場合、配当金に対して米国と日本で二重に課税される問題です。米国で課税された分は確定申告の外国税額控除で取り戻すことが可能ですが100%ではありません。また当然のことながら外国税額控除を受けるためには毎年の確定申告が必須となってしまいます。

その点セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは組み入れているのが運用に定評のあるバンガード社のインデックスファンドですし、アイルランド籍であるため仮に分配金を吐き出したとしても現地で課税されることはありません。これらのメリットとデメリットを比較した上で、コスト差に納得できるかどうかは最終的に皆さん一人ひとりのご判断になると思います。

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