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セゾン投信定期積立経過報告

kage

2016/08/27 (Sat)

今月もまたご報告が大変遅れてしまいましたが、8月23日(火)はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの定期積立約定日でした。そこでいつものようにセゾン投信設立時から同一金額の定期積立のみを行っている(=定期積立の増額やスポット買いを一切行っていない)私の運用成績を公開させていただきます。

<ご参考>セゾン投信設立時より定額で定期積立のみを続けた場合の指数
●個別元本 : 9,210円 (先月比19円上昇)
●約定価額 : 11,883円 (先月比560円下落)
●騰落率 : +29.0% (先月比6.4%悪化)


先月の定時報告では英国のEU離脱(Brexit)ショックの影響が予想外に限定的であったことに安堵していたのですが、今月は英国のEU離脱(Brexit)ショックが再燃したわけでもないのに約定価額が先月より560円も下落してしまいました。実際には悪材料どころか米国株の代表的な指数であるダウ平均株価やS&P500指数が再度史上最高値を超え、ハイテク株中心のNASDAQ総合指数も遂に2000年のITバブル時の高値を超えて史上最高値を更新するという歴史的快挙を達成したのに、なぜこんなことになったのでしょうか?おそらくその「主犯」は為替であると思われます。ご承知のとおりセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは外貨建て資産の組み入れ比率が極めて高く(8月の月報によると円建て資産の割合はわずが12.4%に過ぎません)、為替の影響を強く受けるという特徴があります。その為替がこの1ヵ月間で急速に円高に傾いたため(ドル円は1ドル=106円半ばから一時100円割れまで、ユーロ円では1ユーロ=118円から一時113円割れまで)、基準価額の低迷を余儀なくされたのでしょう。この為替市場における円高トレンドを転換させるきっかけになると思われるのは米国の中央銀行に相当するFRBが追加利上げに踏み切ることですが、それはそれで株価下落の要因にもなりかねませんので私たち受益者にとっても「痛し痒し」といったところですね。だからこそ「基準価額の先行きなど自分には読めない」と潔く認めて、淡々と積み立て投資を継続するしかなさそうです。

さて話題はガラリと変わりますが、ここ数日の投信ブロガー界は大和証券投資信託委託株式会社が設定する新たな超低コストインデックスファンドシリーズ「iFree」の話題で持ち切りですね。

2016/08/25 プレスリリース 新しいインデックスファンド・シリーズ「iFree」のお知らせ [7.39 MB] New!(注意:リンク先はPDFファイルです)

6月19日付のエントリー「投資初心者にセゾン投信はおすすめできない?」で私は、「今は投資初心者でも簡単にインデックスファンドを組み合わせて低コスト運用ができるという少し前までは考えられなかったような恵まれた投資環境にあるのですから、投資初心者はまずこのメリットを最大限生かすことを考えるべきであろうと私は思います」と書いておりましたが、今般の「iFree」シリーズ設定を受けてその思いをますます強くしているところです。そこでご参考までに「iFree」シリーズで疑似セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを作るとコストはどうなるのか?をザックリと計算してみましょう。なお各アセットクラスの組み入れ比率はいずれも8月の月報を参考にさせていただきました。

外国株式:41.1%×iFree 外国株式インデックス:0.2268%=0.0932148%
新興国株式:5.3%×iFree 新興国株式インデックス:0.3672%=0.0194616%
国内株式:4.0%×iFree TOPIXインデックス:0.2052%=0.008208%
外国債券:41.1%×iFree 外国債券インデックス:0.1944%=0.0798984%
国内債券:8.5%×iFree ⽇本債券インデックス:0.1512%=0.012852%
※短期金融資産等(いわゆるキャッシュポジション)は国内債券に合算しました。

上記の按分を合算した結果、「iFree」シリーズで作った疑似セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのコストは0.2136348%となりました。本物のコストは年0.69%±0.03%(税込/概算)ですので、その差は実に約0.476%にも及び、コスト半減どころか1/3が実現できてしまいます。年率0.476%の差を実際の支払いコストに換算してみますと、100万円の運用を1年間託した場合で4,760円となります。これを多いと見るか、少ないと見るかは皆さんのご判断にお任せします。

