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確定拠出年金の加入は早ければ早いほどお得になる?

kage

2016/06/05 (Sun)

本エントリーは前回の続きです。昨日のエントリーでは恥ずかしながら私の勉強不足による勘違いがありましたので、今回は念には念を入れて慎重に書き進めたいと思います。もしあなたが専業主婦(主夫)であり、熟慮を重ねた上で確定拠出年金への加入を決断したのであれば、一刻でも早く加入するのがお得です。これは「善は急げ」的な漠然とした意味ではありません。文字通り将来の年金受け取り時にお得(=有利)になるのです。その秘密は前回のエントリーに書いた「確定拠出年金を一時金で受け取る場合は退職所得として扱われ、加入年数1年につき40万円の控除が認められるからです(80万円に満たない場合には80万円、21年目以降は1年につき70万円)」に隠れていました。ちなみに確定拠出年金を一時金として受け取った場合に退職所得とみなされることは国税庁のサイト内にある「No.2725 退職所得となるもの」に確定拠出年金法に規定する企業型年金規約又は個人型年金規約に基づいて老齢給付金として支給される一時金と記載されていることから確認できます。また厚生労働省のサイト内にある「確定拠出年金制度の概要」にも一時金は退職所得控除を受けられることが書かれています。

それでは次に退職所得の計算方法について確認してみましょう。こちらについては国税庁のサイト内にある「No.1420 退職金を受け取ったとき(退職所得)」に下記の計算式が掲載されています。

(収入金額[源泉徴収される前の金額]-退職所得控除額)×1/2=退職所得の金額

なお上記式内にある「退職所得控除額」の計算方法は勤続年数が20年以下の場合は40万円×勤続年数(80万円に満たない場合には80万円)、勤続年数が20年超の場合は800万円+70万円×(勤続年数-20年)となります。このように退職所得は勤続年数が20年以下でも1年に40万円の控除が認められ、課税される場合でも計算の元になる所得金額が1/2にされるなど納税者にとってとても有利な仕組みになっており、確定拠出年金の受給においてもこれを使わない手はありません。

さて、ここで問題になるのが「勤続年数」です。サラリーマンであれば入社年月日がハッキリしているので機械的に勤続年数を算出することが可能ですが、個人型確定拠出年金の場合はどのようにして「勤続年数」を計算するのでしょうか?これについてはSBI証券のサイト内にある「個人型年金(個人型401k)プラン概要」に以下の記述があります。

掛金を積み立てた年数は退職所得控除計算上の「勤続年数」として扱われます。

すなわち、個人型確定拠出年金の拠出開始日がサラリーマンの入社日に相当するというわけですね。ですから拠出を早く始めればそれだけ「勤続年数」が延び、将来確定拠出年金を一時金として受け取る際に「退職所得控除額」の計算上有利になるのです。

とはいえ「退職所得控除額」の計算は1年単位なので数ヵ月や半年程度の違いなら無視しても構わないのでは?と思われる方がおられるかも知れません。しかし実はそうでもないのですよ。その理由は国税庁のサイト内にある「退職金と税」に書かれた下記の一文にあります。

注1:勤続年数に1年未満の端数があるときは、たとえ1日でも1年として計算します。

これを具体例を挙げてご説明しましょう。

【例・1】50代の専業主婦(主夫)が2017年1月20日から個人型確定拠出年金の拠出を始め、10年後の2027年1月19日に一時金を受給した。

【例・2】50代の専業主婦(主夫)が2017年1月20日から個人型確定拠出年金の拠出を始め、10年後の2027年1月20日に一時金を受給した。

ご覧のとおり【例・1】と【例・2】の差は受給日が1日違うだけです。この場合、【例・1】の「勤続年数」はちょうど10年で「退職所得控除額」の計算式は40万円×10年=400万円となります。一方【例・2】の「勤続年数」は10年+1日ですが、この1日が繰り上げられ1年とみなされるため「退職所得控除額」の計算式は40万円×11年=440万円となるのです。そしてもしこれが40代の専業主婦(主夫)が20年後に一時金を受け取る事例であれば、わずか1日の違いで「退職所得控除額」に70万円の差が生まれてしまうのです。これで本エントリーのタイトルに掲げた「確定拠出年金の加入は早ければ早いほどお得になる?」の意味がお分かりいただけたでしょうか?(筆者注:もしかするとサラリーマンの退職日に相当するのは一時金の受給日ではなく請求日なのかも知れません。申し訳ありませんがその点はご自身でご確認ください。ただそれでも「1日違いで大違い」になる可能性があることに変わりはないはずです。)

以上、本エントリーが確定拠出年金への加入を検討されている専業主婦(主夫)の皆さんにとって少しでも参考になれば幸いです。

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