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結果にコミットする

kage

2016/06/18 (Sat)

今回のタイトルは皆さんお察しのとおり、某有名テレビ・コマーシャルのパクリです。とはいえ書きたい内容はダイエットについてではありません。当ブログでも遅ればせながらeMAXISインデックスシリーズが“受益者還元型”信託報酬を導入する話題について触れておこうと考えた時に、真っ先に私の脳裏に浮かんだのがこの有名フレーズだったのです。なおこの“受益者還元型”信託報酬導入についてはeMAXISインデックスシリーズの運用元である三菱UFJ国際投信株式会社より6月15日付で下記のプレスリリースが出されていますので、まだご覧になっておられない方はまずご一読ください。

『eMAXIS シリーズ』における“受益者還元型”信託報酬導入に関するお知らせ
(注意:リンク先はPDFファイルです)

ご覧のとおり詳細についてはまだ明らかにされていませんが、この仕組みを先行して導入するファンドを見ると純資産額の規模に応じて信託報酬を引き下げる内容のようです。私はこれを見て、結果(=純資産額の増加)に対して信託報酬の引き下げをコミット(約束)するという連想をしました。

ちなみに純資産額の規模に応じて信託報酬を引き下げる仕組みを導入したファンド自体はすでに少なからず存在しており、決して珍しいことではありません。実際に私が保有しているファンドの中でもグローバル・インデックス・バランス・ファンド(愛称:投資生活)とひふみプラスがこれに該当し、ひふみプラスでは実際に純資産総額が500億円を超えた部分の信託報酬の引き下げが実施されています。このように今回のeMAXISインデックスシリーズに導入される“受益者還元型”信託報酬の仕組み自体には目新しさはありませんが、大手運用会社が継続的な信託報酬の引き下げ(=受益者還元)を有言実行する姿勢を示したことは大いに評価できると私は考えております。あらかじめ信託報酬引き下げの条件が分かっていれば、受益者にとってもコスト削減の道筋を把握しやすいですしね。

それでは将来的にすべてのファンドに“受益者還元型”信託報酬が導入されることが理想か?と問われれば、私は「必ずしもそうではない」と答えます。何故ならこの仕組みをあえて意地悪な視点で見れば、純資産額の増加で想定以上にコストダウンが実現できた場合でも事前に決められた引き下げしか行わないのか?とか、もしも純資産額が最後の引き下げ条件を超えたら受益者還元はそこで終了か?などの疑問が湧いてくるからです。それなら米バンガード社のように状況に応じて適宜信託報酬の引き下げ(=受益者還元)を実行する「不言実行」型の方が結果的に受益者にとってメリットが大きくなるのかも知れませんし。とはいえ長年に渡るコストダウンの努力と行動で受益者から絶大なる信頼を得ている米バンガード社と比較して、例えばeMAXISインデックスシリーズのライバルであるSMTインデックスシリーズ(三井住友トラスト・アセットマネジメント)も過去に何度か信託報酬の引き下げを実施しているからこれからも継続的に受益者還元を図ってくれるのか?と問われればどうしても懐疑的になってしまいます。そういう意味では今回三菱UFJ国際投信が受益者還元を継続的に実行することを宣言したことは日本のファンド業界にとって間違いなく画期的なことなのでしょう。これまでのようにより低コストのインデックスファンドが登場するたびに受益者が乗り換えていてはいつまで経っても「日本のバンガード」は誕生しませんので、継続的な受益者還元をコミットする運用会社と受益者が一体になってファンドを育てるという環境が整うことこそが私たち個人投資家にとっての理想なのかも知れませんね。

このように日本にも「結果にコミットする」運用会社が登場したことは大いに喜ぶべきことなのですが、一方で私にとって不都合な事態も生じてしましました。それは相対的にある運用会社に対する不満が増大してしまったことです。その運用会社とはズバリ私自身が設立時よりお世話になっているセゾン投信に他なりません。過去のエントリーに何度も書いておりますが、セゾン投信の中野社長は過去に何度も将来的な信託報酬の引き下げに言及しておられますので、私は勝手にこれをセゾン投信から受益者に向けたコミットメントであると理解しております。しかし誠に残念なことにこのコミットメントはいまだに実行されていません(ただしバンガード社由来のコストダウンを除く)。これに対しては思うところがたくさんありますので、続きは来週更新予定の「セゾン投信定期積立経過報告」をご覧ください。

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