ただし自力で低コストインデックスファンドを組み合わせた運用にはそれなりの手間がかかることもまた事実です。例えば毎月1万円を積み立て投資する場合、私のメイン口座であるSBI証券では最低買い付け可能金額が500円ですので、国内株式の4.0%(400円相当)は設定できません。そこでとりあえず500円に設定しておいて、5ヵ月に1度はゼロにしてリバランスを実行するなどの対策が必要になります。それでも私個人の感覚では年率0.476%のコスト削減はこの手間をかけるだけの価値があるように思えます。しかし実際にやってみて、どうしても自分には無理だと思ったなら、そこで初めてコストもリターンもそこそこのバランスファンドへの投資を検討すれば良いのですから。

ここまでは基本的に「投資初心者にセゾン投信はおすすめできない?」に書いた内容と同じなのですが、「iFree」シリーズの登場で少々雲行きが変わってきました。というのも、「iFree」シリーズに超低コストのバランスファンド「iFree 8資産バランス(運⽤管理費⽤ 0.2484%)」が登場したからです。これなら疑似セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとのコスト差もわずか0.035%程度ですから、投資初心者がいきなりバランスファンドを選択するのも大いに「あり」だと思えてきます。それでも各アセットクラスをザックリと8等分したポートフォリオでは不安だと思われる方もおられるでしょう。しかし過度な心配はご無用です。何故なら今から5年近く前のエントリー「バランスファンドの資産配分比率は気にするな?」に書いたとおり、ある程度分散されたポートフォリオであれば大体似たような値動きになるものなのですから。論より証拠で8資産均等の大先輩であるeMAXISバランス(8資産均等型)とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを比較してみましょう。なお下記比較チャートはいつものようにYahoo!ファイナンスからお借りしました。

SVGBF_eMAXIS_1y

青:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
赤:eMAXISバランス(8資産均等型)

こちらの期間は過去1年間です。ご覧のとおり前半の半年はほぼ似たような値動きになっていることがお分かりいただけると思います。ところが後半の半年は明らかな差が生じています。この要因はいったい何なのでしょうか?そのヒントはeMAXISバランス(8資産均等型)の月報にありました。7月末時点で過去6ヵ月間の騰落率を見ると、1位が国内不動産投資信託証券の6.71%、2位が新興国株式の6.52%、3位が先進国不動産投資信託証券(除く日本)の4.55%となっていました。ご承知のとおりセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドには不動産投資信託(REIT)は組み入れられておらず、新興国株式の組み入れ比率も小さいため(eMAXISの12.83%に対してセゾンは5.3%)、このような差が生じたと推察できます。もっともあくまでもこれは結果論であり、状況によってはこれが裏目に出ることもありますので、一概にどちらが有利とは断定できません。

SVGBF_eMAXIS_5y

青:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
赤:eMAXISバランス(8資産均等型)

こちらの期間は過去5年間です。ご覧のとおりこちらは総じてセゾン有利の展開が続いているように見えます。しかし現時点ではほとんど差がない状態になっており、この間にもし積み立て投資を継続していたと仮定すれば、総じて安く買えたeMAXISの方が有利だったという結論になりますね。もっともこれも結果論に過ぎません。重要なのは、バランスファンドの資産配分比率を過度に気にする必要はないという現実をこの比較チャートが示している点です。

eMAXISバランス(8資産均等型)のコスト年率0.54%に対してiFree 8資産バランスのコストは年率0.2484%ですので、単純計算で年間の騰落率が0.2916%押し上げられることになります。これを考えると初心者が選ぶべき長期投資ツールとしてiFree 8資産バランスは十分に検討の余地があるように私には思えます。一方で私がセゾン投信に望むことは、コストが1/3のライバルが現れたことを真摯に受け止め、真の受益者還元システムの構築を急ぎ、まずは0.1%でもよいのでコストダウンに踏み切っていただきたいのです。そして今後とも純資産総額の増加に応じて継続的にコストダウンという形で受益者還元を進めていくという姿勢を言行一致で示してください。私個人としてはセゾン投信の将来に相当な危機感を持っているのですが、考え過ぎでしょうか?

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